『仮面ライダー』と『スーパー戦隊』、若手俳優 “登竜門”としての違いは?

 出演者が重みのあるドラマの中で演技力を磨いて躍進していく『仮面ライダー』と、集団ドラマの中でメンバーが個々の可能性を見出していく『スーパー戦隊』。出身者の巣立ち方、活躍するフィールドにはいささか違いがあるが、どちらも若手の役者やタレントが育ち、大きく羽ばたいていくための“登竜門”であることは間違いない。演技やアクション技術を磨けるのはもちろんのこと、昭和時代から続くシリーズとして大人から子供まで幅広いファン層を獲得しているだけに、出演することで多くの視聴者に顔を覚えてもらえるメリットもある。若手役者の修業の場として、この2シリーズほど適した作品はそうそうないだろう。

 さて、現在の特撮番組出身の注目株というと『天装戦隊ゴセイジャー』出身で、2月末公開の『黒崎くんの言いなりになんてならない』でメインキャストを演じている千葉雄大、『烈車戦隊トッキュウジャー』でレッド役をつとめ、昨年主演映画『先輩と彼女』が公開された志尊淳、『仮面ライダーフォーゼ』でヒロイン役を演じ、『まれ』での好演が光った清水富美加、『獣電戦隊キョウリュウジャー』に出演し、現在ヒロイン役で出演中の『MARS~ただ、君を愛してる~』の映画化が決定した飯豊まりえなどがいる。『仮面ライダー』『スーパー戦隊』出身の役者たちの進撃は、まだまだ続きそうだ。

■田下愛(たおり あい)
フリーランス・ライター。雑誌、書籍、Webメディアで、幅広いジャンルの仕事をこなし、現在は、映画・マンガ・音楽などエンターテイメントを軸に活動中。著書に「選挙はエンターテイメントだ!」(HK INTERNATIONAL VISION)がある。

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