大河ドラマ『おんな城主 直虎』は男らしさ、女らしさを問う? 第一回放送に見た「予感」と「期待」
この第一回の後半では、父親を亡くし憔悴した亀が「(当首が)俺でないほうがよいではないか」「ただのできそこないではないか」とおとわに嘆くシーンがある。そこでおとわは亀の良さを認めた後、「もしこのまま体が強うならねば、我が亀の手足となる。亀の変わりに我が馬に乗り、村々を回る。いざとなれば太刀を佩き、戦にもいってやる」と泣きながら訴える。
このシーンを見ていると、これまでは守られる存在であることの多かったヒロインの役割が、自分の意思で立ち進むものになるであろうことも期待される。もしかしたら、直虎、直親、政次にとっての、男らしさとは何か、女らしさとは何かを問う物語にもなり得るのではないだろうか。
■西森路代
ライター。1972年生まれ。大学卒業後、地方テレビ局のOLを経て上京。派遣、編集プロダクション、ラジオディレクターを経てフリーランスライターに。アジアのエンターテイメントと女子、人気について主に執筆。共著に「女子会2.0」がある。また、TBS RADIO 文化系トークラジオ Lifeにも出演している。
■放送情報
『おんな城主 直虎』
毎週日曜午後8時〜8時45分(総合)、午後6時〜6時45分(BSプレミアム)
再放送:毎週土曜午後1時05分〜1時50分(総合)
出演:柴咲コウ、三浦春馬、高橋一生
作:森下佳子
公式サイト:http://www.nhk.or.jp/naotora/