CANDY TUNE、SWEET STEADYから竹下☆ぱらだいすまで……長野県 白馬村で自然&音楽を堪能する新たなフェスの魅力
雄大な自然を堪能できる『HAKUBA Mountain Festival』誕生
今やフェス大国と呼べるほどに、毎週末、日本のどこかで音楽フェスが開かれている。それは夏フェスのみに止まらず、冬フェス、春フェス、秋フェスと季節を問わない、その土地の風物詩にもなっている印象だ。
そんな中、長野県白馬村にて、9月20日・21日に今年初開催の秋フェスが誕生する。それが『HAKUBA Mountain Festival 2025』だ。

白馬村は、長野県北西部に位置し、北アルプスの麓に広がる自然豊かな国際山岳リゾート地。『HAKUBA Mountain Festival 2025』は、「白馬ジャンプ競技場(Mountain Stage)」をメインステージにして、「白馬八方尾根うさぎ平(Universe Stage)」、「スノーピークランドステーション白馬(Base Stage)」の3つのステージで展開される。言わば白馬村全体がフェス会場となるのだ。
メインステージの白馬ジャンプ競技場は『長野1998 冬季オリンピック』で、かつてアスリートたちが挑戦と栄光を刻んだ歴史的舞台。オリンピックレガシーとしての側面も担いながら、ジャンプ競技場をフェスのステージにするという、ほかのフェスではなかなか味わえない化学変化、ロケーションを楽しむことができるだろう。
アーティストのステージを楽しみながら、八方尾根の紅葉(早いところでは9月下旬から楽しめる)や雄大な北アルプスなどの絶景も満喫できるのが、このフェスの大きな魅力の一つであり、その見晴らしが最も期待できるのが白馬八方尾根うさぎ平。標高が高く、澄んだ空気の中で絶景と音楽が溶け合う、雲の上にいるような特別なライブ体験がそこには待っているはずだ。避暑地として人気の白馬村は、都内と比べると5〜10度ほど気温が低く、特にこの白馬八方尾根では、涼しく快適な時間を過ごすことができるだろう。
家族で観たい! 国内外から魅力的なラインナップが勢揃い
フェスの主役とも言える出演アーティストは、国内外から総勢20組以上の幅広いアーティストがラインナップされている。

20日にはジャパニーズレゲエの代表格である湘南乃風が出演。「純恋歌」「睡蓮花」「黄金魂」など、その漢気溢れる熱量の高いパフォーマンスで、フロアには数えきれないほどのタオルが宙を舞ってきた。どんなステージでも必ず盛り上がる湘南乃風が初開催のフェスに並んでいることは、絶対的信頼感を与えてくれている。

さらに同日には、アソビシステムのアイドルプロジェクト・KAWAII LAB.から、CANDY TUNEとSWEET STEADYが出演。
この1年を代表するヒット曲「倍倍FIGHT!」で知られるCANDY TUNEは、ライブパフォーマンスにも定評があり、同じ日に湘南乃風がトリを務めていた『LuckyFes 2025』では会場から溢れるほどに集まったファンの映像がSNSで話題となった。筆者がフェスに行っていて感じるのは、誰もが知っている曲が1曲でもあるアーティストは“強い”ということ。それは湘南乃風にも言えることだが、白馬村の地元民にとっては、「今をときめくCANDY TUNEが村にやってくる!」「『倍倍FIGHT!』が聴ける!」という思いが大きいのではないかと想像する。

KAWAII LAB.の中でも“清楚”なイメージのSWEET STEADYは、「ぱじゃまぱーてぃー!」のようなキャッチーな楽曲も魅力だが、CANDY TUNEとはまた違った流麗なステージングとボーカルで、目だけでなく、耳までをも惹きつける。

ほかにも初日には、バブリーダンスの振付師として知られるakaneプロデュースによるダンスチーム・Avantgardey(アバンギャルディ)が出演。『第74回NHK紅白歌合戦』のスペシャルコラボステージで披露したYOASOBI「アイドル」や、『アメリカズ・ゴット・タレント』でスタンディングオベーションを巻き起こした岩崎宏美「シンデレラ・ハネムーン」のパフォーマンスなど、世界を魅了してきた一糸乱れぬフォーメーションダンスは必見だ。

YouTubeを中心にSNSで人気を集め、「“オモロカワイイ”で世界を染め尽くす」をコンセプトに活動する原宿出身クリエイターアイドル・竹下☆ぱらだいすは、子供から大人まで幅広い層に支持されており、小さい子供を連れた家族連れのファンも多いKAWAII LAB.のアイドルとも親和性が高い。保護者1名につき中学生以下は1名無料となっているが、特に初日のラインナップは観光も兼ねた家族旅行にぴったりと言えるだろう。

