“f5veらしさ”を見出したロサンゼルスの夜――日米の境界で生まれたドリームグループ、今年の集大成

インタビュー:f5ve、海外のステージで意識することは?

――本日のライブの感想やこだわった点などを教えてください。
KAEDE: LAで日本のカルチャーを発信するイベントに参加できたことがすごく嬉しかったです。あと、踊りながらメンバーを見ていて、以前よりもパフォーマンスに余裕が生まれていた気がして。今日のステージで、自分たちの成長を感じられました。
RUI:リミックスをセットリストの中に取り入れたんですけど、普段はクラブイベントなどに出演させてもらうことが多いので、そういった文化をf5veらしく出せたステージでした。これからも『ennichi ’25』のような、海外で日本文化を発信するイベントで、世界各国の皆さんに楽しんでいただける存在であり続けたいなと改めて思いました。
RURI:今回は他のアーティストの方々も出演されるということで、私たちのファンの方がどのくらいいるのかな、と少し不安でした。でも、ライブが始まる前からf5veコールで盛り上がってくれて、自信につながりました。
MIYUU:日本にはない、ステージ中の余韻や“間”を作るよう心がけました。日本のライブだと、どれだけ“間”を詰められるかを意識しますが、アメリカでは、間があればあるほど皆さんが騒いでくれるので。アメリカのステージを経験する中で自信がついたからこそ、臨めたことだと思います。
SAYAKA:日本代表として出演させていただき、私たちがこれまで活動してきたことには意味があったんだな、と感じました。次につながるライブになったと思います。これからも、日本人として日本の文化に誇りを持ちながら、アメリカのプロデューサーや制作チームと融合して“私たちらしさ”を発信し続けていきたいですね。
――f5veらしさとは?
KAEDE:“二度見する違和感”ですね。衣装やコンセプト、ビジュアルすべてが、ただの“可愛い”ではなくて、ある人から見たら“え? ちょっとやりすぎじゃない?”みたいな違和感。それを貫いているところが、他のガールズグループにはないところなのかなと思います。一度ハマったらなかなか抜け出せない、中毒性もあるかなって。
MIYUU:2000年代初期の音楽やビジュアル、流行ったものをf5veのカタチに変えて、懐かしさもあるけど今っぽさもあるところですかね。KAEDEちゃんが言った通り、ゼロからイチにすることは怖いことでもあるけど、それを貫くことを恐れない、その姿が“私たちらしさ”かなと。アメリカの人は、自分に自信があって貫く姿が見受けられますが、私たちには最初、すごく抵抗があって…恥ずかしい気持ちとか。でも、恥ずかしいと思わないことがすごくクールなんだってことにだんだん気づいて、今では自信につながっています。

日本音楽の国際的評価向上と持続的な発展を目指す本イベントでは、ライブ前夜に現地業界関係者向けのカンファレンス『ennichi ’25 Japanese Music Industry Mixer』が開催され、メンバー全員が登壇。「世界中のクリエイターの皆さんとの出会いの中で受けたインスピレーションは、私たちの活動の大きな糧となっています」とKAEDEがスピーチしたように、f5veの海外経験そのものがグループの可能性をさらに広げている。































