特集:進撃の巨人は人類に何を問いかけるのか

特集:『進撃の巨人』は人類に何を問いかけるのか

 2021年4月、約12年に及ぶ連載に終止符を打った漫画『進撃の巨人』(諫山創/講談社)。アニメ版の大ヒットもあり、同作への注目度はいまも高まり続けている。衝撃的なビジュアルから緻密に構成された世界観まで、その魅力は枚挙にいとまがなく、多くの読み手が考察を重ね、語り続けている状況だ。
 そんななか、8人の論者が独自の視点から読み解いた本格評論集『進撃の巨人という神話』が3月4日、株式会社blueprintより刊行される。これに伴い本特集では、社会学者の宮台真司、精神科医の斎藤環、漫画研究家の藤本由香里、漫画編集者の島田一志、ドラマ評論家の成馬零一、社会学者の鈴木涼美、暗黒批評家の後藤護、ライターのしげるによる論考の一部を公開。さらなる解説コラムや特別対談を掲載していく。
 稀代の傑作というべき『進撃の巨人』は、人類に何を問いかけるのかーー。作品をより深く読み解くための補助線として、各記事を楽しんでいただきたい。