LE SSERAFIM、日本4thシングル『DIFFERENT』でチャート席巻 “挑戦”の一歩先へ向かう唯一無二の強さ

LE SSERAFIM、“挑戦”の一歩先へ

 LE SSERAFIMが6月24日、日本4thシングル『DIFFERENT』をリリースした。デビューしてから今日まで一貫して新たに挑戦する姿を見せてきた彼女たちだが、今回の作品ではよりクリアかつ大胆にメッセージを発信している印象が強い。

 それでは具体的にどこが注目すべきポイントなのか――。タイトル曲の「DIFFERENT」をもとに紐解いていきたいと思う。

LE SSERAFIM (르세라핌) 'DIFFERENT' OFFICIAL MV

 「今までと雰囲気が違う」と、すぐにわかるのはサウンドカラーだろう。いわゆる“ディスコ/ファンク”にカテゴライズされるもので、グルーヴィーなリズムとファンキーなベースなどが同ジャンルの典型的なパターンである。しかしながらメロディラインはこの手の音にありがちなゴージャス感はなく、むしろ落ち着いた感じがするのが非常に面白い。またボーカルがいつになくナチュラルに響く点も新しさを感じさせる。

LE SSERAFIM KIM CHAEWON (P)&(C) SOURCE MUSIC
KIM CHAEWON

 肝心の“楽曲のテーマ”だが、「DIFFERENT」では「私は私」「既存の枠に押し込めないで」といった単純な“強さ”から一歩進んだ“自分らしさ”を追求したようだ。この曲での彼女たちは、もはや他との比較を必要としていない。〈このままで good enough/物差しはいらない I’m beautiful〉や〈「普通」なんてあり得ない/ありのままで listen〉といった言葉で迷わずに自己肯定する姿が実に爽快だ。

LE SSERAFIM SAKURA (P)&(C) SOURCE MUSIC
SAKURA

 他者がどのように考えても私は唯一無二――。こうした思考は同曲のMVにも反映されている。LE SSERAFIMは、カル群舞と呼ばれる一糸乱れぬダンスで定評があるが、ここでのメンバーはいつになくラフで自由に踊っている雰囲気を前面に出しているのが興味深い。

 以上のように紐解いてみると、「DIFFERENT」は「違うものは単に違うだけ、いいも悪いもない」というメッセージを力強く表現していることに気づく。人は社会で暮らしていると、つい他人と比較してしまいがちだ。しかしLE SSERAFIMは、自分らしさに迷った時に「そんなことは意味がない」と勇気を与えてくれる。

LE SSERAFIM HUH YUNJIN (P)&(C) SOURCE MUSIC
HUH YUNJIN

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