山﨑賢人が見せた、陰影に富んだ身体の魅力ーー『好きな人がいること』をどんな結末に導く?

 『好きな人がいること』の第6話の終局では、実は三兄弟のうちで山﨑賢人演じる次男・柴崎夏向だけがほんとうの兄弟ではなかったという事実が明らかとなり、エンディング映像からも山﨑の姿が消えてしまったりと、ドラマが不意にシリアスな雰囲気を帯びはじめた。第一回冒頭で感じた、美しさの中にあった陰影がいよいよカタチとなり、物語に影響してきたのだ。黒目がちな山﨑の瞳は、絶えずなにか秘密を孕んでいるようで、その深淵をのぞき込みたい衝動を起こさせる。同時に、その澄み切った瞳の奥から対象へと注がれる視線は、見るものを寄る辺ない気持ちにもさせる。彼の視線が語る“過去の記憶”は、この夏の物語をどんな結末へと導くのだろうか。

 山﨑の身体性に宿る物語的要素は、それだけで注目するに価するものであり、毎週の視聴にも耐えうるものだ。むしろ、ワンシーズンを見続けるからこそ発見できることもあるはずである。山﨑が最終回に向けて、その身体の魅力をどのように発揮していくのか、注目してほしい。きっと、役者としてのすごみを体感できるはずだ。

(文=加賀谷健)

■番組情報
『好きなひとがいること』
毎週月曜よる9時より放送
出演:桐谷美玲、山崎賢人、三浦翔平、野村周平、大原櫻子、浜野謙太、佐野ひなこ、飯豊まりえ、菜々緒、吉田鋼太郎、ほか
脚本:桑村さや香
プロデュース:藤野良太
制作:フジテレビ ドラマ制作センター
公式サイト:http://www.fujitv.co.jp/sukinahitogairukoto/index.html

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