池田優斗、平澤宏々路、大西利空……今季クールのドラマで活躍する期待の子役たち
小栗旬、染谷将太、神木隆之介、宮崎あおい、井上真央など、子役からキャリアをスタートさせて大成した役者は少なくない。物心ついたときから芸能界で活躍し、若くして多くの演技経験を積んでいるため、彼らの多くは実力派としても知られている。そこで本稿では今季ドラマクールにおいて、すでに才能の芽を見せて将来を嘱望されている子役たちを紹介していきたい。
池田優斗
月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう 』(以下、いつ恋/フジテレビ)で、高良健吾扮する曽田練の幼少期役として出演している池田優斗。『いつ恋』では、舞踊家の田中泯と並び、親を幼い頃に亡くした少年の感情の機微を繊細に演じている。池田は、2011年頃から子役として本格的に活動を開始し、現在10歳ながらドラマ、大河、映画と幅広く活躍している注目株だ。竹野内豊主演の映画『at Home』では虐待経験のある少年という影のある難しい役どころに挑戦し、ミュージカル『エリザベート』では少年ルドルフ役として歌を披露している。昨年公開されたアニメ映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』では、星の王子の日本語吹替キャストとして声優デビューを果たし、現在放送中の深夜アニメ『闇芝居』でも声優に挑戦している。いまのところ月9での出番はまだ少ないが、その端正なルックスと相まって、今後さらに注目が集まりそうだ。
平澤宏々路
平澤宏々路も池田優斗と同じく『いつ恋』に出演し、有村架純演じる杉原音の幼少期を演じている。8歳にして出演作品数が40本を超えている平澤は、ドラマ『信長協奏曲』や『劇場版 MOZU』などの話題作にもコンスタントに出演しており、昨今の子役ブームの火付け役である芦田愛菜や本田望結にも負けず劣らずの活躍を見せている。ホラー映画『貞子3D2』で共演した瀧本美織が、平澤のことを「表情豊かな女優さんなので魅力的」と評したように、『いつ恋』のアナザーストーリーが描かれている「明日への手紙」のPVでは、無邪気に笑ったり泣いたりする杉原音の愛らしい姿を、身振りや表情の演技で好演している。PVの宣伝効果も含め、今回の月9出演が平澤のさらなる飛躍のきっかけになることは間違いないだろう。
大西利空
大西利空は、『悪党たちは千里を走る』(TBS)に渋井巧役として出演している。劇中では、盗聴器を巧みに使ったり、主人公に偽装誘拐を提案する、生意気で大人びた少年役を演じている。2012年に、『そして父になる』『海街diary』の是枝裕和監督が初めて手がけた連続ドラマ『ゴーイング マイ ホーム』に出演。阿部寛、山口智子、西田敏行などのベテラン俳優に囲まれながらも、宮崎あおい扮する下島菜穂の息子役として堂々とした演技を披露していた。現在出演中のドラマでは、演技に定評のあるムロツヨシと共演し、今秋公開予定の映画『ぼくのおじさん』でも松田龍平と絶妙な掛け合いを披露するなど、第一線で活躍する名俳優たちのそばで着実に力をつけている。将来は、神木隆之介のような演技派俳優のポジションを狙える有望な逸材と言えるだろう。