SixTONESの楽曲はなぜ後輩から支持される? 「こっから」「WHIP THAT」……挑戦心に火をつけるパフォーマンス
グループ初の5大ドームツアー『SixTONES LIVE TOUR 2025「YOUNG OLD」』のライブDVD/Blu-rayを10月29日にリリースするSixTONES。それに先駆け、公式YouTubeチャンネルで「こっから」のライブ映像が公開された。今となってはグループを代表する楽曲のひとつでもある同曲は、SixTONESのファンのみならず、彼らの後輩にもあたるジュニア、そしてそのファンにも人気の高い楽曲となっている。
KEY TO LITは、9月20日に大阪城ホールで初日を迎えたグループ結成後初となるライブツアー『KEY TO LITアリーナツアー2025 WAKE UP THE FOOL』で「こっから」をカバー。パフォーマンスすると、SNSではライブを観たファンを中心に大きな盛り上がりを見せた。若林正恭(オードリー)と山里亮太(南海キャンディーズ)の半生を描いたドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)主題歌でもある同曲。曲中の〈でもこれしかねぇからこれにかかってる〉という歌詞も、再編成を経て始まったKEY TO LITに重なり、今を象徴するパフォーマンスとなったことが窺える。
また、10月2日に配信された『Star Song Special』Season2(Prime Video)第1話では、堂本光一がMCとなり、Hey! Say! JUMPとともにKEY TO LITが登場。スペシャルライブとして「こっから」を披露した。堂本から楽曲を選んだ理由を尋ねられると、メンバーの岩﨑大昇は「僕たちもこれから始まるチームというタイミングでマッチする歌詞もあり、思いをぶつけるのにいいのかなと」、猪狩蒼弥はラップをやりたかったということで「歌詞も含めて(自分たちにとっての始まりは)“こっから”という複合的な理由です」と語っていた。パフォーマンスではドローンを使ったカメラワークを駆使し、メインステージだけでなくサブスタジオも使った躍動感あふれるステージを披露した。
KEY TO LITはまだジュニアユニットということもあり、パフォーマンスを観る機会は限られる。そんな中での配信プログラムである『Star Song Special』でのパフォーマンスは、KEY TO LITのファンだけでなく、オリジナルアーティストでもあるSixTONESのファンにまで彼らの実力を示すような役割を果たしているようにも感じる。事実、今回YouTubeで公開されたSixTONESのライブ映像には、コメント欄で2グループのファンが交流する様子も多く見られる。
オリジナル曲だけでなく、先輩グループの楽曲のカバーとともにライブが構成されるジュニアのライブでは、「こっから」のみならず、SixTONESの楽曲がよく採用されている印象を受ける。「WHIP THAT」など、ライブの熱量を一気に引き上げるアンセムから、SixTONESのデビュー前の楽曲「JAPONICA STYLE」のような妖艶な世界観を持つ楽曲まで、どの楽曲も会場全体を巻き込む力を持つ。彼らの楽曲は“歌って踊るアイドル”という枠組みを超え、ステージ上で自らの表現をどう成立させるかを問う作品でもあるのだ。
SixTONESもジュニア時代にはKAT-TUNの楽曲を多くカバーしていたが、今やその立場を受け継ぎ、SixTONESの音楽性や表現スタイル、そして今確立されたカリスマ性に憧れ、挑戦する後輩たちが増えている。トレンドを捉えたサウンドメイクや大人びた世界観、そして6人が放つ圧倒的なライブパフォーマンス――。そうした要素が、後輩たちにとっても“チャレンジ”したくなるモチベーションとなっているのだろう。
























