西山智樹&前田大輔が語る『タイプロ』を経た“ゼロイチ”の挑戦と展望 「全員が横並びで出発できるように」

西山智樹&前田大輔の新たな挑戦

ブルーノ・マーズ、三浦大知、BTS……ルーツに宿る“ライブ力”への憧れと基準点

──このプロジェクトは「ライブ力があるチーム」をテーマのひとつとして掲げていますが、その理由は?

西山:“ライブ力”というポイントに二人のルーツがあるような気がしていて。自分の憧れたアーティストやアイドルに一番刺激を受けた場面が、コンサートに行ってその人たちのパフォーマンス観た時なんですね。ライブ力っていうのは一概に歌やダンスのスキルが高ければいいというわけではなく、舞台の雰囲気作りや伝え方も必要になってくる。それをすべて持っている人こそが観る人を魅了できると思っていますし、そういった人たちが集まれば必然的にライブ力が強いグループになるのかなと思っているので、重要なテーマとして掲げています。

──なるほど。ちなみに西山さんがライブパフォーマンスを重視するきっかけになったアーティストって、どなたですか?

西山:日本でいうと三浦大知さん、海外ではブルーノ・マーズさんですね。ブルーノ・マーズさんは自分が高校を卒業した後にさいたまスーパーアリーナにライブを観に行ったんですが、圧倒的なパフォーマンス力に魅了されてしまって……歌やダンスがすごいのはもちろんですが、何よりその場にいるお客さん全員を自分の世界へと引き込むパワーがものすごくて、自分もこういうパフォーマンスをしたいと明確に思うようになったターニングポイントでした。

西山智樹(撮影=林直幸)

──さいたまスーパーアリーナ公演というと、2018年4月の来日タイミングですね。僕もその公演を会場で観覧しましたが、一瞬たりとも見逃せない究極のエンターテインメントぶりでしたものね。

西山:そうなんですよ! 気付いたら終わってたっていう感じで。実は僕、長時間にわたって1本のライブを集中して観ることがあまり得意ではないんです。ずっと立っているか、あるいは座ったまま観ているかの違いもあるとは思うんですけど、席によってはステージからかなり遠いところでずっと観続けることもあるから、相当そのアーティストに魅力がないとカロリーを消費するなと思っていて。でも、今挙げた三浦大知さんやブルーノ・マーズさん……もちろんほかにも素晴らしいアーティストの方はたくさんいますが、そういった方々のステージって最初から没入感が強くて、最後までまったく飽きさせないような構成を作っているんですよね。なので、自分がライブを構成する上でもそこはひとつ大きな基準点になっています。

──前田さんがライブパフォーマンスを重視するきっかけを作ったアーティストは?

前田:BIGBANGさんに最初に憧れてK-POPの世界を知り、そこからBTSさんにたどり着いたんですけど、この2組ってライブ力がすごいグループだと思っていて。毎回ライブを観るたびに思うのが、「同じようなライブがまったくない」ということ。そこに感動すると同時に、だからグループとして長く続いているんだという印象があるんです。そう考えると、自分もBIGBANGさんやBTSさんから学んだことをどんどん取り入れていかないといけないと思っています。あと、ここは智樹とも一緒なんですけど、僕も「このライブ、楽しかったよね」という記憶に強く残るライブを目指しているので、「ライブ力があるチーム」というテーマはすごく重要にしていきたいです。

前田大輔(撮影=林直幸)

──お二人に共通するのは、エンターテイメントとしていかに貪欲にお客さんを惹きつけて、長時間のステージを飽きさせることなく、時間があっという間に感じられるようなステージ作りを心掛けているということですよね。

西山:まさにそのとおりです。それが完璧にできたら、間違いなく一番になれると思っています。それには歌やダンスの技術はもちろん必要不可欠ですけど、加えてステージ演出などでの見せ方、あとはMCでのトークも重要ですよね。なので、ちゃんとそこに対して理解があるグループ作りを大前提に、自分たちはまだまだ未熟なのでずっと学び続けられるグループ、向上心の高いグループを目指しています。

前田:ステージの演出はもちろん、ダンスや歌ひとつを取っても緩急がないと飽きてしまうじゃないですか。なので、1本の映画を作るような感覚で、細かいところにまで僕らの気持ちがいき届いたライブを作れたら嬉しいですね。

忖度のない関係性と理想のグループの在り方 「対等に意見を交換できる環境」に

──まさに今も現在進行形でメンバーの選考が進んでいるところだと思いますが、選考に関してはどのような点を重視していますか?

