SWEET STEADY、結成から駆け抜けた2024年 「悩みながら模索してきた」最新作で見せる“グループらしさ”
FRUITS ZIPPERらが所属するアソビシステムのアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」から、今年3月にデビューを果たした7人組アイドルグループのSWEET STEADY。彼女たちが12月18日、1stシングルCD『ぱじゃまぱーてぃー! / ダイヤモンドデイズ』をリリースした。
同作には、6月にデジタルシングルとしてリリースされ、公式YouTubeチャンネルにおけるMV再生数が200万回を突破(12月16日時点)した「ぱじゃまぱーてぃー!」や、きらめくサウンドが印象的な新曲「ダイヤモンドデイズ」などを収録。SWEET STEADYらしい“かわいい”を存分に堪能できる作品に仕上がっている。
今回、そんな1stシングルの内容やデビューから今日までの活動について話を聞くべく、SWEET STEADYにインタビューを行った。7人ならではの言葉で語られた活動への想い、ファンへの想いをたっぷりと堪能してほしい。(市岡光子)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】
【オリジナル動画】SWEET STEADY、最近メンバーで語り合ったこと
グループ結成、6カ月連続リリース、初ワンマンライブ……振り返る充実の2024年
ーーグループ結成から約1年が経ちましたが、2024年はどんな1年でしたか?
音井結衣(以下、音井):本当にあっという間でした! 毎日が充実していて、時間が過ぎるのが早く感じます。
塩川莉世(以下、塩川):KAWAII LAB.のライブイベント『KAWAII LAB. SESSION』への出演とか、新しい経験をたくさんさせていただいて、みんなで「すごいね」って毎月のように言っていたよね。
音井:そうだね。今、アイドルというお仕事に心から楽しんで取り組めていて、毎日がすごくおもしろいです。
ーー3月4日に恵比寿 ザ・ガーデンホールで開催したデビューライブ『KAWAII LAB. SESSION ~SWEET STEADY~』の思い出も聞かせてください。
山内咲奈(以下、山内):すごく緊張していたんですけど、先輩方やファンの皆さんが私たちのことをあたたかく迎え入れてくださったのをよく覚えています。FRUITS ZIPPERさんは「超めでたいソング~こんなに幸せでいいのかな?~」を歌うなかで「SWEET STEADYおめでとう!」と言ってくださったり、CANDY TUNEさんもMCで「すいすて(SWEET STEADYの略称)ちゃん、おめでとう!」とデビューに触れてくださったりして。先輩方のファンの皆さんもペンライトで私たちのことを応援してくださって、本当にあたたかい空間でした。
庄司なぎさ(以下、庄司):私たちはみんなアイドル経験者なので、これまでの活動のなかで応援してくださっていたファンの方がいるんですけど、その方たちと会場で再会できたのも本当に嬉しかったです。ファンの皆さんの顔を見て、これからさらにいろいろな人に幸せをいっぱい与えたいなってあらためて決意する機会になりましたね。
栗田なつか(以下、栗田):私はKAWAII LAB.でアイドルにもう一度挑戦するのが夢だったんですけど、その目標を叶えた姿を家族に見せられたのが嬉しかったです。
塩川:そういえばあの日、デビューをお祝いして、スタッフさんがケーキをプレゼントしてくれたよね! 私たちのロゴマークが入ったオリジナルケーキ。
音井:あったあった! 素敵なケーキだったんですよ。お花もついていて、デビュー曲の「始まりの合図」の歌詞に合わせて、リボンも巻いてあって。
塩川:ケーキを持ってみんなで写真を撮ったのも、良い思い出です。
一同:懐かしい~!
ーーデビューから6カ月連続で楽曲をリリースされましたが、特に印象に残っているものを教えてください。
白石まゆみ(以下、白石):どれも好きな楽曲ですが、やっぱり「ミチシルベ」ですね。〈もう一度だけ/そのチャンスはここだ〉という歌詞があるのですが、私たちがアイドルとして再スタートする決意、ファンの皆さんとチャンスをつかみ取りたいという熱い想いを込めたので、特に大好きな楽曲です。
音井:この曲は、作詞作曲のりみみらいらさんが私たちのこれまでの歩みや今後の目標、心の底にある想いをひとつずつ拾いながら作ってくださったものなんです。SWEET STEADYにしか歌えない曲だと思います。あと私はもう一曲、デビュー曲の「始まりの合図」もやっぱり忘れられません。
庄司:分かる! 最初のアーティスト写真を撮ったときに仮歌を聴いたんですけど、初めてのオリジナルソングだったので、感動して泣きました。本当に良い楽曲をいただいて、この曲を歌えることが嬉しかったです。
白石:メンバーが確定してからデビューするまでのエピソードを描いた楽曲だし、思い入れが深いよね。私はダンスが苦手だったんですけど、メンバーのみんなが練習を手伝ってくれて、支えてくれたおかげでこうやってデビューできているんですね。そういうこのグループらしい部分、幸せな部分がたくさん詰まっているので、SWEET STEADYにとって大切な一曲だなと思います。
ーー6月9日に開催したEX THEATER ROPPONGIでの初ワンマンライブには、どんな思い出がありますか?
塩川:デビューライブで初ワンマンの開催が発表されて、正直どれくらいのお客さんが来てくれるのか不安な気持ちもあったのですが、当日は約1000人の方が会場に駆けつけてくださって、本当に嬉しかったです。あとは、「ポンポンッ!」って演出ができてめちゃくちゃ嬉しかった!
