上國料萌衣の歌声はアンジュルムもファンも輝かせる “まっキラ”な未来を照らす卒業公演レポ

アンジュルム 上國料萌衣卒業公演レポ

 VTRでメンバー一人ひとりが上國料へのメッセージを送る。そうして出てきた“まっキラ”なドレスに身を包んだ上國料が手紙を読み上げる。手紙には9年半過ごしてきたグループへの感謝が綴られていた。印象的だったのはアクアブルーに染まった横浜アリーナを見て「アンジュルムをどうにか繋げていかなきゃと必死だったと教えてあげたいです」という一節。加入した当初から完成されていたように見える彼女だが、たった1人で加入し、急上昇していくグループと共に必死でついてきた日々、多くの先輩を見送り、3代目リーダーとしてグループを牽引する立場になった今まで、ただ1人で受けるプレッシャーは計り知れない。そんな時にいつもそばにいたメンバーへの温かい感謝を感じられるものになっていた。

 そんな上國料が最後にひとりで歌うのは「帰りたくないな。」。つんく♂作詞の楽曲で、歌詞だけ見ると一見恋愛ソングのように見えるが、この日はあと数時間でアンジュルムのメンバーではなくなる上國料の気持ちとリンクして聴こえた。また、涙ぐみながら歌う様子はチャーミングにも聴こえ、アンジュルムへの大切な気持ちを噛み締めて歌っているように見えた。メンバーと共に登場して歌う「交差点」、ファンと一緒に歌う「光のうた」と続いて、最後に歌うのは「愛すべきべき Human Life」。今回の公演のタイトルにもなっている〈お先はまっキラ〉というのはこの楽曲からの歌詞だが、先の彼女の手紙には今のアンジュルムを見て「私が卒業しても、お先はまっキラだと本気で思います!」と力強く語っていた。“まっキラ”な未来ーーそれはアンジュルムも、上國料も、そして、彼女たちを見守るファンも、〈温もりだけ忘れんな Noである時も〉の言葉通り、仲間の温かさを忘れずにいれば見えてくる未来なのかもしれない。

モー娘。'25、アンジュルム、ロージークロニクル……各グループの平均年齢も算出 ハロプロメンバー学年別分類2025年版

毎年4月、ハロー!プロジェクトのメンバーを学年別に並べ替えてその分布を一覧する記事の11回目。

LINEヤフー会長が語る「ハロプロ」のリーダーシップ 道重さゆみ、和田彩花……メンバー達から得た学び

LINEヤフー株式会社 代表取締役会長である川邊健太郎氏に、“ハロプロとリーダーシップ”をテーマにインタビュー。人生を変えた出会…

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる