乃木坂46が今、Wセンターという勝負に出る意味 井上和&中西アルノは新たな時代の象徴に?
これまでを振り返ると、Wセンターのフォーメーションが採用されるタイミングは、グループにとっての転換期や象徴的な変化を伴うことが多かった。17thシングル『インフルエンサー』では、白石麻衣と西野七瀬という二大エースがWセンターを務めた。続く18thシングル『逃げ水』では3期生の与田と大園桃子が、19thシングル『いつかできるから今日できる』では西野と齋藤飛鳥がWセンターとしてそれぞれ横に並び、近年では32ndシングル『人は夢を二度見る』で久保と山下美月がWセンターを担い、3期生がグループの中核を担うことを印象づけると、34thシングル『Monopoly』では4期生の遠藤と賀喜がセンターを務め、新世代のエースとしての存在感を確立した。
今回、井上と中西がWセンターを務めることになった背景にも、そうした乃木坂46の歴史の流れがあると思う。井上は「絶望の一秒前」をはじめ、「おひとりさま天国」「チートデイ」などの表題曲でセンターを経験し、エースとしての実績を積んできた。中西は、「Actually...」で加入後最速でセンターに抜擢され、その後の苦難を経て、再びセンターに選ばれた。2025年の幕開けを飾るシングルとして、そして6期生が加入した現在において、この2人が今センターに立つことには大きな意味がある。
2025年最初のシングルにおいて彼女たちを中心に据えることは、5期生が今後グループの中心的存在として機能することを示唆している。さらに、6期生の加入という大きな変化がある中で、井上と中西が2人でフロントに立つことは、乃木坂46が次のフェーズへと進む決意を示すものでもあるだろう。Wセンターによって生まれる化学反応、そしてこの楽曲が今後の乃木坂46にどのような影響を与えるのか。新たな一歩を踏み出したグループの未来に注目したい。

























