深夜ドラマ、個性的な作品生まれる理由 “製作委員会方式”のメリットを読む

深夜ドラマ、個性的な作品生まれる背景

 昨今のトレンドとして、ビデオグラム市場の停滞を埋めるため、配信事業者との新たな取り組みが増えてきている。例えば、独占的に先行配信(放送よりも先に、特定の配信事業者のプラットフォームで配信すること)を許諾することで、その対価を得るといったようなスキームである。配信事業者にとっても、恒常的に、優良な作品が獲得できるメリットがあり、ゴールデン・プライム帯のドラマは放送局がなかなか許諾しないだろうが、深夜ドラマについては、その成り立ちから、このような取り組みが増えていくことが予想される。

 視聴者からすれば関係のない話ではあるが、このような事情によって、バラエティ豊かなドラマが生まれているのである。今後は、エンドロールもチェックしてみてはいかがだろうか。新たなトレンドを読み解く手がかりになるかもしれない。

■昇大司
1975年生まれ。広告代理店にて、映像作品の企画などを行う。好きな映画は『アマデウス』『ラストエンペラー』『蜘蛛巣城』など。

■公開情報
『山田孝之のカンヌ映画祭』
毎週金曜 深夜0時52分〜
出演:山田孝之、芦田愛菜、ほか
監督:山下敦弘、松江哲明
構成:竹村武司
 (C) 「山田孝之のカンヌ映画祭」製作委員会
公式サイト:http://www.tv-tokyo.co.jp/yamada_cannes/

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