BTS・JIN「ここ最近でいちばん幸せな時間でした」 2ndソロアルバムリリースイベントで語った今の思い

BTSのJINが5月17日、2ndソロアルバム『Echo』のリリースイベント『Don’t Say You Love Me @Seongsu』を韓国・ソウルで開催した。
『Echo』は5月16日に発売され、タイトル曲「Don't Say You Love Me」を含む全7曲を収録。発売日当日に「ワールドワイドiTunesアルバム」と「ヨーロピアンiTunesアルバム」で1位を獲得したほか、17日朝にはドイツやブラジル、イギリス、日本など63の国と地域のiTunes「トップアルバム」チャートで首位を獲得するなど、すでに大きな反響が沸き起こっている。
リリースイベントは、トークセッションからスタート。司会者からここ最近の過ごし方について尋ねられると、JINは「カムバックの準備をしながら、バラエティ番組の撮影やMVの撮影、『Run Jin』(YouTubeチャンネルで公開しているJINのオリジナルコンテンツ)の撮影をして、アルバム発売のために一生懸命走ってきました」とコメント。ロックミュージシャンやロックバンドのフロントマンをテーマに撮影した今作のコンセプトフォトについては、セミロングの髪型に挑戦したことに触れ、「普段は今くらいの髪の長さを楽しんでいるので、このような姿をお見せする機会がないのですが、いろいろなコンセプトをお見せしたくて、ウィッグを被ったりして」と制作過程を明かした。
タイトル曲「Don’t Say You Love Me」のMVをJINとともに鑑賞する時間も設けられた。シンガポールで撮影されたという今回のMV。ブリティッシュロックを思わせる切なさと爽やかさを兼ね備えたサウンドのなかで、JINは喪失感や心の内で燃え始める恋心、切なさなど、多彩な感情を細やかな表情の変化で表現している。MV鑑賞中、観客から楽曲に合わせた掛け声が自然と沸き起こっていたのだが、JINはそうしたARMY(ファンの呼称)の姿に驚いた様子。MV終了後、彼は観客にどうやって掛け声準備したのかを尋ね、事務所が準備したというコール&レスポンスをARMYが一晩で覚えてきた事実が発覚すると、その愛情の深さに感動した表情で「ありがとう!」と言葉をかけるシーンも見られた。

そしていよいよ、生バンドの演奏で「Don’t Say You Love Me」を初パフォーマンス。JINは「この曲は、恋人との関係が終わる際の、お互いに離れられない複雑な感情が込められています」と紹介すると、マイクスタンドを掴み、近しい人に語りかけるように歌い始めた。サビにかけてだんだんとクリアに伸びていく高音域の美声で魅了していく。パフォーマンスが終了すると、観客からアンコールの声が起こり、JINはその声に応え、同楽曲を再び歌い上げた。
ARMYから事前に寄せられた質問にJINが回答する“Q&Aタイム”では、6月より韓国・高陽を皮切りにスタートするファンコンサート『#RUNSEOKJIN_EP.TOUR』の内容についての質問が。JINは「BTSのコンサートとは違う形で、少しおもしろい方向で構成してみようかなと思っています」と、コンサートへの期待を高める形で回答。また、ファンコンサートでARMYとともに歌うのが楽しみな楽曲はあるかと尋ねられると、彼は「『Nothing Without Your Love』は、最初からファンの皆さんと合唱することを考えて作ったもの。その楽曲がいちばん楽しみです」と答えた。
今作ミニアルバムの制作秘話については、「アルバム作業をしながら……何をしたんだっけ?」と思い出しながらも、「Don’t Say You Love Me」のMVの後半で描かれる、恋人との喧嘩シーンに触れる。JINは過去に喧嘩をしたことがないため、同シーンの撮影に苦労したといい、「(恋人役のシン・セギョンらに喧嘩をした時に)どう行動すればいいのかと聞きながら撮影した」とエピソードを明かした。「アルバムを準備しながらいちばん幸せな瞬間はいつでしたか?」という質問が寄せられると、JINは「(アルバムが)発売された今がいちばん幸せ」と笑みを浮かべて語ってくれた。
ここからは再びライブコーナーへ。多くのアニメを視聴し、童話のようなイメージのなかでARMYへの愛を込めて作ったという「With the Clouds」は、疾走感がありながらも切なげなロックサウンドが印象的な楽曲。時に祈るように、時に心の内を叫ぶように歌うJINの姿が印象的だった。

最後は、JINが「僕たちはたくさん悩みながら過ごしています」「時には起きもしないことに怖がりますが、そういう心配は置いておいて、今日の自分に集中しようというメッセージを込めた楽曲です」と紹介した、「To Me, Today」をパフォーマンス。どこか懐かしさを覚える、メロディアスで一度聴いたら忘れられないサウンドの楽曲で、体の内側からエネルギーが注がれるような、美しくもパワフルなJINの歌声だった。
ライブを終えて、「皆さん、コンサートで楽しく一緒に歌ってくださいね」とJIN。最後の挨拶では、「ここ最近でいちばん幸せな時間でした」と満足げな表情を浮かべていた。続けて、「(ARMYが)僕が作ったアルバムを本当に楽しんでくださって。WeverseなどでARMYが投稿してくれた文章をたくさん読みましたが、どれも本当に力が出る文章でした」「ARMYの皆さんは僕がステージに上がる原動力です。皆さんに本当に感謝しています」「これからももっと頑張って活動するBTSのJINになります」と、ARMYへのあたたかな想いを語り、リリースイベントを終えた。
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