中島健人がU:nityへ贈る愛の花束、決意の一夜を振り返る 「僕というアイドルを選んでくれてありがとう」

「どんなことをしたらみんな喜んでくれるだろうって、いつも思っていました」という言葉を受けて、映像はこの1年の心情を表したものなのかもしれない、とふと気づく。そもそも『N / bias』は、これまでの自身への評価や偏見を振り払い、人間として殻を破っていく決意を込めた作品だ。昨年、中島が下した決断に対する声は、人によってさまざまだった。「自分の人生が、少し違った方向に受け取られちゃったり」と話す彼には、多くの葛藤があったのだと思う。そんな中で、彼は自分の気持ちを歌にし、自分を信じて応援し続けてくれる人に届けに行くと決めたのだろう。
「めっちゃ悩んだし、『やべぇな、俺』って思ったことも何回もあるけど、負けないわ。何に負けないかって、それは誰でもないと思う。自分自身じゃないかな。自分自身に負けなきゃ、こうしてU:nityと一緒に歩めるんだなって思うし。U:nityに何かあっても、俺はそばにいるつもり。要するに、ずっとアイドルの俺を見てろ、ってこと!」と熱く語ると、本編最後に自身が作詞作曲を手掛けた「迷夢」を歌い上げる。ステージを去った後、スクリーンに映ったのは「僕というアイドルを選んでくれてありがとう」というメッセージだった。
「まだ遊び足りないかも!」と始まったアンコール。「CANDY ~Can U be my BABY~」を歌う中島が手に持つキャンディは、19歳で初めてこの曲を歌った際に使用したものだという。笑顔を弾けさせながらこの曲を歌っていた昔の彼の姿が、ふと頭に思い浮かぶ。目の前のファンを楽しませようと全力な姿は当時と変わらないけれど、大人になった。たくさん悩み抜いて、夢を追う中で彷徨って、中島健人は成長したのだ。アイドルとしても、表現者としても、1人の人間としても――。

「Unite」で会場をひとつにし、ライブはエンディングを迎えるが、U:nityの歓声は止まない。その声に応えるように再び姿を現した彼が「今も頑張っている、愛すべき仲間に想いを馳せて」「届いてるかな?」と意味深に呟くと、聞こえてきたのは「RUN」のイントロ。何度も大切なタイミングで仲間たちと歌ってきた楽曲を、瞳を潤ませながら感情をぶつけるように1人で歌い上げる。今も互いに刺激し合っているという仲間への、彼らしいエールの送り方だ。
「いろんなところを巡っちゃうから、よろしく」と口にして中島がステージを去ると、初の全国ツアー『KENTO NAKAJIMA 1st Tour 2025 “N / bias” 巡』の開催が発表された。ホール会場を巡る本ツアーには、「もっと近くで音楽を届け合いたい」という想いが込められているという。アイドルとして生きていく覚悟も感じられたライブは、形を変えて続いていく。自分の信じた道を、中島はこれからも歩んでいくのだろう。そしてU:nityへ向けて、愛のこもった花束を届け続けるはずだ。
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■『KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 “N / bias”』
2025年1月19日@東京・有明アリーナ
<セットリスト>
01. ピカレスク
02. N / o'clock
03. ヒトゴト feat. Kento Nakajima
04. 黄昏てゆく夜に
05. Teleportation
06. Bye Bye Me
07. SHE IS...LOVE
08. Scene29
09. Jasmine Tea
10. ROSSO
11. jealous
12. Mr. Jealousy
13. Dance on the floor
14. Nocturne
15. THE CODE
16. ファタール
17. カレカノ!!
18. Love風
19. Hey!! Summer Honey
20. Black Cinderella
21. 迷夢
<アンコール>
22. CANDY ~Can U be my BABY~
23. Unite
<ダブルアンコール>
24. RUN
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