BoA「メリクリ」、浜田雅功と槇原敬之「チキンライス」、浜崎あゆみ「CAROLS」…...20年前の冬を彩った名曲
さらに同年にはGLAYが「ホワイトロード」をリリース。GLAYといえば「Winter, again」を筆頭に冬をモチーフにした楽曲をいくつも発表している。中でもこの楽曲はTAKUROが地元・函館をイメージして作り上げたものであり、GLAYのデビュー10周年イヤーを締め括る作品として発表された。MVは全編函館で撮影されており、冬の美しい街並みが楽曲の持つ幻想的な雰囲気と絶妙に重なっている。北国の厳しい寒さの中にも温もりを感じさせるこの曲は、GLAYファンにとって特別な意味を持つ1曲だ。
CHEMISTRYの「白の吐息」もまた、2004年の冬を代表する楽曲の1つ。13枚目のシングルとなるこの曲は、R&Bバラードとして、CHEMISTRYらしい美しいハーモニーを存分に楽しめる。冬の情景を丁寧に描き出す歌詞とメロディは、寒さの中にあたたかさを感じさせ、冬特有の切ない空気感を演出している。
また、スキマスイッチの「冬の口笛」も欠かせない存在だ。AORやソフトロックの影響を感じさせるこの楽曲は、シンプルながらも洗練されたメロディが特徴で、静かな冬の街並みを歩きながら口ずさみたくなる。彼らの他のシングルと比べると派手さはないが、じんわりと心にしみるあたたかさを持つ隠れた名曲である。
こうして振り返ると、2004年の冬は、季節そのものを音楽がより特別なものにしてくれた年だった。それから20年が経ったこの冬、当時のCDを引っ張り出し、CDケースの中に閉じ込められた2004年の空気とともにこれらの名曲を振り返るのもまた一興だろう。当時リアルタイムでこれらの楽曲に触れることのなかった若い世代にとっては、むしろ新鮮に聴こえるかもしれない。サブスクを通してリリース時期に関係なく、フラットにこれらの名曲を聴いてみることで名曲と言われる所以もわかってくるはずだ。
BoA、日本と韓国の音楽シーンを繋げた功績 4年ぶり『Mステ』出演を機に解説
BoAが12月13日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演する。BoAが同番組に登場するのは、2015年放送の…
槇原敬之は、名曲をどうカバーしてきた? 「聞き間違い」「traveling」から特徴を分析
2020年にデビュー30周年を迎える槇原敬之。すでにアニバーサリーイヤーは始まっていて、その第1弾企画として10月23日には、こ…