西山:もちろんスキル的な部分は絶対疎かにしちゃいけないポイントだと思っていますが、加えて人間的な部分は特に重視しています。息の長いグループを目指す上では、何年一緒にいてもお互いをリスペクトし合えて、相手のことを素直に認め合えることが大切になってくるじゃないですか。

前田:メンバー同士はもちろんですけど、スタッフさんに対してもリスペクトができて、かつ愛されていないと活動は長く続かない。その上でも、人間性はしっかり見ていきたいと思っています。

西山智樹・前田大輔(撮影=林直幸)

──あと、先ほど前田さんが「全員が横並びで出発」とおっしゃいましたが、メンバーで対等な関係性を築く上で心掛けていることや大切にしていることはありますか?

西山:僕は、意見交換を細かくやることを意識しています。もともと僕から始まったプロジェクトではありますが、だからといって「この人が先にいたから」みたいな忖度や遠慮がある環境だと、自分の考えを押し込めてしまうこともあるじゃないですか。僕がメンバーを選ぶ上での基準のひとつに、“自分の意見を持っている人”というものがあります。そういう人たちが集まることによってグループって活性化していくのかなと思うので、自分や大輔も含めて誰もが意見を出しやすい環境を積極的に作っていければなと思っています。

前田:そうだね。やっぱり遠慮しちゃうとその子にとってもよくないし、グループ全体としても士気が落ちてパフォーマンスに影響してしまうし。互いにリスペクトを持ちつつも、忖度なく意見を言い合えるグループこそ“横イチ”で発信できるいいグループだと思うので、仲良くありながらも締めるところはちゃんと締める関係性は大事かなと思います。

西山:『タイプロ』の時もそうだし、その前に受けていたオーディションも候補者間での年齢差が大きくて、チームとして動く際に結構苦労する部分もあったんですけど、その際に本当に大切だなと思ったのが……どんなに年上でも若くても、あるいはダンス歴やボーカル歴が長くても短くても、対等に意見を交換できる環境が一番いいなということ。そこをいろいろ学んできたからこそ、今後もブレないようにやっていきたいなと思います。

西山智樹(撮影=林直幸)

前田大輔(撮影=林直幸)

──まだ未知数な部分も多いとは思いますが、お二人はグループの未来予想図をどのように思い描いていますか?

前田:チームとしての共通の目標は、3年後にアリーナ会場を埋められるようにして、6年後にはドーム会場も埋められるようにすること。もちろんもっと早く達成させられたら、それはそれで嬉しいですけどね。

西山:そうだね。と同時に、それだけ長く活動を続けられるということは、イコール広く愛されるグループでもあると思うんです。たとえば、カラオケランキングでもずっと上位に入り続けて、常にいろんな人たちに自分たちの曲を歌ってもらえるようなグループになりたいよねって話は、大輔ともよくしています。なので、そういう「ずっと歌い継がれるような楽曲」をひとつでも生み出すことも大きな目標のひとつです。

前田:それこそ、TikTokやSNSでたくさん流れてくるような曲を生んでいきたいよね。

──では、西山さん、前田さん個人としては、5年後・10年後にどんな自分でいたいなと思っていますか?

西山: 5年後・10年後には、自分のスキルをもっと磨いて、グループとしての活動はもちろん、もし機会があればソロとしても表現の幅を広げられるような存在になっていたいです。今はグループでの活動を大切にしたいと思っていますが、将来的には色んな形で自分らしさを発信できるアーティストになれたらいいなと思っています。

前田:5年後も10年後もちゃんとグループのことを愛していたいですね。もちろん、ソロ活動ができるようになるのも大きな夢ではあるものの、自分が帰るべき場所はグループだと思うので、自分の周りの人たちや活動に対してリスペクトと愛を持ちつつ、多くの人から愛されるアーティストになれていたらなと思います。

西山智樹・前田大輔(撮影=林直幸)

チェキプレゼント

西山智樹&前田大輔のサイン入りチェキを2名様にプレゼント。応募要項は以下の通り。

<X(旧Twitter)からの応募>
リアルサウンド公式Xをフォロー、本記事の投稿、または応募投稿をリポストしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。

リアルサウンド公式X

※非公開アカウント、DMを解放していないアカウントからの応募は抽選対象外となりますのでご注意ください。
※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
※チェキはランダムでの発送となります。指定はできません。
※当該プレゼントは、応募者が第三者へ譲渡しないことが応募・当選の条件となります(転売、オークション・フリマアプリ出品含む)。譲渡が明らかになった場合、当選は取り消され賞品をお返しいただく場合がございます。

<締切:8月15日(金)>

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