三代目 J SOUL BROTHERS、新アルバムの二面性 新しい風を感じて改めて見せる強みとは

三代目JSB、新アルバムで見せる二面性

「DEVELOP」は初心に戻ったダンスナンバーに

――前回の『JSB LAND』ツアーを終えた後、2024年前半は各自が個人活動に注力する時期に突入して。NAOTOさんも『NAOTO PRESENTS HONEST HOUSE 2024』を開催したりしましたが、そこで吸収してきたものがアルバム制作に活きたという実感はありますか?

NAOTO:そういう実感もありますし、個人活動をしながらも「早くグループやりたいな」って思ってましたね。……って、みんなが言ってました!(笑顔)

一同:あははははは!

NAOTO:もちろん、僕も思ってましたよ。ソロはソロで楽しいですけど、ソロをやればやるほど、「ソロではこうしたけど、グループだったらこうできるな」とか「ソロで掴んだものをグループでやりたいな」って考えちゃう。……って、岩ちゃんが言ってました!

岩田:今NAOTOさんが言ったこと、全部僕の発言にしておいてください(笑)。

――(笑)。話は戻りますが、リード曲の魅力はどういったところでしょうか。(取材はMV公開前)

岩田:リード曲は、Aile The Shotaさんが作詞してくださった「DEVELOP」で。この曲はラテン要素が入っているアップナンバーで、わかりやすくドームツアーを盛り上げてくれる楽曲ですね。それに伴い、ダンスもハードに! MVを観ていただければわかると思うんですが、初心に戻ってガッツリ踊ってます。

'DEVELOP' Official Music Video / 三代目 J SOUL BROTHERS

――「DEVELOP」は7人全員で踊っているんですか?

山下:基本はパフォーマーだけで踊ってて、キメだけボーカルも一緒に踊ってますね。おいしいところだけ。

小林:MATEのみんなを巻き込んで、一緒に楽しめたらいいなと思います。

次世代のクリエイターが作り出す新しい風

ØMI、NAOTO、山下健二郎、ELLY

――他の収録曲についても伺いたいです。特にお気に入りの曲ってありますか?

NAOTO:ボーカルが特に気に入ってるのはどの曲なの?

岩田:確かに、ボーカルがどの曲を気に入ってるか気になる。

今市:個人的には、Chaki(Zulu)さんとT.Kuraさんがプロデュースしてくださった「CRAZY-CRAZY-CRAZY」が好きですね。Chakiさんはお馴染みのクリエイターだと思うんですけど、三代目的には新しいサウンドで、2000年代のボーイズグループを彷彿とさせる楽曲です。

小林:そのアップデート版だよね。スタイリッシュな感じのダンスチューン。

ØMI:僕は3Houseとの「You got my mind」ですね。この曲はデモを聴いた時、「この曲、どうやって仕上がるのかな?」って感じだったんですよ。他の収録曲はラップのラインがあったり、HIP HOP色の強い曲が多いんですけど、この曲は結構オシャレなR&Bで、三代目っぽくない曲調だったので。しかも、作ってくれたプロデューサーと仮歌を歌ってくれたアーティストのキャラクターがすごく出ていたから、それを自分たちでどう再現したらいいのかわからなかったんです。だから、レコーディングは手探りでしたね。フレーズごとにプロデューサー陣に「これでいいのかな?」って確認しながら歌っていました。でも、やっていくごとに少しずつ掴めてきて。ただ仮歌を再現するだけじゃなくて、自分の色も出せるようになってきて。1回「あ、これだな」っていうところが見えたら、後はツルッと録れました。

――イントロを聴いた時は「え、これ三代目!?」って思ったんですけど、例えば、岩田さんがソロで発表しているチルソングが好きな人にも刺さると思うし、3Houseの音楽が好きな方にも刺さるでしょうし……新たな層に届く曲かなと。

ØMI:「You got my mind」が好きな人、多そうですよね。僕も気づいたらよく聴いてます。この曲、メロディラインもすごく綺麗なんですよね。良い意味で難しいことをしていなくて。無理に頑張っていないというか、あえて抜いてる曲。だからこそ、それを表現する難しさがあるんですけど、心地よく聴いてもらえるんじゃないかなと思います。

――ELLYさんは出揃ったアルバム収録曲を聴いて、どう感じますか?

