Hey! Say! JUMP、シングル『encore』は全曲必聴 さらなる可能性と多面的な魅力が引き出された1枚に
全形態に収録される「SUPER CRUISIN’」は、近ごろ音楽面でも評価が高まっているお笑いコンビ・ラランドのサーヤによる初の楽曲提供作品。〈平成時点でゴールデン/原点にして頂点〉といったグループ名とかけつつ韻を踏む言葉運びや、テクニカルかつ遊び心のあるリリックをHey! Say! JUMPの面々が軽やかに歌いこなしている。共作曲と編曲で新進気鋭のプロデューサーShin Sakiuraも参加しており、サウンド面でも聴きごたえ十分だ。
一方で、さらに注目なのは初回限定盤1に収録されている「Step by step」である。人気上昇中のシティソウルバンド・Penthouseの浪岡真太郎が作曲、大原拓真が作詞した本曲は、下で支えるベースラインや、穏やかかつ美しいストリングス、軽快なピアノのタッチなど、グルーヴィーな音作りが心地好い。浪岡はこれまでにもWEST.「Rainy Rhapsody」やtimelesz「puzzleBirthday」などの楽曲を制作し、自身のソングライティングの手腕を発揮してきたが、やはりこの楽曲でも浪岡らしい作風でグループの新たな一面を引き出している。この路線には、Hey! Say! JUMPの大きな可能性を感じた。
さまざまな作曲家と手を組むことで、グループとしての幅の広さを見せるこのシングル。引き出されたHey! Say! JUMPの多面的な魅力が、ますます純度高く磨かれていくことに今後期待したい。
※1:https://www.oricon.co.jp/news/2388284/full/