『愛の、がっこう。』主題歌、『グラスハート』出演で話題! レイニ、アーティスト/俳優活動で深める表現の奥行き

2025年1月24日にメジャーデビューしたレイニが、新曲「Spiral feat. Yura」にて現在放送中のフジテレビ系ドラマ木曜劇場『愛の、がっこう。』の主題歌を担当している。
「Spiral feat. Yura」は、ドラマのストーリーに寄り添いながらも、普遍的な恋愛感情を描いたラブソング。レイニとYuraの繊細な歌声とハーモニーを堪能できる一曲となっており、ドラマも盛り上がりとあわせて、同楽曲への注目も日々高まっている。
直近では俳優としてNetflixドラマ『グラスハート』への出演も話題のレイニ。本インタビューでは、アーティスト/俳優という二足の草鞋で自身の表現のフィールドを広げている彼の現在地に迫っていく。(編集部)
菅田将暉ら『グラスハート』出演者との交流
ーーメジャーデビュー曲「ラストレター」での初インタビューから早くも半年経ちました。この期間で、周りを取り巻く環境も少しずつ変化しているのかなと思います。
レイニ:ここまであっという間でしたけど、今でも新鮮な感覚は残っていて。もちろん、環境の変化はめちゃくちゃ感じていますし、僕自身も紆余曲折あって性格が明るくなってきましたし(笑)。
ーー確かに、少し印象が変わった気がします。メジャーデビューした実感は、どういった瞬間に感じますか?
レイニ:自分ではメジャーデビューしたという意識はあるんですが、周りの反響からは……知り合いから「曲を聴いたよ」という声は届かないんですが(笑)、チームのみんなのおかげもあって、ドラマ『相続探偵』(日本テレビ系)を通じてだんだん曲が広まりつつあるのかなという気がします。
ーー人前で歌うっていう機会も、今年前半はいくつかありましたよね。例えば、3月に開催された所属事務所のイベント『Tristone Fan Fes 2025 ~UNDOKAI~』では、前回のインタビューでも「いつかワンマンライブをすることが目標」と語っていたさいたまスーパーアリーナで歌う機会も得られました。
レイニ:まだペーペーの僕なんかがさいたまスーパーアリーナで、何千人も前にして歌うこと自体なかなかできない経験だったので、シンプルに嬉しかったです。歌に関しても観てくださったたくさんの方から「良かったよ」と追っていただけましたし、当日撮った赤楚衛二さんとのツーショット映像への反響も大きかったので、すごくいい機会になりました。
ーーそれ以外にも、この6月には初めてライブイベントにも出演しましたよね。以前はTikTokとかSNSを通じて歌を届けたり、配信を通じて楽曲を届ける形でしたが、目の前にいるお客さんからダイレクトな反応を得られる機会はいかがでしたか?
レイニ:僕は路上ライブをしていた時期もあったんですけど、やっぱりライブハウスでお客さんを前にして歌を届けるっていう機会がほとんどなかったので新しい刺激になりましたし、TikTokとかに歌をアップしてコメントをもらったときも嬉しいんですけど、それとはまた別の快感や喜びが得られたので、もっと歌を積極的に届けていきたいなって気持ちになりました。
ーーSNSを通じて文字で感想が届けられることも、形として残るから嬉しいとは思いますが、ライブは熱が直接伝わってくることが大きな違いですよね。
レイニ:それとも違う熱も伝わってくるじゃないですか。例えば、地方から足を運んでくれる人もいるわけで、そういう人たちは新幹線に乗って東京まで来て、暑い中何時間も待ってくれたりしているわけで。それほどの熱を持って僕に会いに来てくれるんだと思うと、お客さんに対しての敬意が湧きますし、ステージに立つ側としてもすごく励みになります。
ーーそうした音楽活動と並行して、役者としての活動も続いています。この7月31日からはレイニさんも出演するドラマ『グラスハート』がNetflixにて配信されますが、今回の新曲「Spiral feat. Yura」でレイニさんに興味を持った方により知ってもらう大きなチャンスになりそうですね。
