ぜったくん、edhiii boiコラボで得た新視点 NEWSへの楽曲提供の真髄も「“かわいい”には普遍性がある」

NEWSへの提供楽曲は「“かわいい”を中心に考えています」

――最近のトピックとしては、新曲「コアラになれたら」がNHK『みんなのうた』の2024年12月、2025年1月の曲として放送中です。こちらはどのような経緯で決まったのですか?
ぜったくん:『みんなのうた』のコンペがあるという話を聞いて、締め切りが5日後くらいだったんですけど、めっちゃやりたかったので頑張りました(笑)。自分の頭のなかだけにあった曲で、ちょうど『みんなのうた』に合いそうなのがあったんですよね。それが「コアラになれたら」でした。もともとサビの〈コアラになれたらいいのにね〉というフレーズも思いついていたので、それを形にしたデモを提出したら、担当の方がめちゃくちゃ感動してくださって(笑)。
――そもそもなんでコアラだったんですか(笑)?
ぜったくん:コアラマットレスというベッドマットレスを買ったらコアラのぬいぐるみがついてきたんですよ。しかも、そのマットレスに不備があって商品を交換してもらったら、コアラのぬいぐるみが2体になって(笑)。それがすごくかわいくてずっと見ていたら、だんだん「コアラっていいなあ」って興味が湧いてきたので、実際に横浜の金沢動物園までコアラを観に行ったんですよ。「ずっと食って寝てるだけで羨ましいなあ」と思っていたら、コアラはユーカリの毒素を分解するために1日20時間くらい寝ないといけないらしいんですよね。ということは、実はめっちゃ忙しいんじゃん! っていうことに気づいて。それで「ごめん!」と思って、そのまま曲にしました。
――楽曲の後半で急にBPMが速くなって〈コアラって忙しい〉と歌っているのは、実際にコアラの忙しさを表現していたんですね。
ぜったくん:あの部分は、実は決められた尺に収めるために速くしたんですけど、それが結果として〈コアラって忙しい〉という歌詞と調子よくハマりました(笑)。『みんなのうた』は、子供たちが歌ってくれるのが楽しみなんですよね。もし自分が子供の頃にこの曲を聴いたらたぶん歌っていたと思うし、同級生の子供にも聴いてもらえると嬉しいです。
――また、11月にはNEWSに提供したシングル曲「あっちむいてほい」が「オリコン週間シングルランキング」で初登場1位を獲得しました。NEWSには過去に「チューイングガム」(2023年)と「おもちですか!」(2024年)を提供していて、今回が3曲目になりますが、そもそもどんなきっかけでご縁ができたのでしょうか。
ぜったくん:「チューイングガム」はもともとほかのグループのコンペ用に提出した楽曲だったんですけど、それをNEWSのプロデューサーさんが聴いて気に入ってくれて、アルバム(『NEWS EXPO』/2023年)に収録してもらったのがスタートで。そのあとにNEWSさんのライブを観に行ったら、めっちゃよかったんですよね。「NEWS、最高じゃん!」と思って、「もう1曲作りたいので、今後ともよろしくお願いします!」とプロデューサーさんにお伝えしたのが「おもちですか!」に繋がりました。
――NEWSに楽曲提供する際に意識していることはありますか?
ぜったくん:個人的にNEWSさんには“かわいい”要素が合うと思うんですよね。昔はかわいい曲も結構あったと思うんですけど、最近はあまりない気がしたので、「じゃあ僕が作ろう!」って。これは加藤シゲアキさんのラジオ番組(FMヨコハマ『SORASHIGE BOOK』)に出演した時にも話したことですけど、“かわいい”というのは普遍性があるものなので、時間が経ってもダサくならないんですよ。洋服でもなんでもかっこいい系のものは一周するとダサくなるけど、かわいいものはずっと変わらない。NEWSさんにもそうなっていただきたい思いがあって、楽曲を作る時は“かわいい”を中心に考えています。自分の制作とは完全に別軸なので、そこが面白いところですね。
――「あっちむいてほい」はかわいらしさだけでなく、聴いていて楽しくなるキャッチーさがありますよね。
ぜったくん:すごくいい曲になりました。やっぱり、NEWSさんの歌声が入ると自分のデモとは全然違うものになるんですよね。自分で歌うと暗くなっちゃって(笑)。あんな明るい感じにはならないので、本当に表現力が素晴らしいなって思います。
自分以外の人に歌ってもらうことに感じるワクワクとSMAP愛の遺伝子

