Aooo「やりたいのは現象を起こすこと」 バンドの新境地を切り拓く一枚、試行錯誤と遊び心を尽くした『Rooom』を語る

Aooo、2nd ALの試行錯誤と遊び心

武道館を見据えスケールアップした『Rooom』を通して広がる野望

――このアルバムの歌詞を読んでいると、比較的言葉数が多い印象があって。ただ、情景描写をしっかりしている誠実さがありながら、だからといって説明的すぎず、聴き手に余白を与えるような歌詞だなと思いました。そのあたりの匙加減って、皆さんの中ではどこまで意識的ですか?

石野:個人的には、ある程度余白は残したいなと思っていて。たとえば、おっしゃるように説明的になりすぎないとか、自分の中で「今回の歌詞では『君』とか『僕』とか使わない」とか制約を設けたりしていて。特に「ユメユキ」あたりは、自分なりに粘った曲だったりします。

すりぃ:僕は基本、キーワードをひとつ決めて、そこから組み立てることが多くて。「Yankeee」もまずヤンキーというキーワードから広げていきましたし、「クエスチョン」もお互いの気持ちがわからないことを「鏡花水月」というキーワードと紐づけて、そこから歌詞を組み立てていく。そういうやり方が多いですね。

ツミキ:僕もすりぃと近いかもしれないけど、ある程度テーマを決めて、その中で自分が書きたいことと石野に歌ってほしいこと、自分のアウトプットと石野のアウトプットをイメージしながら、そのテーマに落とし込んでいくみたいな手法が多いですね。あとは、メロディにハマるリズムを母音の単位でなんとなく想像しながら書くとか。歌詞ってポエムの詩とは違うし、音楽に落とし込んだときによりよく聴こえる、よりよく響くものにしたいので、そういう工夫もしています。

――韻の踏み方もまさにそこに関連してきますよね。「Portrait」でいうと、〈不協和音のモノローグ/右往左往メトロノーム/有象無象のフォトグラフ〉はすごく気持ちよく響きますし。

ツミキ:そうですね。それでいて、前後のストーリーから途切れないような文脈にすることも、もちろん重要で。音遊びだけに逃げないことは、一番気をつけています。

Aooo 撮り下ろし写真

――アルバムは「スターサイン」で締め括られますが、これ以外には考えられない完璧なエンディングだと思いました。

やまもと:この曲の位置だけは、最初から決まってましたね。

――最初の頭2曲の配置含めて、その曲のポジションによって前後の曲の輝き方も変わってくると思いますが、この13曲の並びになったことで「この曲、意外にこういう響き方するんだ」とか、制作しているときとはまた違った気づきがあった曲はありましたか?

ツミキ:自分の想像を超えたっていうのとはちょっと違うかもしれないんですけど、「ポラリス」が2曲目に並んだものをパッケージでちゃんと聴いたとき、思っていた以上に曲が発光していて自分が想定していた景色みたいなものが、ちゃんと具現化できたんじゃないかという気はしました。

やまもと:かつ、1曲目に「REZO」があると「おお、アルバムが始まった」感がより強まったなと。完成したものを通して聴くと、より強く感じますね。

すりぃ:僕も「REZO」かな。制作当初からアルバムの1曲目想定で作ってはいたんですけど、途中から「ちょっと尖りすぎかな?」と思うようになっていて。でも、こうして通して聴くことで、1stアルバムの初期衝動の良さも残しつつ、2曲目の「ポラリス」のキラキラ感やポップ感をより引き立てて、「新しいAoooが来た!」みたいなイメージを与えてくれる起爆剤になったのかなと思いました。

石野:みんなが言うように、「REZO」を1曲目にしたことによって「ポラリス」の輝きがより増しましたよね。私はずっと「ポラリス」2曲目案を推してたので、「ほら!」ってより感じました(笑)。

――アルバムリリース時点ではツアーは終了していますが、この先『Rooom』の楽曲たちがライブを通してどう育っていくのか、非常に楽しみです。

ツミキ:夏フェスでは初めましてのお客さんも多いので、新曲をどこまでやるかは考えどころなんですけど……実は11月に日本武道館公演が決まりまして。5月29日の東京公演で発表するんですけど(※取材は5月初旬実施)。

――あ、そうなんですね!

