SEVENTEEN BSS、Stray Kids 3RACHA、MISAMO、EXO-CBX……個性際立つグループ内ユニットの活躍

 K-POPグループの成熟にともなって、派生ユニットの動きが面白い。まずは、SEVENTEENからの派生ユニット、BSS(ブソクスン)が1月8日に新作『TELEPARTY』でカムバック。BSSとは、SEUNGKWAN、DK、HOSHIからなるユニットで、3人の本名のうち1文字ずつを合わせて名付けられたものだ。

 今作のリード曲「CBZ (Prime time)」も청바지(チョンパジ)の頭文字と、歌詞のなかにある〈청춘은 바로 지금〉(チョンチュヌン パロ チグム)=「青春はまさに今」の冒頭の1文字ずつを掛けており、その遊び心にニヤリとさせられる。

부석순 (SEVENTEEN) '청바지' Official MV

 チョンパジとは青いパンツ、つまりジーンズのこと。HYBE LABELSの公式YouTubeチャンネルで公開されたMVを観ると、全身デニムのコーディネートで、学校を舞台に人々の心にメンバーが火をつけていく姿が映し出される。

 今この瞬間を楽しむこと。それができれば誰もが青春を過ごすことができるのだと、フレッシュかつエネルギッシュにパフォーマンスを繰り広げる。そんな彼らの姿に「これぞアイドル」と言いたくなる愛らしさと勢いを感じずにはいられない。観ているこちらまで元気をもらえるパフォーマンスは、何度も見返したくなるちょっとした中毒性もある。

 1度目はその楽曲が持つ賑やかな雰囲気を味わい、2度目はさすがのダンススキルの高さに圧倒され、3度目は各シーンで見せる表情豊かな彼らのビジュアルに注目し……と、見返すたびに新鮮な気づきと楽しみが見つかる。それも、彼らがSEVENTEENの大所帯でそれぞれの個性を磨き上げてきたからこそ。

 アイドルグループの派生ユニットが面白いのは、グループ活動で培ってきたものが新たな切り口で披露されるところにある。SEVENTEENといえば、メンバーがセルフプロデュースしていることでも有名。なかでも、振り付けに関してはBSSとしても活動しているHOSHIが中心的存在を担ってきた。

 物事は常に表裏一体だ。SEVENTEENの大人数だからこそ魅せられるダイナミックなパフォーマンスもあれば、少人数だからこそ一人ひとりの表現力をじっくりと楽しめるという面もある。グループを知れば知るほど、そのステージングを追う目が足りなくなってくるというのも、多くのファンから聞こえる嬉しい悲鳴だ。そんなときに派生ユニットが活躍してくれると、それぞれの良さをより深く知ることができるというもの。

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