ELLY:HIP HOPをルーツに持つ方が多く参加してくださったこともあって、ØMIが言った通り、HIP HOP色の強い曲が多いなと思いました。それって、HIP HOPが世界的に支持されている証拠だと思うんですよ。日本で活躍するアーティストやプロデューサーと一緒にやりたいって言った時に、これだけHIP HOPを得意とする方が揃ったわけだから。そういうトレンド感も含めて、“最先端の三代目”を形にできたことが嬉しいです。今はサブスクで音楽を聴くことが主流ですけど、不意にオススメで流れてきた時に、「お、良いじゃん」って引っかかる曲も多いんじゃないかな。デビュー当時から僕らを応援してくれている方や、「Baby don't cry」で帰ってきてくれた方はもちろん、10~20代の音楽のトレンドに敏感な方にもぜひ聴いてほしいです。

――プロデューサー陣も同世代から年下の方が多いですよね? 「Make up」のプロデューサー陣(Kota Matsukawa(w.a.u)・VivaOla)は、今年、今市さんがリリースしたアルバム『R』でもご一緒していましたが、それこそMatsukawaさんが所属するw.a.uチームは、全員大学生だとか。

今市:そうなんですよ。

ØMI:今回のプロデューサーは、ほとんどが僕らより年下ですね。

今市:同世代や上の世代のプロデューサーとでしか生まれないものもありますけど、下の世代は音楽の解釈も全然違うから、一緒にやってて楽しいですね。「そういう考え方があるのか」って刺激をもらえる。逆にw.a.uの子たちも、三代目とやることに意味を感じてくれているので、すごく良い関係でやれているなって思います。

――次世代のクリエイターたちが、三代目に新たな風を吹き込んでくれたんですね。……ということは、今後は振付も?

小林直己:これまで一緒に作ってきたトップクラスの振付師の方々はもちろん、新しい世代の方々とも一緒にやれたらいいですよね。

ELLY:若手だったら“アイツ”かな?

――アイツ(笑)?

ELLY:名前は秘密なんですけど、最近、「この子、NAOTOさんや僕の振付を見て育ったんだろうな」っていう子が見つかったんですよ(笑)。彼と一緒にやったら、三代目を大きく進化させてくれるんじゃないかなって思うので、今後コラボできたらいいですね。

ドームツアーは史上最大の〇〇を用意

――そんな展望も聞けたところで、ダブルリーダー、待望の4大ドームツアー『三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2024 "ECHOES OF DUALITY”』の見どころを教えてください。

NAOTO:『ECHOES OF DUALITY』ツアーは、今までやったことのない形状のステージと、三代目史上最大の〇〇を用意してお待ちしております! その〇〇と、僕らのパフォーマンスが合わさった時に、今回のアルバムのように“新たな三代目”の扉を開いたライブになるんじゃないかなと思います。(メンバーに向けて、ドヤ顔で)どうだ!

岩田:うわ~、ネタバレギリギリ(笑)!

小林:結構言われちゃったんですけど(笑)。過去の三代目のライブを観たことがある方も、満足のいくライブになることは間違いないですね。「BLAZE」の一面も、「Baby don't cry」の一面も、「DEVELOP」の一面も、全てはライブをイメージしながら作っていますし、アルバムを聴いて「この曲いいな」って思った曲も、ライブでさらにパワーアップすることをお約束します。

――そして、直己さんも各会場で“BLAZE”する(燃え上がる)、と?

小林:期待していてください。みなさん、会場で一緒にBLAZEしましょう!

■リリース情報
『ECHOES of DUALITY』
2024年11月13日(水)リリース

<参加プロデューサー&クリエイター>
ZOT on the WAVE、JIGG、Chaki Zulu、KM、GeG、EIGO、GooDee、3House、Candee、VivaOla、Kenya Fujita、OSAMI、GRP、A.G.O、Kota Matsukawa(w.a.u)、T.KURA

オンラインストアリンク一覧:https://avex.lnk.to/DrGTlR-20241113-EoD
特典情報:https://jsoulb.jp/news/article/?id=1119167
LDHオフィシャルSHOP限定商品、特典情報の詳細:https://jsoulb.jp/news/article/?id=1119168

■関連リンク
公式SNS一覧:https://jsb.lnk.to/links

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる