相葉雅紀がさまざまなジャンルの現場で愛される理由は? 親近感と責任感のバランスが生み出すもの
相葉は、この舞台裏話のみならず、ラジオではいつもスタッフとの会話を大いに楽しんでいる様子が伝わってくる。仲の良い後輩として知られるWEST.の藤井流星に「天使ちゃん」と呼ばれていることからも、その人となりの良さが垣間見える。また、ふぉ~ゆ~の越岡裕貴もインタビューで「相葉くんは友達みたいに接してくれる先輩。裏表もないから、心を開きやすかった」(※1)と語っていたことを思い出す。
さらに、相葉がドラマ『僕とシッポと神楽坂』(テレビ朝日系)で主演を務めた際には、共演した趣里が「相葉さんとは今作で初めてお会いしたのですが、とても優しくて、動物とも上手にコミュニケーションをとっていらっしゃって、抱いていたイメージそのままの方でした!」(※2)とコメント。人間のみならず、動物たちともしっかり向き合っていたというから実に相葉らしい。その姿を想像するだけでこれほど心がほぐれるのだから、やはり相葉がそこにいるだけで場が和むというのも納得だ。
そんな人当たりの良さはもちろんのこと、一つひとつのことに真面目に取り組んでいるのも相葉の魅力。『グッバイ、レーニン!』の開幕前会見では、堀内が「今回は相葉さんのセリフが多く本当に大変なのに、稽古が始まったときからセリフがしっかり入っていて、スムーズに稽古ができました」(※3)と話していた。
一緒に過ごす人たちへの優しさと、自分にできることをやり抜く強さ。そんなアレックスにも通じる相葉のコミュニケーションスキルはどこから来ているのかと考えたとき、かつて『アラシリミックス』で語られていた「相葉家ルール」について思い出した。相葉は以前「車に乗ったらしりとりをしなきゃいけないと思ってた」と明かしていたのだ。
気分が乗らなくても、疲れて眠たいときでも「しなきゃいけない」と頑張ってやっていたというしりとりルール。大人になってからその決まり事が一般的ではないと知った、とも。もしかしたら、それは運転している父親だけを残して寝ないための工夫だったのではというスタッフの相槌に「母親の気遣いってことか」と納得していたのも印象的だった。相葉にとっては当たり前のこととして身についていた、親近感と責任感。そのバランスの良さが、年齢や性別を問わず、そして人と動物たちの境さえも超え、様々なジャンルの現場で相葉が愛されている理由なのかもしれない。
※1:https://nonno.hpplus.jp/entertainment/ikemen/183331/
※2:https://post.tv-asahi.co.jp/post-59156/
※3:https://www.thefirsttimes.jp/report/0000581918/























