M!LK、最大動員ツアーで広げる表現の振り幅 全身全霊で届けた横浜アリーナ公演レポ


メンバーそれぞれについて、またこれからのM!LKについてモノローグで語る映像に続き、「On your mark」から後半がスタート。ゲームの画面を切り取ったような絵柄やパイピングが可愛いスーツで登場した5人は、メインステージの階段に腰掛け、優しい表情で歌を届ける。「奇跡が空に恋を響かせた」で煌めくフリンジを羽のように翻し、ロマンチックな恋の情景を描いてみせたかと思えば、雄叫びを上げながらセンターステージへと全力疾走して「テルネロファイター」を披露。飛び散る火花や5人揃ってのハイキック、「終わったら中華街デートしない?」という山中のセリフなど、エンタメ感溢れる演出で楽しませてくれた。

MCでは、「テルネロファイター」で「昔みたいに太智をおんぶしようとしたら、俺も年だし、太智も筋トレして重くなってるから潰された(笑)」と佐野。ペアになれず残った吉田の反応を「あざとい」「可愛い」と4人がいじり始めたのだが、すったもんだした挙句、「センターステージでやるMC、俺ら下手すぎ(笑)」と山中が立て直す場面も。改めてフロアごとのコール&レスポンスをした際には、思わず「やばい、やばい! ほんと近所迷惑(笑)!」と佐野が慌てるほどの歓声が上がり、メンバーは嬉しそうに感謝を伝えていた。吉田が「本当に楽しかった。毎分毎秒楽しかった」とまとめの挨拶を始めた直後、さりげなく吉田の髪の毛を後ろから直してあげる山中。照れながらも「ここまでたくさんライブやってきたけど、みんなとコミュニケーションが取れている感じもあって、毎回超楽しい。この景色を当たり前と思わずにこれからも前に進んでいきたいと思うので、引き続き応援お願いします!」と言葉を続け、日々の感謝や素直な思いを込めた「Message」を披露。心と声を一つに重ね合わせ、幸福感に包まれながらいよいよ最後の曲へ。本編は、現在もSNSを中心に大きな反響を巻き起こしている「イイじゃん」で締めくくられた。

アンコールは再びトロッコに乗って登場し、「I CAN DRINK」〜「シアワシェイク」を披露。MCではいかにトロッコが楽しいかや、こんなにもたくさんの人が手を振ってくれる喜びについてトークを展開しながら、前日に初披露となった新曲「アオノオト」についての話題に。山中が「これまで『リンガベル』や『ボクラなりレボリューション』が上位だったけど、過去イチを更新した」と楽曲を絶賛し、吉田も「(MVの)制服衣装、めっちゃ好き」と話を続けたところ、最年長の佐野は久しぶりの制服姿に「3秒くらい言葉が出なかった(笑)」と告白。それでも青春真っ只中のテンションを地で行く5人のパフォーマンスは圧巻で、これ以上ないほどの眩しさを全身全霊で表現しながら新曲「アオノオト」を届けた。

恒例となっているエンディングのバラエティーコーナーでは、瓦割りで負けた山中が罰ゲームの“パイ・バズーカ”を浴びてクリームまみれに。「ごめん! 中華街デート、行けなくなっちゃった(笑)」と思わぬ形で伏線を回収し、5人は名残惜しそうにステージを後にしていた。

























