きゃりーぱみゅぱみゅ×KAWAII LAB. 初共演で見えた先駆者へのリスペクト 継承される原宿発の“カワイイ”

 6月28日放送の音楽番組『with MUSIC』(日本テレビ系)に、きゃりーぱみゅぱみゅ(以下、きゃりー)とKAWAII LAB.軍団ことFRUITS ZIPPER、CANDY TUNE、CUTIE STREETが出演。本放送がきゃりーにとって出産後初のTV番組出演となったことに加え、アソビシステムの先輩後輩コラボに大きな注目が集まった。

 番組冒頭、きゃりーとの初共演に、「テレビで見ていたアーティストさんが同じ事務所で、一緒にテレビ番組に出れるなんてウソみたい!」と胸を高鳴らせるCANDY TUNEの村川緋杏。それに対し、きゃりーが「私が今テレビでめっちゃ見てる」と返すなど、序盤から和気藹々とした雰囲気が微笑ましい。

 きゃりーは2011年にデビュー。デビューミニアルバム『もしもし原宿』のリード曲「PONPONPON」のMVをケイティ・ペリーがSNSに投稿したことから火がつき、世界的な注目を集めることに。そこから一躍、原宿カワイイカルチャーのアイコンとして大ブレイクを果たした。それ以前も海外で活動するアーティストはいたが、YouTubeにアップしたMVがバイラルするという昨今の音楽の広がり方の先駆者はきゃりーぱみゅぱみゅだと言えるだろう。そして、その功績は同じ事務所に所属する新しい学校のリーダーズの活躍にも繋がっている。

きゃりーぱみゅぱみゅ - PONPONPON , Kyary Pamyu Pamyu - PONPONPON

 KAWAII LAB.の面々がきゃりーに質問するコーナーではCANDY TUNEの小川奈々子が「海外でのライブで意識することは?」と質問し、「日本でもあおる言葉は英語にしている」「そうすると海外でも英語に変換する必要がない」と回答する。きゃりーは2013年に初のワールドツアーでアジア、ヨーロッパ、北アメリカの各国を巡り、キャリアの中でコンスタントに海外公演を開催するなど、デビュー早々から世界の舞台で戦ってきた。特に2022年の『Coachella Valley Music and Arts Festival』に2DAYS出演した際は、2日目にダンサーが出演できなくなるというトラブルが起こったものの一人でステージに立ち、出番がビリー・アイリッシュの裏であるにも関わらず、GOBI STAGEのトリを大盛況の中で見事に務め上げた。そんな豊富な経験から出たアドバイスを、海外進出を夢見ているというKAWAII LAB.の面々が学んでいたことも印象的だった。

 そんなきゃりーぱみゅぱみゅのDNA、原宿のカワイイカルチャーはKAWAII LAB.のグループにもしっかりと引き継がれている。番組では衣装に注目し、きゃりーぱみゅぱみゅの衣装にあしらわれているパフスリーブやスカートのボリュームなどを紹介。そういった派手な原宿感のあるデザインは、KAWAII LAB.プロデューサーの木村ミサもグループの衣装に反映していることを語っていた。

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