ISSEI×SKRYU、濃厚濃密なコラボレーション「Perfect」誕生! これからのHIPHOP、自分が愛するHIPHOPを語り合う

ISSEI×SKRYU、HIPHOPを語り合う

 ISSEIがニューシングル「Perfect feat. SKRYU」をリリースした。新鋭ラッパーである彼は、これまで「Go Getter feat. AK-69」に代表される、ストイックでクールな楽曲を発表してきた。一転して、今回の「Perfect」はポップで明るいダンスナンバー。抜群のラップスキルとユーモアを武器に、強いメッセージを届けるSKRYUとタッグを組んで制作された。リアルサウンドでは、「Perfect」のリリースを記念してISSEIとSKRYUの対談をここに掲載する。そもそもの始まりから、制作の裏エピソード、リリックの込められた意味、さらに互いの内面に肉薄していくトークをお届けする。(宮崎敬太)

SKRYUさんは僕のお兄ちゃんになりました(笑)(ISSEI)

――新曲「Perfect」にSKRYUさんをフィーチャーした経緯を教えてください。

ISSEI:3枚目のシングルとなる今回は、まず「明るくてポップなラップミュージックをやりたいね」と社長と話していました。その段階ではそもそもフィーチャリングかどうかも決まっていなくて。その後、スタッフとのミーティングで「SKRYUさんと曲が作れるかもしれない」と聞いて、「えっ、本当ですか!?」みたいな。

SKRYU:俺はオファーをいただいて、まずISSEIの楽曲を聴いてみたんです。AK(-69)さんが参加された「Go Getter feat. AK-69」と2ndシングルの「サイレントミッドナイト」を聴いてすげえタイトにラップする人なんだなと思って。俺があまり選ばない色を年齢顔負けのクールさで着こなすというか。その段階では敬語で喋ったほうがいいのかなって思っていました(笑)。

ISSEI:今回の制作を経て、SKRYUさんは僕のお兄ちゃんになりました(笑)。

SKRYU:俺は今年で29歳だから、ISSEIとは7歳差で。小学校も被らないっていう。しかも面識があったわけでもなかったから、お互いの自己紹介もかねてまず一緒にごはんを食べに行ったんです。そしたらものすごく後輩なキャラクターで、いきなり心を開いていろいろ話してくれたんですよ。その段階で歌詞のアイデアも出てきて。

――リリックのテーマはどのように決まったんですか?


SKRYU:最初は、パーティーチューンみたいなざっくりとしたイメージだったんです。休日に友達を家に呼んでお酒を飲む、みたいな。でも、最初に話したISSEIとの顔合わせご飯会の途中に、「『Perfect』というタイトルだけど、リリックの内容は全然パーフェクトじゃない日常の歌にしたら面白いかも」というもともと自分のなかにあったアイデアを思い出して。俺、逆説的な曲を書くのが好きで。たとえば、自分の「ハイブランド」という曲では、子供の頃に父に無理言ってスニーカーを買ってもらったけど、その父は穴の空いたスニーカーを履いていた、みたいな。つまり、父は自分よりも子供を優先してくれていたっていうメッセージですよね。たしか、あのごはん会でもそういう話をしたよね?

ISSEI:「“パーフェクト”というテーマで曲を書いてみたいんだよね」とお話しされてました。ただ、僕はそれが自分との曲の話題だとは思っていなかったんですよ(笑)。だから、最初にSKRYUさんが作ってきてくれたフック(サビ)を聴いてびっくりして。僕との曲であたためていたアイデアを書いてくれたことがものすごく嬉しかったです。いつもとは全然違うスタイルのフローに挑戦したけど、SKRYUさんと作れることが楽しすぎてあっという間に完成しました。

SKRYU:楽しかったっすね、めっちゃ。制作期間は大体1カ月くらいだったかな。

――おふたりともお忙しいので、スケジュールを合わせるのも大変そうです。

SKRYU:いやいやいや、これからどんどん忙しくなりましょうよって気持ちで作りました(笑)。

「もう全部曝け出しちゃえばいいじゃん」――ISSEIを解放した言葉

ISSEI
ISSEI

――ははははは。制作はどのように進めたんですか?