レイニ:そうですね。僕は俳優として専業でやってきたわけではないので、今回の『グラスハート』という作品は嬉しいと思う反面、「なんで自分がここにいられるんだろう?」っていう不思議な気持ちもあるんです。TENBLANKというバンドのメンバー4人と、菅田将暉さんと僕の合計6人が写ったキービジュアルが公開されたときも、この中に僕がいることが不思議でならなくて。ちゃんと実力を評価してもらえた結果なのかなとは思いたいんですけど、いろんな意味で恵まれているのかなと今は現実を噛み締めているところです。
ーー『グラスハート』は音楽を題材にした作品なので、これまで演じてきた役と比べても入り込みやすかったんじゃないかと思います。かつ、レイニさん演じる有栖川真広は菅田さん演じる真崎桐哉と同じユニットOVER CHROMEの一員です。菅田さんは役者をしながら音楽活動を続けている、レイニさんにとって大先輩なわけですが、この撮影期間を通して菅田さんからいろいろ学ぶポイントもあったのではないでしょうか。
レイニ:僕は演技において没入型なので、1回集中しちゃうとカメラが回っていても周りのことが意識できなくなってしまうんです。だから、菅田さんのことも桐哉として見ていますし、「菅田さんがこういうことしてるの、すごいな」じゃなくて完全に相方として見ているから、あんまりそういう見方はしていなかったと思います。もちろん役者として演技で圧倒された部分もたくさんありましたけど、それよりは……これは菅田さんだけに限らずですが、皆さんが僕に見せてくれたところって日常的な部分とか、根本的な人間性みたいな部分だったような気がしていて。例えば、演技とはまったく関係のないラーメンの話だったり、そういう話を空き時間にずっとしてくれるんですよ(笑)。菅田さんや(佐藤)健さんは僕にとっては昔からテレビで観ていた、言ってしまえば仮面ライダーなわけじゃないですか。そんな特別な存在も、みんな普通の人間なんだっていう事実が知れたことが、実は個人的に一番大きかった気がします。
ーー本番とのギャップが激しそうですね(笑)。
レイニ:そうなんで(笑)。休憩中にみんなでクイズとかするんですけど、健さんは頭の回転が速くてめっちゃ強いんですよ。そうやって普通に仲良くなれたことで信頼関係を築けて、それが演技にも反映されたのかなと思います。そもそも僕、人見知りなので自分から進んで何かできるかといわれるとそうでもないので、周りの方から日常的な会話を通じて距離を縮めてくれたのは本当にありがたいですし、そういう部分を今後活かせるように頑張りたいです。
ーーお話を聞いていて思ったんですが、レイニさんは何事においても物怖じせずにやれるタイプですか?
レイニ:そうですね、確かに。それこそ、さっきのさいたまスーパーアリーナのときもそうでしたし、意外と余裕を持って臨んじゃうんですよね。逆に「俺、目の前にことに興味あるのかな?」って、自分のことが不安になるときがあります(笑)。本当は緊張しておいたほうが、あとから達成感を強く得られるのでいいのかもしれないですけど。
ーー前回のインタビューのときにも感じたことですが、自分のやっていることや自分の音楽に対して絶対的な自信を持っている人なのかなと。
レイニ:そうなんですかね。意外と自分のそういうところって、全然わかっていないので。ただ、昔から「レイニはボケーっとしていて、何を考えているかわからないよね」とはよく言われました。もしかしたら、緊張というよりはそっちなのかもしれないですね(笑)。
ーー音楽にしろ演技にしろ、自分が真剣に取り組んでいることに対しては、そうやって集中して向き合えるという意味では表現者に向いているんでしょうね。
レイニ:最近、MBTI診断をもう一回見直してみたら、僕は1週間でやれることを1時間でやっちゃって、逆に1時間でやれることを1週間かけてやっちゃうタイプの人間らしくて。演技やライブには本番があるじゃないですか。そのおかげでスイッチがすぐに入るんですけど、それ以外だとエンジンがかかるまでに時間がかかっちゃうんですよ。
ーー何事にも本番に強いタイプ?
レイニ:そうなんですかね。怠けているわけではないんですけど……こだわりが強すぎるのかもしれないです(苦笑)。


















