GENERATIONSは止まらない――「6人だからできる」という信頼 激動の1年で再認識したグループの“らしさ”

GENERATIONS、6人で実感した“らしさ”

自分たちでプロデュースするから感じる“GENERATIONSの強み”

――今回『PRODUCE 6IX COLORS』として一人ひとりが楽曲のプロデュースを行いましたが、“GENERATIONSの楽曲プロデュース”をやってみて音楽やグループへの向き合い方に何か変化は起きましたか?

白濱:僕は“GENERATIONSに楽曲を提供するならどんな曲がいいか”っていう視点で作ったところがあって。その結果、「このグループはどんな楽曲でも違和感がないんだな」と思った。そういうグループって珍しいなと思ったし、面白いなと思いました。これからもっともっと、やったことないジャンルにトライしてみるのもアリなんじゃないかなと、この企画を通して思いました。

――確かにそうですね。どの曲もまったく違和感ないですもんね。

数原:やっぱりボーカリストがすごいから(笑)。

白濱:そうだね。

小森:何でもできちゃうから!

GENERATIONS / MY GENERATION (Lyric Video) prod. by Hayato Komori

数原:……なんか、逆に微妙な空気になってすみません(笑)。本当は難しかったですよ。特に「MY GENERATION」は苦戦しましたね。ASIAN KUNG-FU GENERATIONのあのサウンド感と色は真似できない。そういうものが1曲1曲にあってすごく勉強になりました。

片寄:今開催中のツアー『GENERATIONS LIVE TOUR 2025 “6IX SENSE”』ではこの6曲が主役になるような作り方をしているんですが、「こういうこともありなんだ」みたいな発見がたくさんあって。『TOKYO GENERATIONS COLLECTION』もやりましたし、最近のGENERATIONSはアーティスト力だけじゃなく、プロデュース力みたいなものも出ているなと感じました。

――先ほど亜嵐さんが「“GENERATIONSに楽曲を提供するなら」という発想で制作に挑んだとおっしゃっていいましたが、楽曲制作を通して、改めて見えたGENERATIONS像みたいなものはありますか?

中務:それでいうと僕はイメージ通りでしたね。うちのボーカル2人が、ああいう恋愛の曲を歌うと大人っぽくなるんだろうなと思って、実際にレコーディングしたものを聴いたらイメージ通りでした。あとはシンプルに歌がうまいなと思った。だから新しい発見というよりも、今まで自分が信じていたものがそのまま具体化できたという感じです。

数原:僕は作りながら終始申し訳ないなって思っていました(笑)。「この早口のパートを涼太に歌ってもらうことになるのか」と思ったし、パフォーマンスに関しても、スキルフルなことをやってもらいたくて、振付師の方に難しいものをオーダーしてしまったので。

白濱:「Summer Vacation」の振り付け、死ぬほど難しいんですよ。TikTokでダンスチャレンジとかをやっている子に挑戦してほしいですもん。

数原:最初にオーダーしたのは自分だったので、申し訳ないなと思いながら振り入れしました。

――でも、数原さんとしては「難しくてもGENERATIONSならできる」と思って作ったということですよね?

数原:そうです。それがGENERATIONSの強みだなと思いました。曲も作れるし、振りも作れるし、難しいことをやろうと思ったらやれるメンバーたちなんだということは再確認できました。心強いですね。

小森:ゴッチさん(「MY GENERATION」のサウンドプロデュースを務めたASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文)も「やっぱり2人が歌うとGENERATIONSの曲になるね」と言ってくれて。僕も全く同じことを思いました。長年一緒にいますけど、自分が楽曲プロデュースしたことで、GENERATIONSの魅力に改めて気付きました。

佐野:僕は自分の曲にマイクでも参加しているんですけど、2人はレコーディングが早くてすごいなって思いました。

――今回、全員が楽曲プロデュースを経験したことはこの先のGENERATIONSに何からしら影響を与えそうですね。

片寄:はい。引き出しが増えた感じがするので、「こういう曲が欲しいよね」という話になったときに「あのメンバーのプロデュースの方法でやってみようよ」っていうのができるだろうな。

白濱:確かに。

片寄:「この曲だったら、あのメンバーに任せてみたらいいんじゃない?」ということもありそう。

――では、今後も皆さんのプロデュース曲があるかもしれない?

中務:あると思います。

数原:6カ月連続はもう勘弁してほしいですけど(笑)。

「PAINT」はグループのこの先も担うような楽曲に

――楽しみにしています。そして、アルバムには、現在開催中のツアー『6IX SENSE』のテーマソング「PAINT」も収録されています。この曲に込めた想いやこだわりを教えてください。

白濱:去年のツアー『GENERATIONS 2.0』は「Evergreen 2.0」という、いわば既存の曲で登場したので、今回は新曲がいいんじゃないかという話になってダッシュで作りました。GENERATIONSでここまで尖った曲は久しくなかったんじゃないかという曲を目指して、Chaki Zuluさんに曲を、SUNNY BOYさんに歌詞を作ってもらいました。今回のツアーのオープニング曲ではありますけど、この先も担ってくれるような力強い曲になったんじゃないかなと思います。

――〈Paint it over now(今すぐ塗り替えろ)〉〈I gotta update upgrade all out(すべてを更新、アップグレードしていく)〉という、前に突き進もうとする強い歌詞が印象的ですが、歌詞の内容はメンバーの皆さんからのオーダーですか?

白濱:リファレンスとして、力強い歌詞のものをお渡ししましたけど、好き勝手に料理してもらった感じです。

数原:『6IX COLORS』から続く企画なので「色」というテーマだけはお伝えして。あとは、サニーさんが今の僕らを見て書いてくれたんだと思います。

――実際にツアーは開幕していますが、ツアーでの手応えはいかがですか?

片寄:バンドアレンジがカッコいいです。

数原:だいたいこういうのって、ツアー前に音源解禁すると思うんですけど、本当にどこにも出さずに初日で初披露だったので、初日の(会場の)ぽかんとした感じは忘れられないですね。「何これ?」っていう(笑)。でもそのサプライズ感狙いだったので。

片寄:ダンスパートも沸いていたしね。

数原:初めて聴く曲、初めて見るパフォーマンスで歓声が起きるというのは本質的なことだと思うんですよ。そういう心が動く瞬間を感じられたので、「ライブしてるな〜」って感じられました。

――ダンスパートで沸いたというお話もありましたが、パフォーマンスはどんな感じになっていますか?

中務:カッコいい感じになっています。振り付けは、s**t kingzのkazukiさん。初めてkazukiさんに振りを作っていただきました。

白濱:これをもって、s**t kingzコンプリートしました(笑)!

中務:kazukiさんは体のラインを目立たせるセクシーな感じが得意な方なので、こういうビートに入れるとカッコいいかなと思ってお願いしたんですが、もうドンピシャで。今っぽい感じもあるし、色気も感じられて。いろいろな一面を見られる作品になったんじゃないかなと思います。

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