『Endless SHOCK』は終わらない 堂本光一が見た、寺西拓人・川島如恵留が持つエンターテイナーの“サガ”
堂本光一が主演・構成・演出のすべてを手掛け、通算2128回の公演を重ねてきたミュージカル『Endless SHOCK』(以下、『SHOCK』)。25年にわたり愛され続けてきた伝説の舞台は、昨年11月に惜しまれつつ最終公演を迎えたが、約1年の時を経てスクリーンに蘇ることとなった。しかも、ライブやコンサート向けの音響機材を特設し、舞台の臨場感を再現する“ライブ音響上映”というスタイルを採用した点にも、『SHOCK』らしいこだわりが光る。
寺西拓人とのエピソードに思わずリスナーを置いてきぼりで怒涛のトーク
【🎞映画館上映決定💫】
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「Endless SHOCK 2024 Prologue to the Last Year」全国7劇場にて、11月より開催決定!▼詳細はELOV-Label HP💫https://t.co/ADgksAh7LQ#堂本光一#EndlessSHOCK@KOICHIDOMOTO_EL
— Storm Labels Official (@Storm_Labels) October 4, 2025
SNSではすでにチケットの当落発表に一喜一憂する投稿が見られ、「日本で一番チケットが取れない」と言われ続けてきた『SHOCK』。舞台からスクリーンへと形を変えても、チケット争奪戦は続きそうだ。
そんな新たなステージを目前に、10月14日放送のラジオ『DOMOTOのどんなもんヤ!』(文化放送)に堂本光一が登場し、『SHOCK』を通じて築かれた後輩たちとの絆について語った。
まず名前が挙がったのは、2017年以降『SHOCK』のカンパニーとして舞台を支えてきたtimeleszの寺西拓人。寺西は9月9日に『FAMILY CLUB web』内のブログで、『SHOCK』出演当時にハマっていたゲームについて言及した。現場から帰宅してもオンラインゲーム内で再び集まるのが日課だったと明かし、そのメンバーの中には座長・堂本の姿もあり、ふたりはフレンド機能でつながっているのだという。
timeleszに加入し、多忙なスケジュールを送っていた寺西が、久しぶりにゲームの電源を入れると、堂本がオンラインになっているのを発見。相手がどのゲームをしているのかも分かる仕組みになっており、「俺もやりたかったやつ!」「しれっと始めてしれっと誘ってみようかな」と綴っていた。このエピソードを受けて、堂本は「僕はそのとき多分『モンハン』(モンスターハンターシリーズ)をやってたんですよ」と明かし、「自分でキモいなって思うんですけど」と笑いつつ、「ハンターレベルが999でカンストしてしまいまして」と、寺西に負けないゲーマーぶりを披露。「でも下手なんですよね(笑)」と言いながら、太刀と弓をモンスターごとに使い分け、「居合抜き抜刀斬り」を決める難しさや、「ジャスト回避」が成功したときの爽快感を楽しげに語った。
好きなこととなると、リスナーを置いてけぼりにしてでも語り尽くすのが堂本のラジオスタンス。今回も「分かる人には分かってもらえればいいです。分からない人には“この人何言ってるんやろな”でいいです」と笑う。この放送が寺西に届いたなら、ふたりがオンライン上で共闘する日も近いかもしれない。『SHOCK』の激しい殺陣シーンを思い起こすと、ゲームの世界で再び武器を手に美しく舞う彼らの姿をぜひ見てみたいものだ。
川島如恵留を突き動かす『SHOCK』への憧れ
続いて話題に上ったのは、『SHOCK』に憧れ続けたTravis Japanの川島如恵留。リスナーから「大学生の夏休みに、東京・日本橋から兵庫・明石まで自転車旅をして、『SHOCK』の大阪公演を観劇した」というエピソードが寄せられると、堂本は「なんか言ってた気する」と記憶をたどり、「いやいや何してんねんっていうね。変わってんな〜」と笑い声をこぼした。若いころ、堂本も車で「行けるところまで行こう」と高速道路を走らせたことがあるという。しかし途中で「帰りのことを考えるとキツいな」と不安に駆られて引き返したそうだ。だが、川島はその不安を乗り越えて突き進んだ。その覚悟に「如恵留、すごいよな。あいつ根性すごいね」と感心していた。
川島が走り続けられたのは、その先に『SHOCK』という憧れの舞台があったからかもしれない。『SHOCK』の根幹にあるのは、「Show Must Go On」という精神。最終公演を前に堂本は、ライバルの「コウイチは消えることを知りながら走り続けている」というセリフを引き、「『SHOCK』自体もこれが最後になるわけですが、千秋楽までもっと良くしようとする。何のためにやるのか。そこには答えがない」と語っていた。
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公演を終えた後、堂本はInstagramでこう綴っている。 「走り続けることの意味、、、意味なんて明確にありません。皆がいるから走りたい。台詞にある通り、皆がいたから走ることができました」と。さらに「想い続ければきっとそばにいる。皆さんにとっても『SHOCK』という作品がそうであったら嬉しいです」と締めくくったように、堂本が『SHOCK』で走り続けた姿は、後輩たちを、そして観劇したすべての人を鼓舞し続けているのだ。
寺西のゲームも、川島の自転車旅も、一見すると“息抜き”といえる行為だが、つい「根性あるな」と言わずにはいられないほどのめり込み、突き詰めてしまう――それもまた、『SHOCK』に魅せられたエンターテイナーたちのサガといったところだろう。形は変わっていくとしても、きっと多くの人の心に深く浸透した『SHOCK』は生き続けていく。思い出話に、趣味の話に、舞台上での新たな表現に……さまざまな場面で垣間見える“SHOCKマインド”を発見する喜びもまた、これからの楽しみと言えるだろう。

























