timeleszにリーダーは必要? 活動スタンスや個々人の強みを踏まえた上で考える

 7月27日放送の『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)にtimeleszの菊池風磨と、寺西拓人、原嘉孝、橋本将生、猪俣周杜、篠塚大輝が登場。彼らのリーダー観が話題になっている。

占い番組で明かされた「リーダー不在」の理由

 新メンバーそれぞれを占ったのちに、占い師の星ひとみがtimeleszとしての未来を見ていくと、「リーダーって誰かいる?」と問いかけられたメンバーたち。それに全員が「いないです」と首を振る。しかし、星は「このグループは、リーダーを作らなきゃダメ」と強く言う。菊池は、「もともとSexy Zoneが(リーダーを)作ってなかったんですよ。だからその流れで」と説明。それに対し、星はすかさず「リーダーを作らなければ、(グループは)3年で終わります」と告げる。

 星が「決めていい?」と問いかけ、佐藤勝利と松島聡が不在のなか、リーダーに指名されたのは菊池だった。プロデュース能力があり、誰よりも「みんなのために」を考えいるため仕事の成功運が強いという理由で、リーダーに向いていると断言。「グループが大きくなっていくために責任を負いましょう」と星に諭されると、菊池も少し考えたのちに「はい」と頷いた。ただし、これはあくまで番組での仮決定。正式な決定はまだ下されていない。

 番組では短い時間にメンバーたちの個性と魅力が詰め込まれていた。占われる前から「結構(占いは)嫌い」と話す篠塚の率直さ。星に腰痛に気をつけるように言われると目の色が変わり、メモを取り始める原。「スーパーモテる星」があると言われると「よっしゃあ!」と声を上げた猪俣の無邪気さ。「国民の元カレ」というコピーが定着しつつある寺西には、「(本当の寺西は)中身が中1。めっちゃピュア。自分を素直に表現したほうがいい」とアドバイスが送られる。橋本には「焦らないで、もっと自信を持って。よくいけば、めっちゃ化ける」とエールを送った。メンバーそれぞれの振る舞いからチームワークの良さも見えた。

 実は、timeleszのリーダーについては、今年3月にも話題になっていた。嵐の二宮和也がYouTubeチャンネル『よにのちゃんねる』で菊池とドライブトークを繰り広げた際、「リーダーとかを本当は決めるべきなんだよ」と口にしていたのだ。さらに、二宮はリーダーは松島がいいと続け、「(松島)一択だな」「聡ちゃんがセンターのグループが(timeleszの中で)1個できるといいなと思ってた」と、松島の持つ包容力や存在感への期待が垣間見せた。

 さらに二宮は、「リーダー2人作って、寺西拓人と聡ちゃんでやる、みたいなのもありだよね」と、異なる加入時期から1人ずつ選ぶ"Wリーダー制"も提案。菊池も「確かに、今っぽいですね」とコメントしていた。

8人の強みを生かす「全員参加型」のチームワーク

 これまで同じ事務所で結成されたほかのグループの歴史を振り返ると、そのリーダー像もさまざまだ。同事務所でtimeleszと同年代のグループとしてはSnow Manとなにわ男子はリーダーを設けている。SixTONESは変化球で、毎年ジャンケンでリーダーを決めており、今年は森本慎太郎がリーダーを担当。ほかにもV6や嵐などはリーダーを決めている一方、SUPER EIGHT、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2などはリーダーがいない。

 特に、Kis-My-Ft2の「メンバーそれぞれが自分の得意分野でリーダーになればいい」という考え方は、今のtimeleszにも通じるものがある。菊池、佐藤、松島の3人はすでにアイドルとしてのキャリアが長く、バラエティやドラマで培った経験値も備えている。オーディションを勝ち抜いて加入した5人も、寺西と原は舞台やステージ経験は豊富で、橋本、猪俣、篠塚の3人もバックボーンは様々だ。

 先述の占い結果も、それぞれの個性と可能性が伝わってくるものだった。原は「めっちゃバラエティに呼ばれる星」を持ち、篠塚は現実的な気質ではあるものの、「占いをいい意味で取り入れるとめっちゃ良くなる」のだという。猪俣は「多才の星」を持っており、演技を本気でやればその力が発揮されると指摘され、寺西には「雰囲気を変える力」があり、橋本は松島と同じ星を持ち、怖がりだったり、寂しがり屋だったりなど繊細な人間なのだという。これまでオーディションから彼らを見守ってきたファンにとっては、納得感のある結果だったのではないだろうか。

 星から助言を受けたところではあるが、やはり何よりも大切なのは、メンバー全員が同じ方向を向き、それぞれの強みを活かし合える体制かどうかだろう。リーダーがいてもいなくても大切なのは、互いの個性を認め合い、支え合うということ。timeleszは、8人各々がそれぞれの得意分野で輝きながらグループ全体を高め合うような理想の関係性を見せてくれるのではないだろうか。これからの変化を見守りたい。

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