LIL LEAGUE、仲間を想う気持ちを6人で綴った初の挑戦 繊細な歌唱で表現した“物語”に迫る

「Forever Young ~ソラノシタ~」で救う存在
――挑戦というと、「Forever Young ~ソラノシタ~」はみなさんが世の中に叫びたいことをテーマに書き下ろした歌詞をもとにSHOKICHIさんとセッションして詞に落とし込んだ曲だそうですが、どんな風に取り組んだんでしょうか?
岩城:楽曲のデモがあって、6人それぞれが世の中に叫びたいことをテーマに歌詞を考えて、SHOKICHIさんに見てもらって、話し合いをしていく中で固まっていきました。プライベートで作詞に挑戦しているメンバーもいる中で、SHOKICHIさんから作詞のお話をいただけてとてもありがたいなって思いました。
――難波さんは以前から作詞作曲をやりたいとおっしゃってました。
難波:そうですね。僕自身作詞をする経験が豊かなわけではないんですが、今回それぞれが書いた歌詞を持ち寄ってSHOKICHIさんの楽曲のイメージを聞かせてもらったりした上で、試行錯誤を重ねて完成させることができました。ブースの中で一緒に作詞させていただいた時間もあったんですが、イメージが湧きやすいように、スタジオにある大きなテレビにアメリカで車に乗って旅している映像をずっと流してくれて。それを観ながら、全員で肩を組んで歌ってるっていうイメージを頭に浮かべて歌詞を書いていきました。すごく勉強になりましたし、初めての挑戦ができてすごくありがたかったです。あと、率直に楽しかったですね。
岩城:めっちゃ楽しかったね。作詞に挑戦することになると、これまでとは悩み方が変わるなって思いました。いろんなことを考えた上で「これにしよう」って決めた1行が形になって多くの人に届くことになるので、頭をフル回転させましたね。長い時間沈黙が続くこともあったり、悩みに悩んで「これがいいんじゃない?」って言って曲にはめた歌詞が結構良かったりして、ピースを自分たちで作ってはめていく過程がパズルのようでした。完成した時は嬉しさと達成感を感じましたね。
難波:SHOKICHIさんの思い描いているイメージと僕らの伝えたいメッセージをすり合わせながら制作したことで、いろいろな視点を意識することができてとても勉強になりました。

――1番の〈何者でもない 霞みそうな今に なぜか 涙こぼれた〉という歌詞が2番では〈何者でもない 僕らだからこそ ほらね ありのままでいい〉という歌詞になる流れにグッときましたが、ここはどなたの歌詞なんでしょう?
難波:星那くんだよね。
岩城:そうなんですよ。ちょっと言わせてもらっていいですか(笑)? この曲の歌詞はストーリー性をすごく意識していて。最初に「世界のために何ができる?」っていう漠然としているけど壮大な疑問から始まって、大きすぎる世界と小さな存在である自分を対比させるような描写があり、今言ってくださった〈何者でもない 霞みそうな今に なぜか 涙こぼれた〉という歌詞があった後、〈ひとりじゃない そんな気がした〉っていう歌詞で少しポジティブになって。最後は〈ひとりじゃない そんな気がした〉っていう歌詞が〈ひとりじゃない そう思えたんだ〉に変わるんですよね。そもそもライブでファンの皆さんと一緒に歌える曲にしたいっていう想いがあったので、「心情を軸に1曲を通してしっかりストーリーを作りたいんです」って提案したら採用してくださいました。
山田:「みんなが世の中に叫びたいこと」っていう漠然としたテーマをもとに各々が詞を作り始める中で、自分が感じていることに加えて、友人に「何かある?」って相談して、そこで話してもらったくすぶってる思いを聞いて歌詞に落とし込んでいきました。特定の人ではなく、広く開かれた歌詞にすることが大事だと思ったんですよね。1番では自分の現状に対して涙がこぼれているけど、そこから仲間を知って一人じゃないっていう風に思った後、「君」を救うようなメッセージも入っていく。目線が広がっていくような世界観の歌詞になっていると思います。ステージからこの曲を歌った時、僕自身が背中を押されると思いますし、きっとファンの皆さんもそう感じてもらえるんじゃないかなって思いますね。
ホールツアーで全国をLIL LEAGUEの色に染め上げる
――「何者でもない」という描写がひとつのキーワードになっていますが、LIL LEAGUEは既に多くのファンもいるし何者でもないわけではないのではと思ったんですが、どう思いますか?
中村:自分たちの夢であるドームでライブをやるまでにはまだまだ長い道のりがあると思っていますし、僕たちがオーディションで結成された時の心情を踏まえると、まだ何かにはなれていない、追い求めるものがたくさんあるのかなと思っています。

――ちなみに、今回の撮影ではご自身たちで2チームに分かれてもらったんですが、なぜああいった分かれ方だったんでしょうか?
難波:僕たちはずっと寮生活をしているんですが、ひとつ前の部屋割りが3人・3人で、僕は真虎と星那くんと同じ部屋。もう1部屋があとの3人。昔はよくその組み合わせで何かしらやっていたんですが、久々だったので懐かしくて嬉しかったですね。
――当時はオフもその3人で行動することが多かったんですか?
難波:多かったですね。寝てる時間はもちろん3人とも同じ空間にいるわけですし。
中村:風邪ひいたら同じ部屋のメンバーが看病したリ、助け合ってたよね。


――そして、7月からはライブイベント『LIL LEAGUE LIVE EVENT 2025 "LIL (W)INK" ~一生懸命、あなたの心に届くまで~』が始まります(取材はツアー開始前)。
岡尾:これまでの僕たちはホールツアーをやってきましたが、今回は全国17カ所のライブハウスを周らせていただきます。これまでにないほどファンの皆さんとの距離が近いと思いますし、ライブイベントだからこそのパフォーマンスを通じて、たくさんの楽しさ、共感を作っていきたいですね。日本全国をLIL LEAGUEの色に染め上げるっていうテーマもあって。僕たちがこれからどんどん活動の年数を積み上げていった時に、LIL Friends(ファンの呼称)の方たちが『LIL (W)INK』に行ったことを誇ってもらえるような特別なイベントにしたいです。
■リリース情報
2025年7月2日(水)
LIL LEAGUE 5thシングル『真夏ノ花火』
配信サイト:https://lilleague.lnk.to/manatsunohanabi
■関連リンク
LIL LEAGUE official SNS一覧:https://linktr.ee/lilleague


