――NEWSのほかにも、声優の西山宏太朗さんに「Lovin'You」(2021年)を提供していますが、作家業への興味はありますか?
ぜったくん:面白いですね。曲を作るのが好きだし、やっぱり自分には出せない歌というのがあるので。もちろん自分にしかできないこともあるけど、人に歌ってもらうというのも、玉手箱を開ける時のドキドキ感に似てるかもしれない。モンハン(モンスターハンター)でも、敵を倒してすぐは剥ぎ取った素材が何なのか、最後までわからないところが面白いじゃないですか(笑)。それに近いかも。
――(笑)。最後に、2025年以降の活動について、現状決まっている予定や構想があればお聞かせください。
ぜったくん:「コアラになれたら」を1月に配信リリースする予定で、それとコラボ曲をまとめたEPを出そうかなと思ってます。今はそのEPのリード曲を制作中で、詳しくはまだ言えないけれど、楽しみにしていてほしいです。あとは、とにかく曲を作りたいですね。今回の「僕だけノンフィクション」みたいに「新しい」と思ってもらえる曲を作っていきたいし、自分自身のやってきたことも常にアップデートしたくて。それこそ、もっとハイパーポップな曲もやってみたいし、トランスばりのすごく速い4つ打ちもやりたいんですよ。
――めっちゃ面白い曲になりそうですね。
ぜったくん:ただ、僕の曲は絶対に歌サビがあるものにすると自分のなかで決めていて。海外の曲はどこがサビかわからない構成になっていたり、歌ではなくて音サビになっている曲もたくさんあるじゃないですか。でも、今それはあまりやりたくないというか、自分が作るとそうならないんですよね。なので、「ヤバい!」って思えるサビがフックとして存在しているなかで、いろんなことに挑戦していきたいです。
――歌サビへのこだわりはどこから?
ぜったくん:これはやっぱり自分のなかに培われたポップスの要素、母親から受け継がれたSMAPの遺伝子が大きいと思います。
――SMAPからの影響は以前から話されていますもんね。これは2025年に限らない話になりますが、作家業にも興味を持っているなかで、ご自身としてはどんな音楽人生を歩んでいきたいと考えていますか?
ぜったくん:作家業はずっとやっていきたいですけど、今はぜったくんとしての活動でもっとガッツリかませるようになりたいです。作家業は楽しいけれど、年を取ってもできると思うんですよね。その一方で、ぜったくんとしての活動は、前線でバチバチにやるのはだんだんきつくなると思うんですよ、年齢的に(笑)。だから、今はぜったくんとしてバチバチにやっていきたいです。作りたいものは日々変わっていくので、結構ローリングストーンではあるんですけど。でも、楽曲に対する自信はあるので、楽しみにしていてほしいです。
■リリース情報
『僕だけノンフィクション feat. edhiii boi』
配信中
配信URL:https://zettakun.lnk.to/nonfictionPR
作詞/作曲:ぜったくん、edhiii boi
編曲/プロデュース:ぜったくん
■楽曲情報
『コアラになれたら』
2025年1月リリース予定
視聴URL:https://www.nhk.or.jp/minna/songs/MIN202412_03/
『みんなのうた』(NHK総合)12〜1月新曲
うた/作詞/作曲:ぜったくん
アニメーション:なかねありさ
コーラス:muto
■公演情報
『edhiii boi presents GOODBYE HIGH SCHOOL DAYS -Prom Party-』
日 時:2024年12月26日(木)OPEN 18:00/START 19:00
会場:Shibuya WWW(東京都渋谷区宇田川町13-17 シネマライズビル B1F)
出演:edhiii boi/ぜったくん/XAMIYA/Misaki Hinata(Opening Act)
チケット料金:オールスタンディング 7,000円(税込/ドリンク代別)
Information:https://e-ticketbook.com/goodbye-highschooldays/2410-tb/
ぜったくん アーティストページ:https://www.universal-music.co.jp/zettakun
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