MADEINが示したポテンシャルの高さ 日本デビューへの期待が高まる初のSHOWCASE LIVE

第5世代のグローバルガールズグループ・MADEIN(メイディン)が4月29日、Zepp DiverCity(TOKYO)でSHOWCASE LIVEを開催した。昨年9月に韓国でデビューした彼女たちの初の日本公演となるだけに告知直後から関心は高く、当日は多くのメディアが取材のために訪れ、会場内は2000人を超えるファンで満杯に。観客の温かい視線が注がれる中、待望のライブが幕を開けた。公演は2部制で行われたが、本稿では1stステージの模様をお届けしたい。

定刻になると、巨大なスクリーンにメンバーたちの紹介画像が映し出され、客席のあちこちから歓声がわき上がる。そして「こうして完成したのがMADEINだ」というアナウンスの後を受けてグループ(SUHYEは体調不良で不参加)が現れると、いきなり熱気は最高潮に達した。
オープニングを飾ったのは「LOVE, AFRAID」。今年2月にリリースされたばかりの新曲で、90年代のK-POPシーンで一世を風靡したヒップホップチーム・DEUX(デュース)のナンバーをリメイクしたものだ。彼女たちのバージョンは若干テンポを落として優雅なアレンジを施したおかげだろうか、オリジナル以上に美しく響いていたのが印象的だった。



続く「Starlight」は、MADEINの前身となる3人組・LIMELIGHTが2022年にリリースしたデビュー曲である。“ノックするようにあなたの心を叩いた星の光がずっとそばで輝きますように”と願うキュートなダンスポップで、ファンの間で人気が高い。フレッシュ度が増した今回のパフォーマンスは好評だったようで、今後もライブの重要なレパートリーになりそうだ。
「こんにちは! MADEINです!」とファンに向けて最初の挨拶をした後は、引き続きオリジナル曲を次々と披露。「Honestly」、「MADELEINE」といったLIMELIGHT時代のナンバーで観客を一気にヒートアップさせ、グループの記念すべきデビュー曲「UNO」では瞬時にして場内の一体感を生み出す。その様子を観ると、彼女たちが国内外の音楽シーンのトップに立つ日はそう遠くないと思えてくる。


ライブ中盤のソロコーナーでは、各メンバーがカバーソングとともに“自分らしさ”を見せてMABY(公式ファンネーム)たちを喜ばせた。SERINAは「気まぐれロマンティック」(いきものがかり)を歌いながら可愛らしい一面を強調。NAGOMIはハート型の風船を片手に「LA・LA・LA LOVE SONG」(久保田利伸)をキュートに歌い、YESEOは「すずめ」(RADWIMPS)を通して日本語の綺麗な発音をアピールする。MASHIROは「Subtitle」(Official髭男dism)でギターを弾き、最後はMiUが「Me Against the Music (feat. Madonna)」(ブリトニー・スピアーズ)の軽やかなリズムに合ったスタイリッシュなダンスで締めくくる。十人十色ならぬ“五人五色”のステージングで、グループの魅力にさらにはまったファンは多かったに違いない。

ライブは早くも終盤。LIMELIGHT時代の「Eye To Eye」、1stシングル『MADEIN FOREVER』のリードトラック「SATURN」といった比較的落ち着いたナンバーで場内を一度クールダウンさせた後は、トークタイムへ。各人のナチュラルでラフなやりとりを見ると、プライベートでの様子がなんとなく分かって興味深い。このようなオンとオフのギャップもMADEINの大きな魅力になっているのだろう。






















