BE:FIRST「夢中」長く愛される理由は? 新体制、6人の新たなスタートにも追い風を吹かせる楽曲の求心力

 11月9日から、新たな体制でスタートを切ることとなったBE:FIRST。これから歩むメンバーそれぞれの道に、花が咲くことを願うばかりだ。

 そんなBE:FIRSTは、年末にかけても相変わらず忙しい。ファンミーティングツアー『BE:FIRST 2nd Fan Meeting -Hello My "BESTY" vol.2-』をはじめ、テレビやラジオ、雑誌への出演など、スケジュールが毎日目白押しだ。そのうちの一つが、年末にかけての音楽番組への出演。まず、11月13日放送の『ベストヒット歌謡祭2025』(読売テレビ/日本テレビ系)に出演し、「夢中 -Piano ver.-」を日本のテレビで初披露した。また、12月10日放送の『2025 FNS歌謡祭』第2夜(フジテレビ系)でも「夢中」をパフォーマンス予定で、同曲が主題歌になったドラマ『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ系)で江端瀧昌役を演じた俳優の本田響矢とコラボすることも発表。5月28日に配信リリースされてから、まだまだ「夢中」の人気は衰えなさそうだ。

BE:FIRST / 夢中 -Recording Video- (フジテレビ木曜劇場『波うららかに、めおと日和』主題歌)

 同曲は、『波うららかに、めおと日和』のために書き下ろされた楽曲で、ドラマのストーリーを凝縮したような純愛を感じさせるリリックと、温かなメロディが印象的だ。「瀧昌様」、「問題ありません」などドラマに出てきたフレーズが流行るなど、ヒットを収めたドラマに寄り添った楽曲ということもあり、多くの人の耳に届き、今もなお愛され続けている。その証拠に、Billboard JAPANチャートのストリーミング累計再生回数にて、自身最速で1億回を突破しているのだ(※1)。

 もちろん、同曲が愛され続けている理由は、楽曲自体にもある。歌詞を見ると日本語の分量が多く、メロディラインもシンプル。それまでのBE:FIRSTの楽曲に多く見られた複雑さがないため、老若男女が聴きやすい楽曲となっており、カラオケでも比較的歌いやすい。また、全神経を集中して聴かずとも耳に心地よいイージーリスニングの楽曲でもあるため、運転中や家事の合間などさまざまなシーンで聴かれやすいのではないだろうか。

BE:FIRST - 夢中 / THE FIRST TAKE

 そんな同曲だからこそ、いつもとは違ったBE:FIRSTも見えている。10月24日にYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』に同曲のピアノアレンジバージョンでの歌唱動画がアップされた。それを見ると、メンバーたちの歌唱力の高さや声質の良さがじっくり味わえる。ダンススキルも高いBE:FIRSTゆえに、普段はどちらかというとダンスパフォーマンスが注目されがちだが、同曲のパフォーマンスは他の楽曲のように決まった振り付けが存在しない。そのため、より一層歌声と歌詞に注目でき、それがひと味違ったBE:FIRSTの魅力の発見へと繋がっている。

 リスナーの心をほっこり温かくしてくれる「夢中」。同曲はまだまだ多くの人を魅了し続けるのだろう。そして、そんな同曲を自分たちらしくグルーヴィーかつ和やかに歌い上げられるのは、6人の高いスキルがあってこそ。そしてアレンジをしても楽しめる楽曲を作ったSKY-HI、eill、Ryo‘LEFTY’Miyataというアーティストたちの手腕にも脱帽だ。同曲がどこまで広がっていくのか、見届けていきたい。

※1:https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/154130/2

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