NCT YUTAやSixTONESら手掛ける作詞家へ ELVYN(上原潤)、『日プ』ファイナリストを経て見つけた新しい道

NCT 127 YUTAソロ楽曲に反映させたイメージとは?
――その後、個人としてはNCT 127のYUTAさんの「TWISTED PARADISE」の作詞に参加します。
ELVYN:いきなりこんなに注目されている方の作品に参加できるとは思わなくて、とにかくいい作品にしないとと必死でした。
――この楽曲にはYUTAさん自身も作詞に参加しています。どのように制作が進んだのでしょうか。
ELVYN:YUTAさんの持つイメージを一緒に作詞をしたKENTZさんと僕で整えて、歌詞にしました。YUTAさんが曲に対して持っていたイメージが、“負の感情”だったんです。YUTAさんが持つイメージを聞いて、「これまでものすごい苦労があったんだろうな」と素直に思いましたね。僕も規模は違えど近いものを見てきて、想像することはできたので、それを歌詞にできればと取り掛かりました。
――歌詞が完成してYUTAさんが歌っている「TWISTED PARADISE」を聴いて、どのように感じましたか?
ELVYN:この作品に限らず、僕が作詞させていただいたものは自分で歌った音源を作成してお渡ししています。完成した楽曲は僕が歌ったバージョンのものと比べてかなり言葉に重みがあって、“負の感情”が強くなっているように感じました。
――この楽曲は蜷川実花さんが監督を務めたMVも話題となりました。
ELVYN:映像もあることでネガティブな感情をより美しく表現していますよね。暗い感情かもしれないけど、むしろそれがきれいで美しい側面もあるんだというようなイメージが視覚的に伝わってきます。
――NCTで言うとWayVのTENさんの「All Good」も手がけています。
ELVYN:YUTAさんに続いて有名な方の曲を担当できて嬉しかったです。TENさんの繊細な声で歌詞の儚さが表現されているように感じました。
――おふたりとも世界中にファンがいるグローバルアーティストです。楽曲の反響はどのように感じていますか?
ELVYN:評判が良いならそれは嬉しいですが、どちらかというと、作品が完成する瞬間の方が嬉しいかもしれないです。もちろん、僕のことを元から知ってくださる人がチェックしてくれているのは嬉しいです。
――「TWISTED PARADISE」、「All Good」の歌詞を改めて読むと、ご自身のアーティスト活動の経験も歌詞に反映されているように感じるのですが……。
ELVYN:よくそう言ってもらうことがあるのですが、実は自分では意識していないんです(笑)。この2曲に限らず、歌詞を書く時は自分ではなく、歌ってくださるアーティストのことを考えて歌詞を書いています。もしかしたら、ステージに立ったからこその視点も潜在意識として入っているかもしれないですが、基本的には自分の考えや経験とは別のものとして書いています。
――そうだったんですね。先ほどもお話がありましたが、歌詞を書く時に自分でも歌ったデータを作成するということでした。そういうふうに自分で歌ってみることにこそ、アーティストとしての経験が活きているのかもしれないですね。
ELVYN:歌詞を書き終えてから、実際に自分で歌ってみて歌詞を変更することもあります。歌いながら違和感があるものはすぐに変えたり。歌ってみないとわからないことも多いんですよ。
――確かに、ELVYNさんの歌詞は言葉としてキャッチーというよりも、曲として耳心地のよい言葉が紡がれているイメージです。
ELVYN:英語でちょうどいい言葉を当てはめて、そこから歌詞を組み立てていくのが得意かもしれないですね。女性アイドルの楽曲のようなキャッチーな言葉も書けるようになったらいいなとも思うんですけど。
――インターナショナルスクールで学生時代を過ごしたからこそですね。
ELVYN:親に感謝ですね。作家として英語の大切さを実感する場面も多いです。





















