KAT-TUNが歩んだ24年間、hyphenとの絆――長い航海を終え、歴史を刻んだ『Break the KAT-TUN』一万字レポ

公演実績「全444公演、動員数6,318,000人」ーーKAT-TUNの歴史
全444公演、動員数6,318,000人ーーKAT-TUNの2002年~2025年の公演実績(※海外公演含む)だ。この数字は、23年の月日をかけてすべて生身の人間が積み上げてきた記録だ。
メンバーそれぞれにさまざまな仕事を抱える中、特に亀梨に至っては長きにわたり、日曜夜に生放送番組にレギュラー出演している。ライブ終わりに彼の姿をテレビ画面から見たことも数知れず。中丸も同様に、生放送番組を抱え、上田も体育会系番組への出演で奮闘するなど、ハードな仕事をしながらライブ活動を行ってきた。
メンバーと同じように、ファンもさまざまな心境を味わった。悲しい思いをしたこともあったが、彼らの強さに影響を受けたのか、時にはユーモアをもって乗り越えたことも。初めて彼らのアクリルスタンドを手にした時には、写真撮影に慣れず、大喜利を繰り広げたこともあった。きっとそんなところもメンバーに似てくるのだろう。
結果的に「あれが最後のライブだった」という終わりもあれば、彼らのように最後をファンと一緒に過ごし、大人しく幕を引く……どころか、解散後にグループ初の野外ライブを敢行し、去ればセットが壊れていく。そんな大胆な演出で、最後の最後までKAT-TUNを貫き、“いつもの”KAT-TUNの亀梨和也、KAT-TUNの上田竜也、KAT-TUNの中丸雄一でいてくれた。
もちろん寂しい気持ちはあるが、しかしこの圧巻のパフォーマンスと大胆不敵な演出に圧倒されつつ、やっぱり変わらない「これぞKAT-TUN!」「カマしたなKAT-TUN!」という納得感。これまでお疲れさまでしたという気持ちと同時に、たくさんの幸せな時間をありがとうという特大の感謝。そしてこれからもよろしくという期待が込み上げた。
ライブ後には連日のようにKAT-TUNとの写真が投稿され、特に赤西仁との写真は大きな反響が寄せられている。何から何まで伝説のグループである。
ライブの最後に、ステージ上部に掲げた「KAT-TUN」の文字が消え、再び「-」が光ったのだが、消えなかったのか、演出なのかはわからないが、KAT-TUNのふたつ目のTの左下に小さな炎が燃え続けているのを目にした。オリンピック聖火のように、きっとhyphen一人ひとりの胸の中で、燃え続けるのだろう。
ひとつの長い長い航海を終え、またそれぞれの旅が始まる。またどこかで会って騒げる日がくることを祈っている。

























