中務裕太、日本酒から学ぶ「ものづくり」の極意 橘ケンチから受け継ぎ、伝えていきたいメンバーは?

中務裕太、日本酒から学ぶ「ものづくり」

目指すは、品評会『SAKE COMPETITION』での受賞

――イチから携わった日本酒の味はいかがですか?

中務:めちゃくちゃ美味いです。特に、火入れをしていない生の状態は格別。市場に出るお酒はそれ以上、味が変化しないように火入れをしてしまうんですよ。なのでここでしか飲めないっていうのがまた嬉しくて。売っているものよりも、まだ味を整えていないからか、すごく風味が広がる感じがして美味しいんですよね。見学とかしている酒蔵では、もしかしたら飲めるチャンスもあるのかな? この味は、ぜひ一度みなさんにも知ってもらいたいです。

――ボトルやラベルにも中務さんの意見が反映されているそうですね。

中務:はい。僕自身も『AKABU』のパッケージがカッコよくていいなって興味を持った経験があるので、若い人に飲んでもらうためにも見た目は大事だなって思ったんですよね。なので、ボトルはまず青にして、いわゆる昔ながらのお酒っていうイメージじゃないものを目指しました。そして、ラベルも第1弾は黒だったので、第2弾は白に。よりスタイリッシュなイメージになったんじゃないかなと思います。文字のデザインは『AKABU』の専門の方が描いてくれました。こうして自分の名前が入っているラベルが完成すると、やっぱり何度見ても嬉しいですね。

――「赤武酒造」とのコラボレーションを第1弾、第2弾と続けてきましたが、今後は日本酒とどのような関わり方をしていこうとお考えですか?

中務:「赤武酒造」さんとはもちろん続けていきたいですし、またいろんな酒蔵の方とお会いしていろんなコラボをしていきたいなとも思っています。とはいえ、僕もまだまだ学んでいる身なので、むしろ「うちで勉強させてやるよ」っていう酒蔵さんから逆にお声がけいただけないかなっていう期待もしています(笑)。いろんな酒蔵さんとのコラボが増えてきたら飲み比べができるようなイベントも作りたいですね。そうして、いつか僕がコラボした日本酒が『SAKE COMPETITION』という日本酒の品評会で受賞できたら嬉しいなっていう夢もできました。この品評会は出品数が世界最多らしくて、受賞したらもっといろんな方から注目を集めることができるし、「赤武酒造」さんとも最初に話していた「若い人にもっと日本酒を飲んでほしい」っていう目標にも近づけると思うんですよね。

――若い世代に向けたアプローチがますますキーになっていきそうですね。中務さんは後輩のみなさんと交流する中で心がけていることはありますか?

中務:若い子たちからむしろ学ぶことのほうが多いなっていうのは常に感じています。自分の経験を活かして何かを教えようというよりも、彼らと接することで自分の経験値がより増えるという感覚が強いかもしれません。

――ケンチさん、中務さんと日本酒を伝えていくラインができていますが、後継者になってほしいという方はいますか?

中務:BALLISTIK BOYZの(砂田)将宏とかいいなと思いますね。彼もすごくお酒が好きなので。ケンチさんがコラボした日本酒の『橘』シリーズと、僕の『AKABU 中務 純米大吟醸』に続いて、将宏なら『将』とかですかね? いつか日本酒のボトルを並べて、それを眺めながら一杯やれたらいいなと思います(笑)。

■商品情報
銘柄名:中務裕太×赤武酒造コラボ日本酒『AKABU 中務 純米大吟醸』
取扱酒販店:全国の赤武酒造特約各店 (サイト保有店はEC対応)
内容量:720ml
酒販店店頭価格:4,950円(税込)
販売開始:2025年4月5日(土)
※価格や開始時期他変更の可能性がありますので予めご了承ください
※販売店舗含む詳細は酒造会社の公式HP等をご覧ください
※飲酒は20歳になってから/飲酒運転は法律で禁止されています
※妊娠中や授乳期の飲酒はお控えください

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