福山雅治、吉井和哉、TM NETWORK……相次ぐドキュメンタリーフィルムで見せる“今までにない姿”
さらに振り返れば、昨年2月にはTM NETWORKのドキュメンタリーフィルム『Carry on the Memories -3つの個性と一つの想い-』が公開された。2022年からデビュー40周年となった2024年にかけて、ファンの呼称=“FANKS”が入った『TM NETWORK 40th intelligence Days』を冠に、『DEVOTION』、『STAND 3 FINAL』、『YONMARU』と計3本のライブツアーを開催してきたTM NETWORK。本作はこの3本のツアーに密着し、彼らの軌跡を凝縮した作品だった。映画の総合演出、そして音楽監督を務めたのは小室哲哉(Key)。本作に合わせて小室が制作した劇伴はサウンドトラックだけでも10曲に及び、その充実ぶりがこの情報からだけでもうかがい知ることができる。華々しいTKサウンド・小室ブームの時代を経て、さまざまな苦悩や障壁を乗り越えた小室がたどり着いたのが彼の原点であるTM NETWORKであったことが、小室の本作品への姿勢からもわかっただろう。
昨年9月に公開されたのは純烈のドキュメンタリー映画『死ぬまで推すのか』。純烈が2024年に開催した初の日本武道館公演『純烈魂』の舞台裏にカメラが密着し、現在のメンバーはもちろん、元メンバーや長年連れ添ったスタッフが語る純烈への思いが映し出される。ヒットに恵まれない時期やメンバーの脱退加入など様々な苦難を乗り越えた純烈がたどり着いた日本武道館というステージへの思いが感じ取れるドキュメントになっている。
一方で、本作では純烈のファンにもフォーカスを当てており、その“推し活”の様も作品に残している。ファンへの取材を通して明らかになるのはファンたちが抱える重たい過去。そんなファンたちを支える純烈、そして“推し活”とは一体何なのか?2021年に“推し活”が新語・流行語大賞にノミネートされてから5年をの月日を経た今、当たり前の言葉として流布している”推し活”の行方を映し出す作品としても本作は機能していると言えそうだ。本作もまた上記の日本武道館公演『純烈魂』の模様も盛り込まれており、映画館では大スクリーンで純烈のライブを体感できるものになっていた。
ほかにも、今年はPerfumeのドキュメンタリー映画『Perfume“コールドスリープ”-25 years Document-』やSUPER BEAVERのライブ&ドキュメンタリー映画『SUPER BEAVER LIVE & DOCUMENTARY -現在地-』の公開も予定されており、音楽シーンにおけるライブフィルムやドキュメント映画の制作は、今ここにきて何度目かのブームを迎えているのかもしれない。映画館の大画面、大音量でライブを楽しめるライブフィルムはそこでしか音楽体験を届け、ドキュメンタリーフィルムはステージ上では見ることのできないアーティストたちの素顔を知ることができる、いわばアーティストとリスナーの新たな接点として機能しているはずだ。
※1:https://mga10years-film.jp/news/post.html?id=265
※2:https://www.yoshiikazuya.com/news/detail/12319

