やまもと:なので、武道館を見据えて作ったアルバムでもあるんです。

――今回のアルバムの楽曲や音って、大きな会場で鳴らしたときにより輝きを増すような曲が多いなと感じていましたが、今の話を聞いて納得しました。

ツミキ:そういう前提もあって、2ndアルバムではバンドのスケールアップ感をちゃんと耳でも感じられるような仕上がりにしたいという思いが、全員に共通してあったんですよ。

――活動のスケールもどんどん大きくなっていますが、皆さんはここから先のAoooに対してどんなイメージを持っていますか?

すりぃ:Aoooを組んだ最初の理由が「音楽でとりあえず遊ぼう」ってことで、いつでもその原点に帰れる気持ちはみんな常に持っているはずなので、そういう思いを常に原動力にしながら、楽しみをどんどん増やしていきたいですね。

石野:個人的に思っていることなんですが、1stアルバムから今に至るまで結構ドメスティックなロックをやってきた感覚があるので、今後は洋楽の要素も取り入れた遊び方もしてみたいなと。そういうのもAoooには合うと思うので、野望は広がるばかりです。

ツミキ:武道館でやるからと言って、今後もこういう大きな箱に立ちたいとかそういうことではなくて、僕たちがやりたいのは現象を起こすことであって。たとえば、ちょっと前にメンバーと話したときに出た話題ですが、もっとバンド人口を増やしたいとか、バンドスターを自分たちのフォロワーから生み出したいとか。そういう現象を起こすこともそうだし、石野が言ったことも国外に対してのアプローチに繋がっていくと思うので、そうやっていろんな方向に向けて何か大きなアクションをとっていきたいです。

やまもと:大きな会場も、そこでやることが目的というより、ムーブメントが起きた先で「ここじゃないと入らないよね」になったらいいなっていう意味で、私は東京ドームでやりたいと思っていて。それぐらいの規模の人が心を動かされるようなバンドになりたいですし、ずっとみんなにはワクワクしてほしいなと思っています。

Aooo 撮り下ろし写真

Aooo『Rooom』ジャケット写真
Aooo『Rooom』ジャケット写真

■リリース情報
『Rooom』
6月3日(水)リリース
購入リンク:https://Aooo.lnk.to/Rooom
Pre-Add / Pre-Save:https://Aooo.lnk.to/Rooom_PAPS
 
<CD収録曲>
01. REZO
02. ポラリス
(モバイルゲーム『ブロスタ』アニメーション動画「彼女スターノヴァになったワケ」テーマソング)
03. Yankeee
04. Fortune
05. ブルーライド
06. ユメユキ
07. Geeek
08. CALL
09. CRAZZZY
10. クエスチョン
11. Portrait
12. 魔法はスパイス
(TVアニメ『ウィッチウォッチ』EDテーマ)
13. スターサイン

・初回生産限定盤A(CD+Blu-ray)
定価:¥7,980(税抜価格:¥7,254)
品番:SRCL-13695~13696
【Blu-ray】
2025年12月6日(土)開催『Aooo Special Live 2025 "Bazoooka"』@東京ガーデンシアター収録
 
・初回生産限定盤B(CD+Blu-ray)
定価:¥7,980(税抜価格:¥7,254)
品番:SRCL-13697~13698
【Blu-ray】
2025年9月16日(火)開催『Aooo Live Tour "BAKUBAKU"』@Zepp Shinjuku(TOKYO) 収録
 
・通常盤初回仕様(CD)
定価:¥3,300(税抜価格:¥3,000)
品番:SRCL-13699

■関連リンク
Official HP:https://www.sonymusic.co.jp/artist/Aooo/
Official X:https://x.com/Aooo_band
Official Instagram:https://www.instagram.com/aooo_band/
Official TikTok:https://www.tiktok.com/@aooo_band
Official YouTube:https://www.youtube.com/@Aooo_band

石野理子(Vo):https://x.com/yoooutopia
すりぃ(Gt):https://x.com/iii0303_8
やまもとひかる(Ba):https://x.com/Yamahika_da
ツミキ(Dr):https://x.com/_23ki_

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる