中島健人、ソロデビューで本格始動 偏見や評価を振り払った1stアルバム&アリーナライブで目指す像も語る
中島健人が12月25日に1stアルバム『N / bias』をリリースし、ソニーミュージックよりソロデビューすることが決定した。2025年1月17日~19日には、東京・有明アリーナにてソロライブ『KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 N / bias』も開催する。
先だって行われたメディア向けの合同取材会で、中島はまず「改めて、『はじめまして、中島健人です』という名刺を皆さまに受け取ってもらえたら」と挨拶。初のソロアルバム『N / bias』は、自身への偏見や評価を一度振り払い、人間として殻を破っていく決意を込めた1枚になっているという。タイトルの“N”には「NEO(新しい)」、「NATURAL(自然な)」といった意味があり、自身の新しい側面を見せつつ、自然体の色んな感情が入っているアルバムになるとのことだ。
「今僕はこういう人生を生きていて、今こういう考えを持っているっていうことを、音楽を通して表現したい」と説明した中島。今回のアルバムやライブの構想は、今年の春頃からあったという。4月にファンクラブ「I AM:U」を発足し、5月には初のファンミーティングも行った。そんな中で多くのファンに支えられていることを改めて実感し、直ちに恩返ししたいと思ったという。加えて、自分の想いを体現できる場所はやはりライブステージだと感じ、アルバムリリースやライブ開催に向けて準備を進めていったのだと明かした。
アルバムは鋭意制作中だが、自身の体験や感情にフォーカスをあてた内容になっているとのことで、「楽曲は自身で作詞曲をしたものが多い?」と問われると「割と多いです」と即答。続けて「生みの苦しみってこんなに心地いいんだって思いました」と語り、自分のアイデアをチームで話し合って形にしていく過程に、難しさと同時にやりがいを感じている様子を示した。
そして、「音楽的変化みたいなのは、一発目で早速感じるかもしれないです」とニヤリ。すでに制作されたMVは、自身の希望で丸二日かけて撮影したという。「見たことのない中島健人が間違いなく見られるので」「それも一種の僕のナチュラルというか。自分自身にも喜怒哀楽あるし、紆余曲折あるし、それを強く伝えたい」と期待を滲ませた。
また、MV監督をはじめとした制作チームには同世代も多く、刺激を受けている日々だという。少し遡ると、「今年、東大出身のアーティストにダンスを教えるというすごいこともやったので(笑)」と、TVアニメ『【推しの子】』の第2期オープニング主題歌「ファタール」で“GEMN”としてタッグを組んだキタニタツヤもその1人。「そういう“縁の巡り会い”みたいなものは、今年一年かなり多く感じたんですよ」と振り返り、「だから、新しい方にすごく会っているんですけど、一番は新しい自分に会えた気がします。その新しい自分の側面とか、多面性みたいなものを『N / bias』でしっかりと表現したいです」と意気込みを見せた。
アルバムリリース後には、有明アリーナでのソロライブも行われる。「どんなライブにしたいか」という質問には、「逆にどういうライブが観たいですか? まだ迷っちゃってて」と記者たちに投げかけて笑いを誘った。ちょうど前日には先輩の木村拓哉のライブを鑑賞したばかりだと話し、「『なんでここまですごいんだ、この先輩は!』って思わされるぐらいの圧倒的スター感だった」と大きく刺激を受けたという。
「それとはまた違う、中島健人像をしっかりと見せていけたらいいなと思っています」と意気込みつつ、「会場内の盛り上がりが外にあふれるぐらいの世界観が作れたらいいなと思ってて」と打ち明けた中島。「たとえば、素敵なブランドのお店に行って、色々と買い物をして、紙袋を持って店から出てきたお客様の顔ってすごくキラキラしてるんですよね。どこか自信に満ちあふれていて。明日これを着て、新たな日をスタートさせるんだって」「自分も、『明日からもうちょっと胸張って頑張ってみたいな』とか、『もっと楽しんでいきたい、もっと素直に生きてみたいかも』と思ってもらえるようなライブづくりができたら嬉しい」と、自身の目指すライブについて語った。