東方神起、20年分の感謝を届けた日本ライブツアー『ZONE』 笑顔溢れる東京ドーム3Daysは意義深い時間に

東方神起、全国ドームで90回超のライブ「皆さんと一緒に作ってきた結果です」
「東方神起!」のコールに応えたアンコールは、「呪文 -MIROTIC-」からスタート。MCはアリーナ後方のムービングステージ上で行われ、中央後方スタンドの観客も近くで2人の存在を感じることができていた。再びトロッコに乗り、サインボールやフリスビーをスタンドに投げ入れながら外周を回ると、「みんな、この曲知ってるでしょ?」と始まる「ウィーアー!」や、手拍子をして盛り上がる「This is my love」、会場全員でジャンプした「Somebody To Love」、「うまく言えずにごめんね」を歌い繋ぐ。
終盤のMCでは、「昔はライブハウスからスタートしたけど、当時のマネージャーさんたちが応援しに来ているのがとても嬉しい」、「昔からのファンの方がいて、笑顔で応援してくださっているのが20年前とそっくりだったんです」「その笑顔がお花に見えて、今日すごく頑張りました」と、当時から支えるスタッフやファンにもこの会場で再会できたことを明かしたユンホ。チャンミンも、「意味深い今回の3Daysを皆さんと過ごすことができてすごく感謝しています」「僕たちの居場所を作ってくださっている方々、僕の歩みを見守ってきてくださった、僕の味方になってくださった皆さんがいたからこそ、今みたいな男になっていると思います」「これからもいいアーティスト、いい大人であれるように頑張っていきたいと思いますので応援よろしくお願いします!」と謙虚な姿勢で語りかけた。

これが本当のラスト。日替わりWアンコールの選曲は、桜が舞い散るモニターをバックに歌い上げる「サクラミチ」だ。ちょうど10年前にリリースされたこの曲。春らしい演出をバックに歌うステージには、柔らかなピンク色の光が降り注いでいた。
なんと、全国ドームで92回、東京ドームだけで今回で33回もの公演を重ねてきたという東方神起。ユンホは、「皆さんと一緒に作ってきた結果です」と微笑む。これほどのレジェンドにもかかわらず、常に謙虚さと純粋さでファンやステージに向き合っている姿勢には、いつも驚かされる。K-POPの創成期にデビューを果たしながら、当初から“J-POPの新人”としても活躍し、他国の文化に揉まれる時期を過ごした彼らは、相当な苦労と努力をしてきたことだろう。今では日本の友人も多く、両国の架け橋のような存在を確立してきた先人とも言える2人。その姿は、間違いなくK-POPの後輩アーティストにとっても憧れであり、よき手本となっている。21年目に突入し、尚のこと勢いを増す東方神起。今こそ、彼らの魅力をより多くの人に知ってほしいと願ってならない東京ドーム公演だった。

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