『ブレイクマイケース』1周年記念楽曲が彩った各部署の“らしさ” コンテンツが誇る音楽表現の魅力に迫る

1周年記念イベントの手応え 『ブレマイ』が目指す次のステージ
冒頭でも綴ったが、『ブレマイ』は「インスト音楽にここまで力を入れている女性向けゲームはほかにない」--そんなコンテンツを目指している。5月4日に開催された1周年記念リアルイベント『ブレイクマイケース -1st Anniversary Conference-』では、ステージ上にバンドが立ち、ゲームで実装されたBGMを実際に演奏し、フロアの観客がペンライトを振りながら、彼らとともに過ごしてきた時間を振り返るように歓声と熱気を放っていた。そんな1周年イベントについても振り返ると、プロデューサーからは「『1st Anniversary Conference』では、『ブレマイ』にしかできない音楽体験をしっかりお届けできたと思います!」と熱のこもった言葉が返ってきた。
同イベントでは、昨年12月に開催されたキャストイベント『Kick Off Conference』に続き、パズルBGMの生演奏やパーソナルソングのライブ歌唱を披露。今回は、すべてを“生バンド”で届けることができたのが大きな進化だったという。生バンドの試みについて「難曲ぞろいのセットリストに挑戦してくださった演奏チームの皆さまには、本当に感謝しています。パズルBGMの演奏は、ジャズファンクから始まり、ドラムンベースを経由して、ヘヴィメタルで締めくくられるという……トライアスロンみたいな構成でした(笑)」とユニークな構成を明かす。
楽曲の数々についても手応えを感じているようで、「序盤の「Camaraderie」や「WaterFlower」はまるで海外からフュージョンバンドが来日したかのようなサウンドがカルッツかわさきに広がり、「Echoes」ではギターの西村さんがYiUさんのメロウなサウンドを丁寧に手弾きで再現してくださいました。「ALICE’S DICE」はめちゃめちゃ爽快でしたね。相良さんの"生ドラムンベース"の芸当は流石の一言です。ラストの「WIPE OUT」のヘヴィメタルサウンドは、あの場にいた全員のテンションが一気に振り切れた瞬間だったと思います(笑)」と思い思いに語る。
加えて、朗読劇パートにおける演出も挑戦的且つ印象的な体験になったそうだ。「朗読劇パートでは、ゲーム内のストーリーBGMを生演奏しながら演技していただいたんです。ずっとやってみたかったことの1つでして、こちらも好評をいただけて大変嬉しく思います」と話し、続けて生演奏ならではの魅力についても次のように語ってくれた。
「ゲーム音楽の実演って、やっぱり“再現性”が大事だと思っていて。音楽アプリやYouTubeで好きなアーティストの曲を聴くのとは違って、ゲームのBGMって、無意識のうちに耳にしていて、いつの間にか身体に染みついてくるものなんですよね。曲名や作曲者も知られていないことがほとんどだと思います。それを目の前で生演奏で体感できることに、独特の感動があると思う。いつも聴いている音楽を、あらためて大勢でじっくり味わうという時間は、すごく贅沢なことだと感じました。たとえば、パズルBGMの演奏やジャズナンバーの『Camaraderie』については、ソロパートをアドリブではなく、あえて原曲どおりに演奏していただきました。“アドリブのコピー”って、聴く側としてもすごく面白くて、聴き慣れたフレーズの一つひとつをなぞって味わうような楽しさがあるんですよね。ジャズやフュージョンが好きな人なら、きっと共感していただけると思います」

『ブレマイ』の音楽面における魅力--それは唯一無二の設定、音楽への想いへのこだわりから生まれている。ほかのゲームとの明らかに一線を画すその“音楽の力”の強み、そして『ブレマイ』ならではのカラーを生むためにどのようなことを意識しているのだろうか。
「『ブレマイ』では、“本格的な音楽シーンの空気を感じられる”サウンド作りを大切にしています。とりわけパズルBGMにおいては、物語に音楽を添えるような劇伴的アプローチではなく、むしろ“現実世界の都会”という環境そのものをリアルに演出することを意識しています。そのため、現実の街中やメディアで耳にするような、ジャンル性の強い“商業音楽的なサウンド”を積極的に取り入れています」
加えて、ジャンル性を打ち出す音楽スタイルの意図、『ブレマイ』ならではの個性を生む理由として、「これはパズルBGMに限らず、ボーカルソングでも同様です。歌というフォーマットにはいわゆるJ-POP的な制約も多くありますが、それでも『ブレマイ』では歌詞や歌声と同じくらい、サウンドメイキングそのものに比重を置いて制作を進めています。ジャンル性の強いサウンドを活かしつつ、キャラクターや物語と自然に結びつく音楽表現こそが『ブレマイ』ならではの魅力だと思います」と語った。

ゲームリリースから1年を経て、ユーザーも増え、新たにAporiaと出会うユーザーも広がっている。乙女ゲーム、パズルゲーム、ノベルゲーム、音楽ゲームといった多面的な魅力を持つ本コンテンツが見据える未来について、今後音楽面で挑戦してみたいことやユーザーに届けたい思いとは。
「まだお話しできることが少ないのですが、『ブレマイ』を語る上で“音楽”が欠かせない要素となった今、もちろん音楽面でも新たな挑戦を準備中です。企画段階ではありますが、たとえば、ソロ歌唱のパーソナルソングに加えて、今後は複数のスタッフで歌う楽曲など、これまでにない切り口の楽曲制作も計画中です。ぜひ楽しみにお待ちください!」
今回紹介した各部署のBGMはもちろん、イベント楽曲やそれぞれのキャラクターが歌うパーソナルソングも続々発表されている『ブレイクマイケース』。今年はハロウィンイベント『ブレイクマイケースHALLOWEEN NIGHTMARE』の開催や2026年春の舞台化など、彼らの息遣いをより近くに感じられる時間が待っている。1周年記念リアルイベントでも会場を熱くしたライブも今後さらに進化していくはずだ。日々を『ブレイクマイケース』の音楽とともに過ごし、新たな楽曲との出会いやリアルライブへの期待を胸に、次なる展開に備えてほしい。
■ゲーム情報
スマートフォン向けゲームアプリ
『ブレイクマイケース』
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