Roselia 相羽あいな・工藤晴香・中島由貴インタビュー 求められる高い演奏力、楽曲を表現するための日々の研鑽

Roselia、日々の研鑽と成長

「これで次の元旦に“Dazzle the Destiny”を聴く人が増えました」(相羽)

Roselia 相羽あいな・工藤晴香・中島由貴
相羽あいな

ーー本題に入って、New Single『Dazzle the Destiny』『Requiem for Fate』についてお話をお願いします。もはや、新曲が両A面やEPに収まらないあたり、バンドの勢いを感じさせてくれますね。

相羽:どちらのSingleも、表題曲は“運命”をテーマにしているのですが、その内容がとても対極的で。「Dazzle the Destiny」は、光の側面を歌った明るい曲で、歌い出しが英語詞なのもすごく新鮮でした。

中島:神々しいよね。タイトルだけ見ると「ダークな曲なのかな?」と想像しそうだから余計に!

相羽:あと、使われる言葉が古風な感じ! 〈忘るることなかれ〉とか。

工藤:たしかに私も〈不退転〉なんて初めて見たし、普段は耳にしない言葉がたくさん並んでいるよね。あと、みんなのコーラスがとてものびのびとしていて。私も歌っていてすごく気持ちよかった!

中島:今回は5人全員でサビを歌っているし、ユニゾンパートも多いよね。

相羽:これだけ活動していて、まだ表現の幅を見せられるのが本当にうれしくて。幸せになれる曲だし、なんかおめでたい……そう、お正月とかにぴったりだ!

中島:“あけおめ感”、あるよね。

工藤:もし今後、カウントダウンライブを開催するときには……日付が変わった瞬間、歌うのは間違いなくこの曲!

相羽:絶対しようね。新年のドラとかも鳴らしたいし。「Happy New Year!」って叫んでからの……?

相羽&中島:Every day, everything, so bright〜♪(熱唱)

工藤:いいじゃん(笑)。

相羽:はい、まずはこれで次の元旦に「Dazzle the Destiny」を聴く人が増えました、と。

ーー見事な流れでした。カップリング収録の「Grateful Melting」は、スマートフォン向けゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!(ガルパ)』にて、メンバー同士でスイーツを贈りあったストーリーに紐づく楽曲ですね。

工藤:そうそう。恋愛ソングに聴こえるけど、メンバーへの感謝の気持ちを歌っているんだよね。

相羽:優しくて、とても甘い曲。歌詞にあるとおり〈大切な居場所 大切な人たち〉を想いながら、それでも高みを目指すRoseliaらしさは常に忘れず。友希那も愛情の表し方の幅が広がりましたね。本当に、こんな歌詞を書けるようになっちゃって!

Roselia 相羽あいな・工藤晴香・中島由貴
工藤晴香

ーー歌唱面では、ボーカルのトーンが終盤にぐっと下がるところがポイントかと。

相羽:たしかに。あの部分は、作編曲してくださった藤永龍太郎さんらしさが存分に出ていましたね。とはいえ、曲自体のキーは物凄く高くて。藤永さんが「まぁ歌えるでしょう」と信頼してくださっているのだと思いつつ、事前のキーチェックで決まって高音の方が採用されるんですよね(笑)。

中島:あいあい(相羽)のキーが上がると、私たちのコーラスも必然的に音が上がるから、もう本当に大変っ! お願いだから、これ以上は上がらないで(笑)。というか、これまでの藤永さんの曲で、高いなーって一番感じた曲はどれだったの?

相羽:今回の「Grateful Melting」になるね。

工藤:それ以前は?

相羽:「ZEAL of proud」かな。あれはもう歌えないかと思った。

工藤:でも、いまは全然歌えているよね?

相羽:そうなのよ。でも大丈夫、このすぐ後にまた高音曲が登場するから……。

ーーそのお話は、ぜひ後ほど(笑)。

工藤:そういえば、この曲にはすでに思い出もあるんだよね。昨年のクリスマス当日、櫻川めぐさん(Dr / 宇田川あこ役)のおうちで鍋パーティを開いたんです。そのとき、櫻川さんがこの曲を好きすぎるあまり無限ループに……。「みんなでBメロを歌うのがいいよね!」なんて大興奮で説明されたけど、「さっき聞いたよ?」って何度答えたか(笑)。

中島:3〜4時間くらいずっと流れてた。Roseliaが季節のことを歌うのも「Our Carol」「Sunlit Musical」くらいだから、なんかうれしかったのかな?

工藤:しかも「Dazzle the Destiny」が1月の曲に決まったし……すごい、どんどん埋まってきた!

相羽:6月には「Determination Symphony」もあるから、本当に楽曲カレンダーが作れそう!

Roselia 相羽あいな・工藤晴香・中島由貴
中島由貴

ーー続いて、先ほど予告があった17th Single表題曲「Requiem for Fate」に話題を移しましょう。こちらはメタル調のメロディで、これまでのRoseliaらしさから、とても近い距離にある曲のように受け取れました。

相羽:さっきボーカルの話もしたけど、この曲は楽器隊が特に大変で。テンポも速いし、フレーズもずっと刻み続けているよね。

工藤:めちゃめちゃ速い。でも、使うコードが意外に少ないから、暗譜にはそれほど時間が掛からなかったかも。

中島:ベースはもう、どれだけドラムを支えられるのかの勝負だね。

工藤:この曲は、運命の“闇”の側面を描いているから、それに抗う気持ちを楽器で表現するために、こんなに刻んでいるんじゃないかな。ボーカルも同じ感じ?

相羽:Bメロがすべて“語り”になっていて、こんなの初めて。抗うって意味で、間違いないと思う。そこからのサビには〈それでも それでも どうか謳わせて〉なんて歌詞もあるけど、私もだけど、友希那の本心でもあると思うし。

ーーまたしても高音問題ですね(笑)。この曲は、6月15日開催の『Roselia「Sei stark」』でも、リリースに先駆けて披露されましたね。

中島:前半戦の終盤で、しかもあの「ROZEN HORIZON」に続けて演奏したから……もう、指がもげるんじゃないかと(笑)。

相羽:何度立ち上がっても、また闇が立ちはだかる。まさにこの曲そのものだったよね。でも、求められるレベルが高くなっているのは、メンバー全員のスキルがちゃんと上がっている証拠だから、これからも頑張っていこう!

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる