要潤が明かす、『あやしい彼女』水田監督の“完全主義” 「画角に入るすべてを演出しようとする」

要潤が語る水田監督の魅力

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どこを観てもらっても製作側の想いが伝わる作品になっている

ーー役者にとって演じやすい環境を作ってくれる、と。

要:最近のカメラは高性能なので、役者の立ち位置が一歩でもずれるとそのカットが成立しなくなることが多々あります。それが役者にとってのプレッシャーやストレスに繋がるのですが、水田監督はそこを上手くフォローしてくれました。動くシーンと動かないシーンの指示を明確に出してくれるなど、余計な心配をする必要がない分だけ演技に集中することができましたね。

ーー監督の姿勢から学ぶことも多そうです。

要:隅々まで細かく目を行き届けているところは見習わなければと思いました。お客さんは芝居を観にきているという考えから、その芝居さえ良ければそれ以外の要素に少しくらいの不備があってもOK、という現場も少なくありません。しかし、水田監督の場合は、全部の要素が完璧じゃないとOKにならない。例えば、テーブルの上に置いてある飲み物ひとつに対しても、置かれている位置や水の量にまで細心の注意を払います。画角に入っているものすべてを演出しようとする監督は珍しいと感じました。そんな監督の姿勢を見ていると、現場にも良い緊張感が生まれますし、演じる側もワンカットに対する想いが強くなります。本作のどこを観てもらっても、製作側の想いが伝わる作りになっていると思います。

(取材・文=泉夏音)

『あやしい彼女』予告映像

■公開情報
『あやしい彼女』
公開中
監督:水田伸生
脚本:吉澤智子
出演:多部未華子、倍賞美津子、要潤、北村匠海、金井克子、温水洋一、志賀廣太郎、小林聡美
配給:松竹
(c)2016「あやカノ」製作委員会 ©2014 CJ E&M CORPORATION

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