向井理主演『遺産争族』最終回はどう動く? テレビ解説者・木村隆志氏に聞く
「最終話では、いままで語られなかった育生の本音が明らかになります。初回から遺産には興味ないというキャラクターを貫いてきましたが、中盤以降 は河村恒三(岸辺一徳)や龍太郎にも反抗的な態度を見せるようになりました。第8話で育生の母・佐藤華子(岸本加世子)が言った『うちの息子はこんなんじゃない……』という台詞からもわかるように、ずっといい息子のイメージを貫いてきた育生が、相続問題に巻き込まれるなかで、大人へと成長しているのではと考えられます。脇を固める役者のキャラが濃い分、最初は向井理さんや榮倉奈々さんの演技に不安の声も上がっていました。しかし、 伊東四朗さんや三姉妹役の方々(余貴美子、室井滋、板谷由夏)の影響もあってか、結果的に向井さんの新たな一面が見えたドラマになったと思います。まだ育生の腹の底は明かされていないので、最終的に善人を演じるのか、それとも悪人を演じるのか、その演じ分けにも注目したいです」
一筋縄ではいかない脚本に定評のある井上由美子だけに、最終回の予測が難しい同作。その結末は、向井理ら出演役者たちの今後の方向性にも影響を与えそうだ。
(文=編集部)