CUTIE STREET 全員インタビュー 前編:この8人の出会いは「運命」 不安、喜び、悔しさとともに駆け抜けた日々

CUTIE STREET結成 明かされるデビューまでの日々


――オーディションを経て、ついに8人でCUTIE STREETとして活動することが決まりました。木村ミサさんからのリモート発表で合格メンバーが告げられたときはどんな心境でしたか?
古澤:その前日に最終審査があって、残ったのがちょうど8人だったんです。だから「ここからさらに何人か落とされるのかな」と覚悟していたんですよね。ミサさんの発表のトーンも、ちょっと緊張感があって。でも「この8人です」と言われて、「えっ、全員……!?」って。もうホッとしたというか、「よかった」って気持ちが一気にあふれてきました。
川本:すごく静かなトーンで「8人です」って言われたので、逆に戸惑っちゃって(笑)。でもそのあと「イェーイ!」ってみんなで喜び合って。安堵と驚きと、希望が全部一緒に押し寄せてきた瞬間でした。
――スタートを切ると決まってからメンバー同士ではどんなふうに過ごしましたか?
板倉可奈(以下、板倉):すぐご飯行きました(笑)。
古澤:そうだった! 合宿中も自然と今のきゅーすと(CUTIE STREETの略称)のメンバーとは話していたので、グループになってからもその流れでご飯行って、「これからどうする?」って自然に話してましたね。
川本:ご飯の場がそのまま初ミーティングみたいな感じで。「こういうのやりたいよね」「こういうグループになれたらいいな」って、ワクワクしながら話していた記憶があります。
真鍋:そのとき、みんな「この8人、マジで鳥肌立つほどいいよね」って口を揃えて言っていました。最終オーディションが終わった直後もみんなでご飯を食べに行ったんですけど、その場でも「この8人で活動できたら、ほんと奇跡だよね」って盛り上がっていて。
佐野:「これ運命じゃない?」って、みんなが本気で思ってた。いろんなタイミングや偶然が重なって集まったこの8人に、ものすごく意味を感じていましたね。
――みなさんには何度か取材させていただいていますが、すごくグループとしてまとまっていますよね。
板倉:めちゃくちゃまとまってますね(笑)。
川本:そういえば、最初に全員で掲げた目標って「最速で武道館に行く」だったんです。細かく言えば「音楽番組に出たい」とか「こんなライブがしたい」とかいろいろあったけど、まずいちばん大きな夢として「武道館を目指そう」って話になって。あの時の熱量は今でも忘れないです。


――メンバーが正式に決まってから、8月のデビューまではあっという間だったと思います。その期間はどんなふうに過ごしていたんですか?
板倉:とにかくレッスン漬けの日々でした。ボイストレーニング、ダンスレッスン、それにバラエティレッスンもあって、毎日スケジュールがパンパン。レッスンが終わると、みんなヨガマットを引いて床で仮眠してたよね(笑)。
川本:懐かしい~! 30分だけでも仮眠して、少しでも体力を回復させてって感じでした。寝落ちしながらも「あと何分?」って確認しあったりしてましたね(笑)。
梅田:でもその中でちゃんと笑いもあって、気を張りつめすぎずにいられたのはこの8人だからこそだった気がします。
――そして迎えた『TIF』でのデビューですが、ステージに立ったときのことは覚えていますか?
桜庭:ステージに立つこと自体がすごく久しぶりだったんですけど、CUTIE STREETのメンバーとして立つのは初めてだったので、もうすごく新鮮で、楽しくて、「早くまたステージに立ちたい」って思いました。
梅田:私たちのデビューって、いきなり人がすごく多い場所だったんですよ。以前やっていたグループのときは、お客さんが少ない中でのステージもあったので、「こんなに見てくれてる人がいるんだ……」って驚きました。
増田:全然違う景色で、びっくりしましたね。
板倉:私もそう。ステージに立って、お客さんの熱量をすごく感じたんです。「見に来てくれた」っていう気持ちがダイレクトに伝わってきて、ただただ感動しました。
――そこからすぐにブレイクしていったわけですが、ご自身たちはそのスピードをどう受け止めていましたか?
川本:全然ついていけてなかったです(笑)。「かわいいだけじゃだめですか?」を『TIF』で初披露したんですけど、当時まだ配信リリース前だったので、TikTokにも投稿できなかったんですよ。当時の私たちは完全に生き急いでいた部分があって、「この1カ月、何もしなかったら忘れられちゃう!」って、本気で焦ってました(笑)。スタッフさんに何度も「音源早く出せませんか!?」って聞いてたよね。
佐野:TikTokで音源が解禁されてからは、時間が経つにつれてじわじわ再生数が増えて、「バズってるのかも?」って実感が湧いてきました。最近になってからようやく「あれってすごかったんだ」って理解できましたね。
――「バズる」とはどういうことか、身体感覚として理解できたタイミングがあったんですね。
古澤:私、親戚から「この曲知ってるよ」って言われて、「あ、やっぱり世間にも届いてるんだ」って思いました(笑)。TikTokでも、最初は自分たちの投稿ばかりだったけど、だんだん全然知らない人が使ってくれているのを見て、「すごいことになってる」って気づきました。


















