SUPER EIGHTが鳴らし続ける青春――eighterと共に作り上げたステージ、“初”を刻んだ『超八 in 日本武道館』

SUPER EIGHT『超八 in 日本武道館』レポ

 2024年にデビュー20周年を迎えたSUPER EIGHT。勢いを止めることなく駆け抜け続ける彼らが、今回グループ史上初となる日本武道館での公演に挑戦。今回は、12月26日からの3日間の公演のうち、千秋楽公演となった28日のライブの模様をお届けする。

“360度eighter”のステージで躍動

 開演直前、同公演の注意事項などを知らせるアナウンスが終わるとeighter(SUPER EIGHTのファンの呼称)による「エイト!」コールと拍手が始まる。伝統ある、日本武道館のど真ん中に広がる五角形のステージには、メンバーの楽器も顕在。これからどんなステージを見せてくれるのか、期待が高まった。

 そんな中、会場は暗転。これまでの21年間を振り返るようなエモーショナルな映像に釘付けになっていたところ、中央にあるステージに向かってレッドカーペットが登場する。そして、そこをゆっくりと、360度どこを見てもeighterという貴重な光景を噛み締めるかのように見渡しながら5人が入場した。

 各々が演奏ポジションについたところで、横山裕が「ラストぶち上がろうぜ!」「俺たちの青春はこれからやぞー!」と絶叫し、青春の酸いも甘いも歌った「あおっぱな」でライブの幕を開けた。曲中、印象的だったのは、キーボード担当の村上信五が演奏をしながらも、客席を盛り上げるべく手振りをするのをやめなかったこと。バンドスタイルも、ダンスもどちらも正面から取り組んできた5人だからこそ生み出せるeighterとの一体感を1曲目から感じさせた。

 そこから安田章大が「次の曲は懐かしいぞ!」と予告し披露したのは「『って!!!!!!!』」、丸山隆平の歌い出しからスタートする「ナントカナルサ」、そして長きに渡り歌われているロングヒットナンバー「ズッコケ男道」までを一気に披露した。

SUPER EIGHT『超八 in 日本武道館』

 ここまでパフォーマンスしたところで、先ほどまで背を向けていた方を正面とするフォーメーションに変えてMCへ。ここで丸山は配信用のカメラに向かって「1杯やってるかい?」と、ならではの呼びかけをし、横山は「配信入ってると思ったら緊張しました」と少し照れた表情を浮かべていた。そして、披露したのはアコースティックバージョンの「ワッハッハー」。しっとりとした空気の中で、前向きになれる歌詞が鳴り響いており、いい雰囲気の中終わるかと思えば、大倉忠義のパーカッションに合わせて変顔する丸山の最後の締めパートで会場は大盛り上がり。

 何年経っても変わることのない丸山の陽気さが軸となって、「U字の水槽」や「私の友達、シャケです」と言ったギャグをeighterとともに続けて披露。これに村上は「毒されてるね~」と嬉しそうな笑顔を見せていた。

 そこから再び、しっとりとした雰囲気に切り替えたタイミングで、安田は計算することなく、独特なワードチョイスで「ご賞味あれ!」と前振りをし「I to U」へ。これには会場はざわつき、たまらず横山がツッコミ。大倉は「みんな、汲んであげてよ。何年ヤスのこと好きなん?」と安田をかばっていた。

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