SixTONES 田中樹、ギャップで魅了する鋭い演技 実兄との共演、初単独主演舞台で試される俳優としての真価
SixTONESの田中樹が自身初単独主演を務める舞台『ぼくらの七日間戦争』が8月24日に初日を迎え、東京を皮切りに、大阪、京都、愛知、熊本の5都市を巡る。原作は宗田理による小説で、過去にも実写映画化、アニメ化、漫画化されてきた人気作品ということもあり、今回の舞台も注目されている。
舞台「ぼくらの七日間戦争 2025」#ぼくステ2025
【キャラクタービジュアル公開】
■菊地英治 役…田中樹
〈STORY〉
中学 1 年生の生徒たちは、大人たちの理不尽な管理や押しつけに反発し、夏休
み初日に突如姿を消す。
彼らが立てこもったのは、廃工場。… pic.twitter.com/GjOm4b21K7— 舞台「ぼくらの七日間戦争2025」【公式】 (@s_sevendays_war) July 11, 2025
『ぼくらの七日間戦争』は、親や教師など大人たちの理不尽な管理や、高圧的な押し付けに反発した中学1年生の生徒たちが、夏休みの廃工場に立てこもり、“大人への挑戦”を掲げながら七日間にわたる戦争を始めるという物語。やがて学校や親たちが騒ぎ始めるところとなり、ひいてはマスコミや警察をも巻き込んだ騒動に発展していく中で、仲間たちとの絆や自分たちの心情、大人たちとの対立を通じて成長していく姿が描かれる青春群像劇だ。作品には、大人社会への痛烈なメッセージと青春時代ならではの冒険心も描写され、それらが舞台で繰り広げることになる。
田中樹が演じるのは主人公の菊地英治役。リーダー的存在で、立てこもりを提案した中心人物で、サッカー部のキャプテン候補というキャラクターである。
舞台に先駆けて行われた制作記者発表では、「舞台でのお芝居も数年ぶりで、普段から演技の仕事が多いわけではないので、かなりプレッシャーはあります」と期待と不安が入り混じる心境を吐露しながらも、「どうやったら中学生に見えるのかが、僕の課題」とし、「僕なりに一生懸命、菊地英治、そしてこの作品に向き合って観に来てくださった方々に届けたい」と意気込みを語っていた(※1)。
そして、同舞台が注目を集めているのにはもうひとつの理由がある。それは、田中樹の実兄であり俳優の田中彪との共演だ。彼は、主人公の英治とも時々衝突する、ケンカが強い安永宏役を演じる。
今日も稽古でした。
主演からX用に写真撮ろーって言ってきてくれました。
3と4
初ツーショット pic.twitter.com/msBtM0Rnqj— 田中 彪 (@hyougatanaka) July 28, 2025
本日の稽古も終了しました。
本番まで1週間
がんばります。なんか袖に入ると寄り添ってくる人。
↓ pic.twitter.com/OnFvALwEpp— 田中 彪 (@hyougatanaka) August 17, 2025
今回の共演にあたり田中彪のX(旧Twitter)には、弟である田中樹との2ショット写真が掲載され、話題になった。初の投稿は「今日も稽古でした。主演からX用に写真撮ろーって言ってきてくれました。3と4初ツーショット」(※2)と仲の良さが窺える自然体の2ショット写真を公開。さらに「本日の稽古も終了しました。本番まで1週間がんばります。なんか袖に入ると寄り添ってくる人」(※3)と、『SUMMER SONIC 2025』のキャップを被った田中樹らしき人物と寄り添う後ろ姿の写真を公開した。田中樹と田中彪との共演はこれが初めて。この共演で何を感じるのか、本人たちの口から方られるのを待ちたいところだ。
舞台は今作が単独初主演になるものの、田中樹はこれまで俳優業でも多くの実績を残してきた。2023年にはWEST.の重岡大毅主演ドラマ『単身花火』(テレビ朝日系)で主人公の同級生でキザな営業マン・片山直哉を演じた。主人公にライバル心を持ち、ミステリアスでありながらドープなストーリーの中でホッとできる、どこかコミカルな雰囲気を併せ持つキャラクターを演じきった。
2024年には、間宮祥太朗主演ドラマ『ACMA:GAME アクマゲーム』(日本テレビ系)に出演。間宮演じる織田照朝の親友・斉藤初役を演じた。トリッキーなゲームに悪戦苦闘する主人公にライバル心を抱きながらも、一緒に苦難を乗り越えるキーパーソンを躍動的に演じた。
そして何と言っても、新境地を切り開き、大きな注目を集めたのが、木村文乃とW主演を務めた『連続ドラマW I, KILL』(WOWOW)である。関ヶ原の戦いから35年後の江戸時代を舞台にしたサバイバルスリラー作品で、田中樹が演じたのは人の意識を持ったまま、人を襲い食らう化け物・群凶”になってしまった士郎。アクションシーンの経験はそれまでなかったというが、立ち回りは力強く、華麗なその姿には感銘を受けた。人として生きられないもの悲しさ、葛藤を背負いながら生きる士郎を演じる田中樹の姿は儚く美しく、胸を締め付けられるものがあった。
グループでのバラエティやライブでは冷静な判断力でMCを務めることが多い田中樹だが、演技においては非常に器用で鋭い感性で演じ、普段とのギャップも相まって、観る者を惹きつけてやまない存在へと進化している。今回の舞台で彼がどのような変化を遂げるのか、期待せずにはいられない。
※1:https://www.thefirsttimes.jp/report/0000643140/
※2:https://x.com/hyougatanaka/status/1949803874627489903
※3:https://x.com/hyougatanaka/status/1957053373053816904























