木村拓哉が示す、timelesz新メンバーが目指すべきもの スターとして輝き続けるからこその言葉

スタッフから「光を当てたい」と思われる人に

 新体制でのライブツアー『We’re timelesz LIVE TOUR 2025 episode 1』は全国8都市、全24公演が予定されている。木村から「8都市はすごい豊かだね。いいなぁ」と言われると、「楽しみです」と声を揃える5人。これまで数多くのライブをこなしてきた木村だからこそ想像できる景色があるのだろう。「楽しみだろうし、その分きっと大変だと思う」と言う木村。「今『大変』の前に、『楽しみ』っていうのがポロッて出てきたけど、それがすごくいいことだと思う」とも。それでも「今まで経験したことのないぐらい大変だと思う」と言わずにはいられないほど「大変」なのが、この世界。

 そんな大変な世界にどう立ち向かうのか。木村が考えるその答えの一つが、「そこを補ってくれるのがスタッフだ」という言葉にあった。自分たちを一番気持ちのいい状態に持っていってくれるのも、高いリフターで観客から見えるところに持ち上げてくれるのも、ステージを縦横無尽に動いてもサーチを当て続けてくれるのもスタッフ。そしてファンの「どんだけキラキラ笑ってんの?」という笑い声を拾ってくれるのも、やっぱりスタッフなのだと話した木村。

 だからこそ「光を当てたくなる、整えたくなる、その人を高いところに持ち上げたくなる、そういう人に、みんなにはなってもらいたいと思う。そのリハーサル期間に」という。その助言に、木村がこれまでどんな姿勢でスタッフと仕事をしてきたのかが窺えた。

 また、それはライブだけではなくテレビ番組においても同様だ。この4月からtimeleszは初の冠バラエティ番組『タイムレスマン』(フジテレビ系)がスタートしたばかり。番組のコンセプトは「とにかく何事にも全力で、汗をかく!」。それを知った木村は「これをコンセプトにされたら『うわ〜』って思うな。いろんなことやるんだろうね。苦手なこととか大丈夫なの?」と、こちらも長年の経験から見えているものがあるのだろう。スカイダイビングやお化け屋敷、激辛料理など、木村の頭には次々と企画が思い浮かぶ。

 木村が発案する過酷なロケを想像して「うわぁ~」と震え上がる5人。なかでも高いところが苦手な橋本と、心霊系がめっきりダメだという猪俣は、「笑いにならないぐらい怖いときってどうすればいいんですかね」と不安がる。そのときも木村は「それがスタッフの力」とも話していた。克服をしていくのも、本当にダメな自分をさらすのも、きっと信頼できるスタッフとであれば笑顔を届けられる企画になるはずだと。そのためにも、スタッフから「光を当てたくなる人」になれということなのだろう。そして、その関係性はもちろん、そこに込められた愛情はきっと観ている人たちにもしっかりと伝わるもの。木村がずっとスターとして光を受け続けてきた理由が見えたのと同時に、そのスタイルを後輩たちにも伝えていく姿に、改めてレジェンドアイドルとしての器を感じることができた。

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