庄司:「ポンポンッ!」じゃ伝わらないでしょ(笑)。説明すると、「なんてねっ!」という曲のパフォーマンスで、最後にメンバーみんなでジャンプをするんですけど、その瞬間に銀テープを会場に飛ばす演出をしたんです。最後のリハで急遽決まった演出で。
塩川:あれは憧れだったから、本当に嬉しかったな~。でも、実際にテープが飛び出した瞬間は、ちょっとびっくりしちゃったんだけどね(笑)。
ーーお客さんの雰囲気はどうでした?
庄司:めちゃくちゃあたたかかったです!
音井:ステージに上がった瞬間から、涙が出そうになりました。
庄司:分かる。ステージから見えた景色、めちゃくちゃキラキラしていたよね。
白石:そもそもデビュー3カ月で、EX THEATER ROPPONGIでライブをさせていただけることが信じられなくて。毎日みんなで必死に、どうやったらお客さんに来てもらえるのかたくさん考えて迎えた公演日だったので、会場全体にペンライトが輝いていた景色は本当に感動的でした。
音井:このライブで「おねがいペンタス」「ワガママ」「ぱじゃまぱーてぃー!」の3曲を初披露したんですけど、SNSでファンの方がいろいろな感想を投稿してくださって、それも嬉しかったです。
それぞれの視点で考える今年の重大トピック「すっごく高かったです(笑)」
ーーメンバー視点で考える「この1年間の重大トピックス」は何でしょうか。
白石:私はやっぱり、KAWAII LAB.のアイドル全員で『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演したこと。『Mステ』に出るのが、ずっと夢だったんです。あの階段も、降りることができて!
庄司:(アーティストが座る)ひな壇にも座ったもんね。
白石:そうなんです! タモリさんの後ろに座らせてもらって。デビュー間もないのに、『Mステ』のような歴史のある音楽番組への出演が叶うなんて思わないじゃないですか。親も番組を観てくれて、感動して泣いていました。
奥田彩友(以下、奥田):私も『Mステ』に出演して、ファンの方が私のことをX(旧Twitter)で紹介してくださったんですけど、その投稿が“万バズ”したんです。SNSを見て新しくファンになってくださった方が特典会などで実際に会いに来てくださったりもして、この1年でいちばん嬉しかった出来事ですね。
音井:私は「ぱじゃまぱーてぃー!」のMVが200万回再生を突破したこと! 100万回再生に到達するまでが長かったんですけど、それを突破してからあっという間に200万回再生に届いて驚きました。ファンの方が100万回、200万回再生突破をSNSで一緒にお祝いしてくださったのも、嬉しかったな。
塩川:私は大好きなお笑い芸人のジョイマンさんと一緒にお仕事をさせていただいたのが印象的でした。直接お話はできなかったのですが、私がこれまでテレビで観ていたような芸人さんとお仕事をご一緒できたこと自体が、グループの活動が拡大している証拠だと思うので、本当に嬉しくて。生で見たジョイマンさんのジャンプ、すっごく高かったです(笑)。
庄司:渋谷の(SHIBUYA)109でお買い物をしていたとき、お店で「聴いたことのある曲が流れてきたな」と思ったら、なんと「ぱじゃまぱーてぃー!」だったんです! 自分の日常のなかでグループの楽曲が流れてきたことにあまりに感動して、用事は終わったのに1分くらいその場に立ち止まってしまいました(笑)。
栗田:私は雑誌『LARME』をきっかけにこの世界に入ったんですけど、その雑誌が主宰している『LARME fes vol.1』というライブに出演できたことが、この1年の重大トピックでした。憧れの『LARME』さんが私たちのために用意してくださった衣装でパフォーマンスできて、すごく嬉しかったです。
山内:大阪出身の私は、アイドルになってから初めて大阪公演を実現できたことが本当に幸せでした。大阪に住んでいるファンの方や親戚、友だちのお父さんまでライブを観に来てくれて。皆さんに応援していただいて、喜んでいただけて良かったなと思います。
ーーSWEET STEADYはメンバーの仲が本当に良いグループだと感じるのですが、7人の仲が深まったきっかけは何かあったのでしょうか。
奥田:私がもともと所属していたIDOLATERの「新世界クレッシェンド」という楽曲をSWEET STEADYで再リリースすることになったとき、みんなで作詞に携わったのが大きかったのかなと思います。
塩川:スタッフさんたちと一緒に、元の歌詞を見て、どの言葉を自分たちらしく変えるか話し合ったんだよね。2番に出てくる「新世界クレッシェンド」という歌詞を、私たちがライブ前の円陣でいつも言っている「新時代開幕!」にちなんで、「新時代クレッシェンド」にしたいとか、いろいろなアイデアを出して。
庄司:全員で今の気持ちを話す時間もあって、お互いの考え方をあらためて知るきっかけになりました。
栗田:それで言うと、少し前に自主的に開催したミーティングも、メンバー間の絆が深まる大きなきっかけになった気がします。自分の性格や苦手なこと、挑戦したいことを一人ずつ話していって、みんなのことをさらに理解するきっかけになりました。
白石:あの日は2時間くらい話したけど、それでも話し足りなかったよね。
庄司:でも、みんなでじっくり話せたことがパフォーマンスにすぐ影響したんですよ。その直後に出演したライブで、皆さんに「めちゃくちゃ良かったよ!」って言ってもらえて嬉しかったです。