櫻坂46、満開の“櫻前線”と共に駆け抜けた2024年 これまでを超えて未来を切り拓く大躍進を振り返る
「私たちは超えていく。これまでの私たちを」――今年1月、櫻坂46が8thシングル『何歳の頃に戻りたいのか?』で高らかに宣言をしたその言葉のとおりに、グループは2024年、名実ともに大きな躍進を遂げた。
8th Single“何歳の頃に戻りたいのか?”
Artist Photo and…
1.22 10:00JST#櫻坂46_何歳の頃に戻りたいのか#何歳の頃に戻りたいのか#櫻坂46https://t.co/DrmzXgR8LW pic.twitter.com/jrFH7dUocZ— 櫻坂46 (@sakurazaka46) January 21, 2024
その躍進を裏付けるのは、ライブ動員数とチケット倍率、そしてライブへの評価。『何歳の頃に戻りたいのか?』につけられたキャッチコピー“新・櫻前線”は、後のアリーナツアーにも『櫻坂46 4th ARENA TOUR 2024 新・櫻前線 -Go on back?-』として冠される、言わば今年の櫻坂46を象徴する言葉に。追加公演として6月に行われた東京ドームでのライブは、メンバーのパフォーマンスはもちろん、ステージ演出も気合いの入った、完成度と満足度の高いライブだった。また、ステージバックのスタンド席を含め完全ソールドアウト。黒幕で覆われた空席が目立っていた2022年開催『2nd TOUR “As you know?” TOUR FINAL at 東京ドーム』のリベンジ公演の意味合いも果たしており、櫻坂46は加速度的にチケットの取れないグループとなっていく。
11月に開催した千葉・ZOZOマリンスタジアムでの『4th YEAR ANNIVERSARY LIVE』では、ZOZOマリンスタジアム史上最大動員数となる2日間で約7万2000人動員を記録してもなお、チケットの争奪戦が生まれた。配信で観るという手軽な選択肢がある中で、11月の冬の野外に2日間で7万人を超えるBuddies(ファンの呼称)が集まるというのは普通のことではない。それほどまでに生で観たい、価値のある体験として昇華しているのかもしれない。楽曲の勢い、そしてDAY2でのメンバーの煽りに呼応した会場の熱気が渦巻く「Start over!」から、相反してBuddiesのペンライトの灯りが消え、会場の静寂が演出の一つとなる「静寂の暴力」の流れは現地でしか味わえない体験だ。
櫻坂46の2024年はライブ尽くしの1年だった。先述したアリーナツアーや『4th YEAR ANNIVERSARY LIVE』のほかにも、『小林由依 卒業コンサート』に、4度の『BACKS LIVE!!』、追加公演も行われた『三期生ライブ』、さらにフェス/イベントへの出演と、ほぼ毎月ライブが入っているという多忙なスケジュールが続いている。ステージを積み重ねてきたからこその洗練された堂々としたパフォーマンスでもあり、そして、もう一つの櫻坂46の大きな特徴と言えるのが海外人気の高さだ。
昨年、フランスで開催された『Japan Expo Paris 2023』を皮切りにして、今年は韓国での『WONDERLIVET 2024』、香港の『Clockenflap Music & Arts Festival 2024』に出演。YouTubeチャンネルに現地の様子が公開されており、日本と同じ熱量を持ったBuddiesが海外にも多くいることを伝えている。グループとしても今年から初の海外チケット販売も導入され、『4th YEAR ANNIVERSARY LIVE』では海外から日本の現地に訪れたBuddiesに向けて英語、韓国語、広東語で挨拶をする一幕もあった。海外での単独公演が今後のさらなる目標であることは明らかであり、あえて厳しいことを言えばSpotifyのような再生回数が可視化される場所で海外リスナーをより増やしていくことがグループの課題と言えるだろう。