小島瑠璃子は女優として活躍できるか? ドラマ初出演『コック警部の晩餐会』で見せた“彩り”の演技
普段はバラエティ番組で活躍する小島瑠璃子が、『コック警部の晩餐会』でドラマ初出演とは思えないほど自然体で魅力的な刑事役を演じ、その世界でも器量の良さを発揮している。
TBS水曜深夜0時10分から『テッペン!水ドラ!!』枠で放送されている『コック警部の晩餐会』は、柄本佑演じる古久星三が、料理の腕前がプロ級の捜査一課特命警部・通称“コック警部”を演じる異色の刑事ドラマ。「料理はウソを付かない」を捜査方針に掲げ、殺人事件で被害者が最後に食べ残した料理を再現し、コック警部が主宰する晩餐会に事件関係者を招聘し、犯人を追いつめて行く。
小島瑠璃子は、そんなコック警部とコンビを組むことになる新人刑事・七瀬あずみを演じた。「物語をおもしろく彩れるように力添えができたらなと。わたしの役柄を通してコック警部の魅力などを伝えられたらなと思います。ストーリーの邪魔にならないようにしますので、広い心で見守っていただければと思います(笑)」と、彼女らしい謙虚なコメントを番組ホームページに寄せている。
昨夜放送された第7話では、古久も尊敬する人気料理研究家の真理子が、キッチンスタジオで講師をしている際に背中を包丁で刺され殺害される事件が発生。第一発見者である夫・純也の好物であるナポリタンを調理している最中に犯行が行われた事が判明し、手元にケチャップで「×」の文字のダイイングメッセージが残されていた。
えなりかずき演じる“自称ベテラン刑事”の猫田典雄は、古久をライバル視する存在だ。古久より先に手柄を立てようと、「赤い文字で名前は赤井だから」と、料理教室のNo.2で離婚歴のある真理子のアシスタント・赤井敏子を容疑者として逮捕。一方で、古久はひたすらナポリタンの隠し味を探りまくる。
そんな中、七瀬は、殺害現場でも自由かつマイペースに振る舞うコック警部に「また食べてる」とツッコミを入れ、猫田の早とちりで単純な推理に嫌みをいいつつ、事件の筋書きを視聴者に分かりやすく伝える。いつも通り、2人の行動や事件の内容をきっちりと仕切る進行役だ。
お約束といえる展開の中、小島瑠璃子は今回、グラビアで大人気の久松郁実演じる同僚婦警の桃とともに、“サウナでバスタオル姿”というサービスショットを見せてくれた。本作に登場する料理は今ひとつ“シズル感”が足りないと感じる事が多い。しかし、二人のおかげでそうした不満はすべて解消される。この息抜きシーンは、本作の見どころのひとつともいえるだろう。