SKRYU:ごはん会のあとに、いくつかトラックの候補を送らせてもらって、最終的にはISSEI側にチョイスしてもらいました。そしたら、これまでのISSEIとは違う明るくてダンサブルなトラックを選んでくれて。

ISSEI:かなりいろんなタイプのトラックを作ってもらったのですが、僕はこのトラックがいちばん好きでした。

SKRYU:そこからお互いに書いたリリックを送り合いつつ、俺がフックを作って。そしたらISSEIがちょっと歌詞を書き直してくれて、「だったら俺も変えよう」みたいな投げ合いが今回はかなり多かった。テーマは同じだったけど、歌詞の内容も深みも捉え方もだいぶ変わったよね。

ISSEI:SKRYUさんのリリックがヤバいので、「これじゃダメだ!」みたいな(笑)。

SKRYU:さっき敬語云々って言ったじゃないですか。実際、ISSEIは本当に真正面からこの曲と向き合ってくれて、書き直すたびにリリックがよくなっていくんですよ。なんだろうな……歌詞の内容が明確になっていく、というか。フローに関しても、たった1カ月のあいだにどんどん進化していったんです。化け物みたいなスピード感で成長する姿を目の当たりにして、シンプルにリスペクトを感じていました。

ISSEI:いやいやいやいや、本当に勘弁してくださいよ、恥ずかしいです、先輩(笑)。

――(笑)。〈今さら効かない漂白剤/なら尚更目指すの合格ライン/たまに汚しちゃう選択肢/先輩回してヨッ洗濯機〉という歌詞には、SKRYU先輩に対するリスペクトを感じました。


ISSEI:僕はクールな面を見せるのも好きですが、実際は子どもっぽいです(笑)。今回の「Perfect」ではSKRYU先輩の胸を借りて、無邪気な面をかっこつけずに表現しようと思いました。


SKRYU:このラインの直後にガヤで俺の名前を絶叫してくれているんですよ。そういうギミックの吸収力も早かったんですよね。レコーディング、むっちゃ楽しかったよな。

ISSEI:はい、めっちゃ楽しかったです! 音楽以外の仕事でも、好きなことだと吸収速度はかなり早いほうだと思います。「どうやったらできるかな?」とか「早く形にしたいな」とかずっと考えちゃうほうで。しかもその過程を楽しめるタイプなんです。レコーディングの日にブースの外からずっとSKRYUさんのレコーディングを観ていたんです。ものすごく勉強になりましたね。SKRYUさんは顔で歌うんですよ。

SKRYU:真似しなくてもいいところまで見てくれてたみたい(笑)。でも、たしかにちょける塩梅は意識していますね。ヴァースで真面目にスキルを見せたあとに、あえてガヤでふざけてみるとか。俺の名前をISEEIが叫ぶところのレコーディングとかも、すごかったんですよ。

ISSEI:本当に楽しくて、レコーディング中は終始ふざけてました(笑)。

SKRYU:マジで楽しかったよな。床に倒れ込むくらいゲラゲラ笑ったもん(笑)。ふたりでどういうガヤをいれようかといろいろ試行錯誤している時もなんかいい雰囲気でしたし。

ISSEI:アドリブでいろいろ試したんですよね。

SKRYU:そうそう。「今回の曲ではもう全部曝け出しちゃえばいいじゃん」と言ったらほんまにぶっ飛んだテンションでいろんなアイデアを出してきてくれた。

ISSEI:もちろん真面目に集中しなくちゃいけない場面もあるけど、それは曲次第だと思うんです。今回の「Perfect」は、シリアスなニュアンスもリリックに含まれているけど、ポップで明るい曲だからSKRYUさんと僕との楽しい空気感を入れ込みたかったんです。それがそのまま曲に乗った感じ。レコーディング中もずっと笑ってましたし。真剣に淡々とやっていたらこういう曲はできなかったと思うし、僕もこんなふうには歌えなかったんじゃないかなと思います。

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