Ayumu Imazuが示すソロアーティストとしてのプライド Novel Core&NOAら盟友駆けつけた特別な夜を振り返る

Ayumu Imazu、Novel Core&NOA駆けつけた夜

 Ayumu Imazuが主宰するライブイベント『AYUMU IMAZU presents “SOLOS”』が11月15日、16日に東京・Spotify O-EASTにて開催された。

 ソロアーティストをフィーチャーしたこのイベントのゲストは、Novel Core(15日)とNOA(16日)。音楽性、パフォーマンス、活動スタンス。互いに刺激を与え合ってきたアーティスト同士によるステージを体感できる貴重なイベントとなった。本稿では、2日目の模様をレポートする。

 2日目の『SOLOS』はNOAのアクトからスタート。サングラスをかけたNOAが登場した瞬間、フロアを埋め尽くした観客から凄まじい歓声が上がる。1曲目はしなやかなグルーヴをたたえたミディアムチューン「It Ain't Over」。間奏パートでサングラスを外し、後半では男性ダンサー4人が登場。そのたびに会場の興奮が上がっていく。

NOA

 「What’s up 渋谷!『SOLOS』に参加できて光栄です!」というシャウトから、「YBOM (You've Been On my Mind)」「Prime」「between」などアルバム『Primary Colors』の楽曲を続けて披露。男女8人のダンサーと繰り広げるパフォーマンスによって、各楽曲の世界観をダイレクトに体現してみせた。

 中盤にはAyumu Imazuが登場し、「Just Feel It (feat. Ayumu Imazu)」を放った。同じ年に生まれ、互いに海外経験があり、音楽的にリンクするところも多い両者。息の合ったボーカル/ダンスを見せつけるステージングは、この日の大きなハイライトだった。「この曲やるんだろうなとは思ったけど、結構セットリストの序盤のほうで(笑)。みんなのエネジーを感じ取れました!」(Ayumu)、「『SOLOS』でこの曲をやれたのがうれしい。ありがとうございます!」(NOA)とエールを送り合う姿も印象的だった。

 その後もミラーボールの光とともに官能的なメロディを描いた「Ticket」、新たなライブアンセム「Red Light」など多彩な楽曲をパフォーマンスしたNOA。アーティストとしてのさらなる進化を見せつけ、バトンをAyumuに渡した。

Ayumu Imazu&NOA

 約10分のインターバルを経て(その間も観客は、BGMに合わせて盛り上がっていました)、Ayumuのステージへ。まずはAI’M Creativeメンバーの6人がキレキレのフォーメーションダンスを披露し、真ん中にAyumuが登場。「最後まで盛り上がっていきましょう!」とクラップを要求し、オープニングナンバーの「BANDAGE」へ。パーカッシブなビート、濃密なベースライン、「やりたいことを今すぐやろう」というメッセージを込めたリリックが響き合い、観客のテンションをさらに引き上げる。さらにオリエンタルな雰囲気のポップチューン「ATARI」を披露し、最初のMCへ。

Ayumu Imazu

 「昨日はNovel Coreがきてくれたんだけど、想像の100倍以上楽しくて。元気出てウルウルきちゃって(笑)、今日も最高のコンディションで臨んでます!」と挨拶。さらに「自分はずっと“ソロアーティストとしてやっていく”という強い思いを持って活動して。そのなかで何が発信できるかな? と考えた時に、ソロアーティストが集まるイベントがいいんじゃないかなと思って。これからも『SOLOS』をやっていきたいと思っているんだけど、初回はすごく大事にしたくて。同世代のソロアーティストのなかでいちばんリスペクトしているNOAとNovel Coreに参加してもらって、とってもうれしいです」と、『SOLOS』に対する思いを伝えた。

 この後はAyumuの多彩な音楽性を体感できるシーンが続いた。疾走感に貫かれたビートと鋭利なボーカルがぶつかり合う「RUN FOR YOU」、ネオソウル的なトラックのなかで〈溶けるようなハニカミ魅せて〉というラブリーなリリックがひとつになった「HONEYCOMB」、「横ユレでノッてみて。そうそう、最高!」と誘い込んだ「Lonely Boy」。オーディエンスはハンドクラップとシンガロングでAyumuのステージを後押し。音楽を介した純粋なコミュニケーションも強く心に残った。

 「破片」はアコギの弾き語りで披露した。ソロアーティストになりたいと思い、初めて買ったギターで作詞曲を始めたというAyumu。彼の原点とも言える「破片」をじっくりと歌い上げる場面もまた、『SOLOS』のハイライトのひとつだったと思う。続く「Sunshower」もひとりで歌唱。スポットライトのなかで憂いを帯びたメロディを歌い上げる姿からは、シンガーとしての豊かな才能がはっきりと伝わってきた。

 AI’M Creativeダンサー6人のソロパフォーマンス、この夏にリリースされた新曲「Superstar」からライブは後半へ。「Tangerine」「Obsessed」とバイラルヒットを記録した代表曲を続け、フロアの熱狂はピークに達した。

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