2日目には平井大やPhony Ppl、Kan Sano(バンドセット)といった、初日に比べてよりワールドワイドなアーティストが集結。「Stand by me, Stand by you.」「また逢う日まで」「Slow & Easy」といったジャンルを超えた数々のヒット曲を持つ平井は、“秋の空”を美しく彩ってくれるはず。

Phony Pplは、ニューヨーク・ブルックリンを拠点にする5人組バンド。2019年には『FUJI ROCK FESTIVAL’19』に出演し、2023年の渋谷 duo MUSIC EXCHANGE公演以来、約2年ぶりの来日となる。ファンク、ヒップホップといった様々なジャンルを取り込んだ彼らが鳴らす音楽には、思わず体を揺らしてしまうような気持ちよさがある。大自然をバックにビールを飲みながらPhony Pplが観られたなら、それは至高の音楽体験になるのは間違いない。

パラグライダー、熱気球、トレッキング……アクティビティも充実!
ここまで紹介してきたアーティストは全てMountain Stage、つまり白馬ジャンプ競技場のステージに出演する。一方でKan Sanoや上江洌.清作&The BK Sounds!!(20日)が出演するUniverse Stageのある白馬八方尾根うさぎ平には、八方ゴンドラリフトで移動する。チケットを持っていればゴンドラは乗り放題で、例えるならば『FUJI ROCK FESTIVAL』のドラゴンドラに乗った先にステージがあるイメージだ。
もはや移動すらも非現実なアクティビティだが、先述したように『HAKUBA Mountain Festival 2025』は白馬村全体がフェス会場。音楽だけでなく、熱気球やトレッキング、マウンテンバイクなど、豊かな自然を満喫できるアクティビティが豊富に用意されている。例えば、初日は音楽フェスを楽しみ、2日目はアクティビティを満喫するという過ごし方も一つの正解だろう。中でも筆者がおすすめしたいのは、パラグライダー。テイクオフがゴンドラ山頂駅、ランディングがスキージャンプ競技場の横となっており、フェスのステージからステージへと降り立つような興奮を味わえる。タンデムフライト(2人乗り観光フライト)では家族や友人と感動の瞬間をたっぷり共有することができるはずだ。
スマホを片手にライブ中継でフェスを楽しむことができるようになった一方で、コロナ禍を経て現地でのライブ体験が何事にも代えられないことを再認識するようになったのも事実。筆者も今年『FUJI ROCK FESTIVAL '25』にて土砂降りの中で観たSTUTS、『SUMMER SONIC 2025』で美しい夕景をバックにしたaespaのステージが忘れられない。『HAKUBA Mountain Festival 2025』でも、そんな音楽と自然が融合した新しいフェス体験が待っているはずだ。
◾️イベント情報
『Hakuba Mountain Festival 2025』
開催日時:2025年9月20日(土)11:00~21:00/21日(日)9:00~19:00
<チケット>
1日券:10,500円
2日券:19,000円
1日券(駐車券付):12,000円
2日券(駐車券付):21,000円
※すべて八方ゴンドラ乗り放題付き
ゴンドラ利用時間:20日(土)6:30〜21:00(上り最終20:00)/21日(日)6:30〜16:50(上り最終17:30)
<ラインナップ>
・9月20日(土)
- Mountain Stage -
湘南乃風 (JPN)
CANDY TUNE (JPN)
SWEET STEADY (JPN)
竹下☆ぱらだいす (JPN)
Avantgardey (JPN)
- Universe Stage -
Soul Clap (USA)
NAOKI SERIZAWA (JPN)
SAMO (JPN)
Sisi (JPN)
YAMARCHY (JPN)
上江洌.清作&The BK Sounds!! (JPN)
- Base Stage -
石垣優 (JPN)
daisuke katayama (JPN)
Maria Okabe (JPN)
・9月21日(日)
- Mountain Stage -
平井 大 (JPN)
Phony Ppl (USA)
Alfie Templeman (UK)
スーパー登山部 (JPN)
Lavt (JPN)
Captain Vinyl (JPN)
- Universe Stage -
KENJI TAKIMI (JPN)
Jon Sa Trinxa (ESP)
DJ KOCO aka SHIMOKITA (JPN)
Kan Sano (Band Set) (JPN)
矢部ユウナ (JPN)
- Base Stage -
YAMORI (JPN)
まつむら かなう (JPN)





























